こんにちは!武田塾 長岡校です。
今回のテーマは「関関同立の傾向と対策」です。
関関同立というかたちで志望する人は多いと思いますが、関関同立は各大学で傾向がまったく違うので、一緒くたに目指すというよりは大学を絞って対策したほうが受かりやすいです。
大学との相性も確認しておく必要があります。
夏が終わって秋に過去問対策へ入るにあたって、関関同立ならどこがいいのか1つの参考にしてほしいので、自分の目指す大学や自分に合う大学を考えるキッカケにしてみてください。
※今回の情報は全て私立文系です
関西大学
①配点が特徴的
配点:英語200点
国語150点
選択科目100点
英語の配点が非常に高い大学です。
②英語が特徴的
・空所補充問題が多い
1つの長文で約20個
・パラグラフ整序問題
・文法知識問題
メインは読解
③国語が特徴的
・旧センター試験の傾向に近い
・古文は選択肢の文章が長い(文章が長いので選択肢にヒントがたくさんあります!)
・過去問演習が大事になってくる
④社会(日本史)が特徴的
語群を選択する形式なので内容を覚えて入れば漢字暗記の手間をカットできます。
★関西大学の対策★
関西大学はコツを掴めば点が取りやすい大学です。
【英語の空所補充問題】
・イディオム・語法などは重点的にやる
・必ず反応速度を上げるようにする
【国語の特徴】
傍線部がないので読み解くためにパラグラフごとの要旨を掴む練習をしましょう。
練習をするうちに傍線部が書いてなくてもだいたいこのあたりにあるというのが掴めてきます。
【社会の特徴】
問われている知識レベルが高くないので共通テストレベルで対応可能です。
英語と過去問の対策が大事になってくる大学です。
英語と国語は量が多いのでサクサク読まないと時間が足りなくなってしまうので注意しましょう。
関西学院大学(全学部)
配点:英語200点
国語200点
選択科目150点
学部個別は受け方によって配点はバラバラです。
関学独自方式日程(英語・数学型)なので文系数学ができる人は狙い目です。
英語はバランス型で関西学院大学と立命館大学は文法問題が独立して出題されます。
文法の対策が大事です!
社会・文系数学は関関同立の中では比較的易しめです。
英語は細かい知識を求められるので得意でないと難しいと思います。
【関西学院大学の必勝法】
国語の現代文と社会で落とさないようにしましょう。
英語が難しい青山学院大学の傾向に近いです。
古文はすごく読みにくい年もあるので現代文と社会でしっかり点を落とさずに取ることができると合格率が上がります。
同志社大学
関関同立では一番難しい大学と言われています。
配点:英語200点
国語150点
選択科目150点
英語は英作文・国語は評論古文でそれぞれ記述問題が出ます。
【英語は長文主体】
・言い換え問題
・内容一致問題(選択肢8個の中から正解を3つ選ぶ問題が苦戦する傾向にあります)
同志社大学は合格最低点が8割以上と高く、上智大学レベルの難易度です。
数学が非常に難しく、数学の難易度によって得点調整が大変です。
社会は得点調整でかなり下げられることを想定して高得点を取るためにやり込む必要があります。
日本史の得点が120/150の生徒が90点台まで引き下げられた年もあるため、9割近い点を狙う覚悟が必要です。
現代文で記述問題が出ますが、記述問題を抜かせば高得点が取りやすいので現代文で稼ぐといい大学かと思います。
立命館大学(全学部)
配点:英語120点
国語100点
選択科目100点
英語の比重が低い大学になります。
入試方式が多いので得意教科等の配点を見極めることが重要です。
【特徴】
・古文と社会(歴史)がやや難しめ
・文系数学の傾向が複雑で旧センター試験の傾向に近い
・ボーダーはやや低めに設定
・過去問のやり込みが大事な大学
【社会】
社会は記述問題があり、しっかり漢字まで書く練習が求められます。練習で時間がかかるため嫌われる理由のひとつです。
記述問題なので書いて暗記しましょう。
覚える時間がほかの大学より必要です。
【立命館大学の多様な入試方式】
共通テストの利用枠はダントツで広いイメージがあります。
5教科7科目を75%でいけるので共通テスト利用は比較的狙い目です。
立命館大学は受け方がいろいろあるので、自分に合った受け方を見つけると苦手な分野があっても一気に逆転可能かと思います。
受験戦略が問われる大学です。
【学部によって難易度の差がある】
『立命館大学 大阪いばらきキャンパス』は立地がよく経営学部・総合心理学部など人気学部は合格最低点が高めです。
共通テストの合格最低点でボーダーがかなり高めになるので数値を見た上で判断したほうがいいかと思います。
MARCHと関関同立の違い
・学部ごとに問題が一緒なのが関関同立
・学部ごとに対策が変わるのが早慶とMARCH
関関同立志望の人は違う学部の過去問も利用できます。
とにかく秋以降は過去問をたくさん解いて、自分の課題点・改善点を洗い出して傾向に慣れながら対策していきましょう!