こんにちは。武田塾武蔵小山校講師の三浦です。
とうとう12月になり、一気に寒くなりましたね。
コロナやインフルにも気を付けながら頑張りましょう!
さて本日のブログは、受験生ではなく高校1・2年生に向けて、
個人的に「今のうちにやってほしい!」と思ったことを発信していきます。
結論から言うと、文理問わず高校2年生までは「英数に全振り」して勉強してもらいたいです。
高校2年までというと理科や社会があまり進んでいないので、当然ではありますが、
入試対策に入るための土台(英数)を2年修了時までに作れれば、その後もスムーズに進めることができます。
では、具体的に英数で何をすればいいのかを説明していきます。
高1・2年のうちでこれだけはやっておけ!!!
英語 ”単語と文法だけ”は入試レベルまで!
受験英語は、単語・熟語、文法・語法、構文、長文、英作文、リスニングで構成されています。
このうち単語と文法はこれらの土台ともいえる要素で、他が勉強できていなくても単語と文法さえ知識があれば、
模試や定期テストの長文も読めるし、ある程度点数を取ることもできます。
そのため、最低限 ”単語と文法だけ” は高校2年までに受験レベルまで持っていけると、
高校3年生で時間に余裕ができ、他の科目も並行して進めていくことができます。
具体的に、単語は自分で買った or 学校で配られた単語帳はどっちでもいいですが、
入試(標準)レベルまで周回するべきです。(例:シス単なら第3章まで、キクタンなら6000Advanceまで)
ここまで出来ていれば、長文を読んでもわからない単語はあまりない、もしくはあっても数えられるほどなので、
その都度覚えていく勉強法に変えていけるはずです。
一度土台ができてしまえば、この勉強法の方が効率がいいですが、
土台がないのにやみくもに長文をやるのはかえって非効率なので、
まずは単語を粘り強く固めていきましょう。
続いて文法ですが、基本的に高校の英文法はすべて高校1年までに英語表現という授業で履修することになっています。
単語そのものの授業はない一方で、英文法は1年かけてじっくり授業で取り扱うので、
学校の授業どおりに勉強していればよく、高校2年までに適当な問題集(入試対策でなく基礎・標準レベル)を仕上げているのがいいです。
また単語と違い、その後新たな文法表現が出てくることはなく、一度マスターしてしまえばそれ以上は勉強しなくていいものですが、
私立の英語入試等で出てくるマイナーな文法問題は対策が必要かもしれません。
以上が英語でやっておきたい単語と文法の勉強でした。
ここまで出来ていれば、高3になってからの長文対策もスムーズに進めていけますが、
より上を目指す方に、+αの内容も付け加えておきます。
単語の勉強がある程度できた人は、熟語にも手を着けてみましょう。
熟語も熟語帳で勉強することになりますが、単語と違い量は少ないですし、
単語が分かっていれば熟語の意味も分かるというものも多いです。
そのため、「思いがけない意味になる熟語」を重点的に覚えていけばよく、量もさらに少ないので短期間で習得できます。
また、文法の勉強が済んだ方は、語法や構文を進めておきましょう。
語法というのは単語ごとの特有な使われ方で、あまり問題集も少ないので、主にNextStageの語法を使用して体系的に勉強しましょう。
一方、構文には参考書が様々ありますが、どれも大差なく、基本的に文法が出来ていれば英文は読めます。
なので、構文という勉強をやらないと読めない・読みづらいもの(文構造が複雑な英文・倒置)を中心に理解を深めましょう。
推奨参考書はポレポレです。
ここまで出来れば、高校1・2年としては最高です。高3に入り、長文や残りの英作・リスニングに時間をかけることができるでしょう。
数学 ”数ⅠAⅡBは基礎レベルは完璧に、数Ⅲは微積(計算)優先”
続いて数学ですが、学校によって進んでいる範囲に大きく違いがあるため、
高校1・2年でどこまでやっておくべきか、かなり悩ましいところです。
例えば、私は地方の公立高校出身で、数学Ⅲは高3の夏休みくらいまで行っていたと記憶していますが、
首都圏の私立は高2のうちにすべて終えているので、比べると1年ほど進みが遅い=受験対策が遅れていることになります。
ですが、今回は「これだけはやってほしい」ことなので、進みが遅い方と仮定して、
数ⅠAⅡBは基礎問題はすべて、数Ⅲは微積の計算を中心にこなしていくのがいいでしょう。
どんなに遅くても数ⅠAⅡBは高2までには終わるので、せめて教科書レベルは完璧にしておく必要があります。
問題集は基礎レベルでいいので、分からない公式や定理・苦手や単元をそのままにしておかないようにしましょうね。
高3に入った時にはスムーズに入試対策に移行できるようにするのが数ⅠAⅡBの課題です。
一方で、数Ⅲは進みがまちまちなので、ここまでというのは難しいですが、まずは微積分の計算の単元を優先して進めるべきかと思います。
数Ⅲは微積分が最も重要な単元で、計算と応用があります。
高2の段階で学校によってはまだやっていないかもしれませんが、微積の計算は一番演習に時間がかかる部分のため、
先取り上等ですべて網羅しておきたいです。学校の問題集で構いません。
以上が最低限やってほしい範囲ですが、英語同様に「ここまでやっていれば素晴らしい」ことも付け加えます。
数ⅠAⅡBは基礎ができたら、すぐに入試対策へは入らず、単元ごとに理解を深める時間に充てた方がのちのち有益です。
例えば、大学への数学の1対1演習やハッと目覚める確率、マスターオブ整数などを使用して、
単元ごとにより深いところまで「考えてみる」ことが力となります。
数Ⅲも同様に、単元ごとの理解をもっと深めてみましょう。
微積は誰もが重点的に勉強しますが、
複素数平面や2次曲線はつい適当に終わらせてしまいがちなので、微積以外も大事に!
特に最近は複素数平面の入試問題が頻出なので、苦手意識を持たないようにこなしていきましょう。
以上が高1・2年のうちにやってほしい英数の学習内容でした。
最後にこれだけは言いたいのが、「学校の授業を無駄にしない」ことです。
以前のブログでも書きましたが、学校の授業をしっかり受け、定期テストごとにしっかり復習していくことが、
もっとも効率の良い勉強法です。
むしろ今回説明した内容は、学校の勉強がしっかりこなせている人が自主学習でやるべきことを発信しています。
学校で授業を受けている時間こそが高校生活で最も長く、重要な時間です。
我流や塾主体で勉強するのもいいですが、正直かなり効率も悪くなります。
これらは、学校の勉強を適当に行い、我流の勉強をしてきた私が体験してきたことだから言えることです。
このブログを見た高校1・2年生の皆さんは、学校の授業や定期テストを馬鹿にせず、効率の良い勉強を進めていってくださいね。