【最初の1冊】数学初心者におすすめな入門参考書３選

数学入門参考書を徹底比較

数学入門参考書を徹底比較
1⃣わかりやすさ
2⃣実力がつくランキング
1. 『入門問題精講』の良いところ
2. ※各参考書の比率
3⃣その他
1. ・これからの受験生に向けて
2. 今回のまとめ
武田塾犬山校からのお知らせ

数学が苦手な人に是非使ってほしい３冊の参考書を比較していきます。

どんな違いがあり、どんな人にはどれをオススメしたいのかを紹介していきます。

前提として、武田塾がオススメしているのは、『基礎問題精講Ⅰ・A』（以下『基礎問』）という緑色の参考書です。

『基礎問』はオススメですが、『基礎問』をいきなりはきつい人が多く、受験生の７～８割は意外と『基礎問』が最初は辛いという傾向にあるので、そんな時に手前にやってほしいものがこの３冊のうちのどれかになると思うので、今回は皆さんに紹介します。

①『やさしい高校数学』から『基礎問』に行く人

②『入門問題精講』から『基礎問』に行く人

③『初めから始める数学』と『基礎問』を平行する人

④『初めから始める数学』から『基礎問』に行く人

この４つのタイプ別に紹介していきたいと思います。

わかりやすさと実力がつく度合いとその他という項目で比較をしていきたいと思います。

1⃣わかりやすさ

1位『やさしい高校数学』

2位『初めから始める数学』

3位『入門問題精講』

これらは、わかりやすさの順であり、学校の問題がわからない人や使っている問題集がわからないということであれば、『やさしい高校数学』が数学のこの世に存在している参考書の中で1番わかりやすいと言えます。

『初めから始める数学』も解説ファンの人が多いです。喋り口調の解説なので、好き嫌いはありますが、合う人にはとても合うので武田塾生に使わせたときに『やさしい高校数学』よりも私は『初めから始める数学』のほうが解説が合うという意見も時々もらいます。数学でよく質問される「どうしてこうなるの？」という式変形などの考え方が飛ばされずに書かれていることが数学が苦手な人に向いていると言えます。

『入門問題精講』は、『やさしい高校数学』と『初めから始める数学』が会話口調のシーンがとても多い講義系参考書なのに対し、『入門問題精講』は問題集であるので、理系の人には好まれています。

2⃣実力がつくランキング

1位『入門問題精講』

2位『初めから始める数学』

3位『やさしい高校数学』

『入門問題精講』は、問題がどうこうの話よりは、定義に近い解説をしています。『初めから始める数学』は解説がわかりやすいが、『入門問題精講』のほうが応用を効かせやすいです。概念を理解することにすごく力を入れています。

『入門問題精講』の良いところ

・問題を解くのに必要な知識を各章の最初に書いています。

→問題が解けるだけではなく問題から学んでほしいことも書かれています。

そこを吸収していけば『基礎問』にスムーズに入れます。

『入門問題精講』を仕上げていったほうがその後の本格的な受験数学に繋げやすいです。

このような理由から、実力がつけやすいと言えます。

武田塾でも『やさしい高校数学』と『入門問題精講』は、両方使わせています。

学校の授業に頑張ってついていきたいという人には『やさしい高校数学』を使ってもらいます。

大学受験を本気で対策していきたいという人の1冊目には『入門問題精講』を使うことが多いですが、両方を見ていると、『入門問題精講』を使ったほうが伸びています。

『やさしい高校数学』はわかりやすいが故に解説に甘えてしまう傾向があるのでバランスが難しいです。わかりやすい本を使えば良いという話でもありません。数学で言うと『入門問題精講』で解説は堅いんだけれども頑張って解説を理解していってくれたほうが後々ちゃんとした意味で数学がわかっているということもあります。

※各参考書の比率

①わかる→　やさしい高校数学

②やってみる（自主学習）

③できる（自主学習）→　入門問題精講

『初めから始める数学』は問題を解くための重要な部分だけを解説しているので他の参考書より実践的な勉強ができます。

3⃣その他

『やさしい高校数学』は問題はそこまで多くないですが説明が詳しい分、分厚いですが、すぐに終わるので安心してくださいと言うことだけは伝えておきたいです。

『初めから始める数学』はフォントが苦手と言う人が多いです。良く言えばクラシックなデザインですが、古いという意見も多くあります。

・これからの受験生に向けて

今年の共通テストの問題の傾向を見たときに定義を大事にした傾向で、数Ⅰ・Aで言うとsin,cos,tanが何かわかっていますか？数Ⅱ・Bでは剰余の定理が出ましたが剰余の定理についてしっかりわかっていますか？logについてわかっていますか？などの定義みたいなところが聞かれた傾向だったのでこれからの受験生には今回紹介した3冊が重要となってきます。