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広島大学医学部医学科のアドミッションポリシー解説

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こんにちは、武田塾医進館広島校です

広島県唯一の医学部、広島大学医学部医学科のアドミッションポリシーについて

解説します。

面接でも頻出の質問テーマですので参考にしてください

 

◎広島大学医学部医学科の求める学生像(1)

主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度については、

総合学習や課外活動などを通じて、

以下の能力と資質を身につけている人を求めています。

・ 人と関わることが好きで、人の痛みに共感できる人
・ 医療を通して地域・社会に貢献しようとする意欲と情熱のある人
・ 高いコミュニケーション能力を持ち、周囲の人と良好な関係を築くことができる人
・ 責任を持って周囲の人と協調して働くことができる人

 

◎解説

各項目が具体的でわかりやすいですが、

まとめると

立場の違う人の気持ちを受け入れることができて、

周囲とうまく連携して

医療で人の役に立とうという気持ちを強く持っている人材を求めます、

になります。

 

臨床でも研究でも、他者と情報を共有し、

意思疎通がスムーズにいくことは医療において不可欠です。

患者との関係では、病状や症状の理解だけでなく心理の察知も必要でしょうし

医療関係者(医師、看護師、薬剤師、理学療法士など)との関係の良好さが

医療行為の円滑化、効率化に大きく貢献することでしょう。

医学生の実習には、必ずチームで行うものがあります。

また、医師は医療行為のリーダーですから、リーダーシップと責任を持つ姿勢も必要です。

 

医学科は

人の話を聞いて理解でき、自分の意志を正確に伝えることができる、

すなわち、一緒に長く活動していけるリーダー人材をもとめています。

 

◎広島大学医学部医学科の求める学生像(2)

思考力・判断力・表現力等の能力については、

教科の学習や総合学習等を通じて、

以下の能力や資質を身につけている人を求めています。

・ 自ら問題点をみつけて、解決しようとする人
・ 情報を客観的かつ的確に判断することができる人
・ 積極的に問題の解決にあたる人
・ グローバルな視点を持ち、国際交流に積極的な人

 

◎解説

4項目をまとめると、

問題解決能力と状況判断力をもち、

さらに視野の広さを兼ね備えた人材を求めます、になります。

問題解決というキーワードが2回も出てきています。

 

問題解決能力と判断力については、

総合学習での研究やグループワーク、ディスカッションなどで

記載になる事実と成果を作っておくと、推薦入試や面接で活かせます。

これは学科試験の得点で評価されるでしょうが、

苦手科目の克服は志望理由書でアピールに使える可能性はあります。

その他に部活動やサークル活動での経験も材料になるでしょう。

 

 

国際交流については、英語資格取得が一番わかりやすい成果です。

英語スピーチやディベートの大会での結果も志望理由書には活かせます。

 

◎まとめ

医師には、症例の適切な判断と最適の医療行為の選択が求められます。

医学科は、状況判断と問題解決を継続してミスなく行える

視野の広い人材を求めています。

 

◎広島大学医学部医学科の求める学生像(3)

知識・技能については、様々な教科の学習を通じて、

以下の能力や資質を身につけている人を求めています。
・ 生命科学に深い関心がある人
・ 高等学校で学習するすべての教科の学力を幅広く身につけている人
・ 特に理科、数学、英語において高い学力を有する人

 

◎解説

広島大学医学科の2次偏差値ボーダーは

河合塾で65、進研駿台で69で、

要求される学力レベルは最難関です。

 

このように

医学科は教科学習で多くの知識と高い技能を身に付けた人しか

入学できない仕組みになっています。

では、なぜ広島大学は知識と技能について、敢えて言及したのでしょうか

それは、勉強しない人が医師に向いていないからです。

 

医学生には、継続した勉強が必須です。

2年生で学ぶ、解剖実習を主とした基礎医学や

3年生で学ぶ、各診療科の臨床医学で

単位取得に失敗する人が毎年一定数います。

コロナ禍では留年が増えて、2022年は約1割が留年しました。

4年生で受験する共用試験(CBT/OSCE)は2023年から合格基準が全医学科で統一されました。

ここでの追試も今年はかなりの数になりました。

6年生の終わりには国家医師試験があります。受験者の1割は不合格になります。

勉強しない人は医師になれません。

 

また、医学は日進月歩で医学知識はアップデートが必要です。

薬や治療法の知識も医療に関する法律の知識も変化します。

社会状況に合わせて患者との対応にも変化は起こります。

これらを勉強し続けていかないと医師はその役割を果たせないでしょう

生命と健康に重大に関わるからこそ、

勉強しない人は医師になってはいけないのです。

 

医学科を目指す人にとって、

勉強することと強い責任感を持って患者に接することは同値であると

肝に銘じてください

 

医学科は、入学後も継続して勉強し続ける人を望んでいます。

その保証を学科試験の成績で値踏みします。

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