こんにちは!
武田塾金沢文庫校講師のSです。
さて、今回は「センター試験と共通テストの違い」についてお話しします。
共通テストの実施は2021年1月からということなので、2020年1月の受験生は関係ないのですが、それによって考えうる影響もあるので、是非みなさんに読んでもらいたいと思います。
現在、文部科学省によって発表されているセンター試験から共通テストへの変更点で注目すべきなのは、
①マーク式から記述式への変更
②選択問題の難化
③外部試験の利用
の3つです。
1. マーク式から記述式へ
現在のセンター試験では全ての教科、科目でマーク式が採用されています。
しかし、共通テストでは国語と数学の一部の問題で記述式が採用される見込みとなっています。
数学では数学Ⅰの範囲で3問程度の記述問題が出題され、
国語では文字数80~120文字程度の記述問題を含む3問の記述問題が出題される予定となっています。
ただしその代わり!
数学では試験時間が60分から70分へ延長され、国語では80分から100分へ延長されます。
2. 選択問題の難化
現在のセンター試験の選択問題では
「選択肢をひとつ選べ」
という設問が主ですが、共通テストのプレテストでは
「当てはまる選択肢を全て選べ」
「選択肢は2回以上使っても構わない」
というように、単純な4択問題ではなくなっているため、共通テストでも選択肢の問題での難化が予想されます。
3. 英語で外部試験利用?!
・ケンブリッジ英語検定
・英検
・TOEFL
・TOEIC
・GTEC
・TEAP
・TEAP CBT
・IELTS
以上、8種類の民間によって行われている試験が評価対象となります。
ここで注意しなければならないのは、有効期限と有効回数があることです。
国公立大学の場合は、高校3年生の4月~12月の間に行われた、2回までの外部試験結果が利用できることとなるようです。
また、大学ごとに共通テストで判断するか、外部試験で判断するか、またはその両方で判断するかなど異なってくるので、志望の大学が発表する受験案内をチェックすることが必須です。
以上、センター試験と共通テストの違いについてお伝えしました!
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後に
共通テストは2021年1月から実施される予定ですが、それにより、2020年のセンター試験の結果を受けた受験生は、浪人をしても新しい受験制度に変わってしまい浪人生としての利点がなくなってしまうため、浪人回避を念頭に置いた受験校選びをすると予想されます。
つまり、チャレンジ出願は控え、受かる可能性のより高い大学へ出願する傾向が強まると予想されます。
そのため、2020年に受験を行う受験生は、今までの大学の倍率や合格点を参考にしすぎると大失敗する恐れがあるので、くれぐれも注意してくださいね!