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広島大学医学部医学科の研究実習

こんにちは、武田塾医進館広島校です 。

 

広島大学医学部医学科の4年生で実施されている。

医学研究実習について紹介します。

研究実習は、4年生後半の共用試験とは直結しないため

大学で扱いが異なるようですが

広島大学医学部は、他大学に比べるとこの実習に多くの時間と費用を割いています。

 

以下の記事は、医進館広島校の講師の体験記に基づいています。

なお、この体験記は2022年以前行われた実習についての記述も含んでいますので、

現状とは異なることもありえます。

 

研究室の決定方法について

3年生の冬ごろに説明会が行われ、学内研究室の受け入れ先と受け入れ人数、

また行っている研究の大まかな説明などがまとまったデータをいただき

それを目安に興味のある研究室の目星をつけます。

またこの時に、学外研究室(国内、国外の他大学の研究室)に行きたい人は

書類を提出しなければなりません。

私は広島大学を選択しましたので、以下は広島大学での研究室決定の流れになります。

 

決められた期間内に興味のある研究室にアポをとり見学に行く。

※見学に行ったことのある研究室にしか希望を出せません。

            ↓

ネット上で希望を出し、定員を超えているところは抽選。

何人がどこの研究室に希望を出しているかは見ることができます。

            ↓

抽選で落ちた生徒は、残っている研究室の中から希望を出す。

 

このような流れで研究室を決定しました。

先輩からの情報で評判の良かった、いくつか研究室には希望が集中していました。

臨床系の研究室は指導担当の先生が臨床で忙しいというのもあり、

研究室によって実習にはかなり違いがあります。

 

 

研究室での活動

 研究実習の期間は4年生の4月の初めから7月の終わりまでで、

最後には発表会があります。

最初の方は、基本的な実験の手技について教えてもらいながら実際に取り組んでいました。

例えばPCR検査や免疫染色、アガロースゲル電気泳動などです。

これに加えて院生の方が行っている研究の手伝いや見学をしていました。

毎日研究室には行っていましたが、日によってスケジュールには差があり

あまりやることが無い日もあったので、

そういう日はCBTの勉強をしたり、読書をしたりしていました。

ほとんどの研究室は研究が進むにつれ忙しくなります。

 

 研究実習が始まって2か月くらいしたら、担当の先生と話し合って研究のテーマを決めて、

7月末の発表会に向けて研究をし、発表スライドを作るという作業をしていました。

 自分が行った研究のテーマは、

数年前にがん免疫治療薬「オプジーボ」でノーベル賞を受賞された本庶先生が

発見した分子を用いて作られた薬を、既存の肝臓がんの治療薬であるレンバチニブという薬剤と併用することで、

レンバチニブ単剤で治療を行うよりも治療効果があるのか、

またどのような経路でそれは作用しているのかを調べるというもので、

院生の方がすでに研究されていたテーマでした。

私はその一端を研究させてもらいました。

 

発表会の様子

 2022年当時はコロナ渦ということもあり、変則的な形での発表会となりました。

発表会では用意したスライドをスクリーンに投影して、

グループ分けされた20人程度の学生と、数名の先生の前で発表しました。

発表の様子はteamsで3年生や担当してくださった先生方に向けてつながっており、

また録画もされていたので違うグループの人の発表も後から見ることができました。

発表の後には先生と学生から必ず質問をされるようになっているので、

質問に答える準備もしていました。

 

研究実習を振り返って

 僕は臨床系の研究室に行きましたが、

自分が実際に行った研究に加えて、

周りの先生方が研究を行っている様子などを見たり聞いたりして、

現在当たり前に行われている治療が地道な研究に基づいて確立されているということを実際に感じることができ、

とても貴重な経験ができたと思いました。

 

実験はひたすら同じ作業を繰り返すのですが、

根気も集中力もいる作業でもあるので、

個人によって向き不向きがはっきりありそうです。

この経験を将来の進路選択で活かそうと思います。

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