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【閑話4】実現させたいことは紙に書く、思考や感情と記憶力

実現させたいことは紙に書く

紙に書く女の子

受験生のみなさん!こんにちは!今までにない忘れない勉強法の武田塾広島校です。

今日は、昨日のブログで書いた「なりたい姿を明確にイメージする」の続きです。

多くの自己啓発の本には、頭で考えるだけでなく、
「紙に自分の目標や夢を書くと実現する」と書いてあります。
はたして、本当にそうなのでしょうか?
経営コンサルタントでマーケッターの神田昌典さんの著書
『非常識な成功法則【新装版】』(フォレスト出版)には、
このように書かれています。

『なぜ、紙に書けば実現してしまうのか?本当に不思議だった。
私は調べた。すると、その理由は、脳のメカニズムにある、ということがわかった。
脳のメカニズムを知ると、あなたの能力を開放できるようになる。
簡単に言うと、脳は、あなたが質問すると、高精度なアンテナを張って、
必要な情報を収集しはじめる。過去の経験、現在、目の前に起こっている状況
すべてから、答えを検索しだす。質問したとたんに、
標的を追い求める赤外線誘導装置つきミサイルのように、
答えを追いつづけるわけだ』

紙に書くと実現するということは、この本のなかにある通り、
神田さんも実証済みの方法です。
他の自己啓発本にも、同じようなことはたくさん書かれています。
紙に書くと実現するということは、脳のメカニズムと関連しています。
ただ、頭の中で考えているだけより、紙に書くことにより、
脳にはアンテナが張られ、実現するための情報を収集しはじめたり、
答えを探す役割があることがわかりました。
紙に書くことにより、脳が働くわけです。

この「紙に書く」という方法は誰でも簡単にできるはずです。
ただ、紙に書くだけですから。
紙に書いたら、目に見えるところに置いておく、貼っておくなどして、
定期的に見える状態にしておくことをお勧めします。
1つだけ注意点を挙げるとしたら、現実的に不可能に近い目標や夢を
紙に書かないことです。
紙に書くことをイメージできないと、「こんなこと無理ではないか」と
思ってしまうといった感覚が出てしまうと、実現できる可能性が低く
なるからです。

それと、自分の部屋に、将来なりたい姿を、写真と文字にして飾るのも
いいでしょう。
これは、望月俊孝さんが考案した「宝地図」というものです。
こちらは、文字だけではなく、写真などイメージできるものになって
いますので、将来のイメージがしやすくなっています。
宝地図に興味がある方は、詳しい本
『[新版]幸せな宝地図であなたの夢がかなう』(望月俊孝著 ダイヤモンド社)
が出ていますので、そちらを参考にしてみてください。

受験生のみなさんも合格したい大学のことや合格してからのことをイメージして、
紙に書いてください。
紙に書くと実現するということは、本当のことだと実感できると思います。

この考え方は、昨日のブログ「なりたい姿を明確にイメージする」と併せて
読んでいただくと、より理解が深まると思います。

 

思考や感情と記憶力

海馬と扁桃体

次は、記憶力と思考と感情についてです。

まず、記憶力が低下したと感じたら思考力を鍛えようという話しです。
記憶力の低下は、脳の海馬(記憶を司る部位)で萎縮のサインが出ている状態です。
しかし、記憶力が落ちて忘れっぽくなっている人が必死に何かを覚えようとしても
それは海馬をいたずらに酷使することになってしまいます。
萎縮して正常に働かなくなっている海馬に対して、無理に「これを覚えて!」と
命令を出したところで、あまり効果的ではないのです。
では、記憶力が低下した場合、どんな対処法があるのでしょうか。
有効なのは、記憶力ではなく、思考力を高めることです。
思考力が高まると、記憶力を低下させていた海馬の働きも回復し、
元の状態に戻っていきます。
ですから、記憶力が落ちたと感じている人は、他の人とコミュニケーションを図る
などして情報交換の機会を増やし、思考力を強化すればいいのです。

そして、感情と記憶力についてです。
扁桃体は、好き嫌いとか感情を司る脳の器官であり、記憶にも関与しています。
食べ物の好き嫌いや喜怒哀楽が起こるのは扁桃体があるからです。
海馬のすぐ隣りにあり、好き嫌いや快不快の感情を海馬に伝えます。
そのため、心を大きく揺さぶるような出来事は、いつまでも記憶に留められています。
記憶は情緒や感情の働きに影響されていることが、扁桃体によって説明できるように
なりました。
好奇心を刺激することが覚えやすく、興味がないことが覚えにくいのも、
扁桃体が海馬に影響しているためといえるでしょう。
勉強やスポーツ、仕事などではやる気がとても重要視されますが、
脳科学的にも扁桃体の役割で説明がつきます。
脳は受動的なことよりも、自発的にやることのほうがはるかに能力を発揮することは、
これらの脳の特性からも明らかです。

受験勉強において、受動的ではなく、自分主導で勉強したことのほうが
はるかに覚えやすいのが、人の脳のしくみなのです。

 

思考力を鍛える

ペンを持つ手


上に、記憶力の低下の対処法として、思考力を高めようということを書きましたが、では、どう鍛えたらいいのでしょうか。

思考力について書かれた本などたくさんありますが、
誰でもできる思考力を鍛える方法があります。
それは、思考力を頭ではなくて手で鍛えるという方法です。
考えるのが苦手な人は紙に書き出すということです。
紙に書き出すことが思考力をつけることになるのです。

頭の中だけで考え続けるだけでは、筋道が立っているのか否かが
 わからなくなる。おまけに、考えていた内容自体を忘れてしまう。

思考は言葉によってなされる。紙に言語化することで、考えていることが
 パッと開け、理路整然とまとめることができる。

書くことで思考力がアップする。逆に言えば思考力がなければ、
 きちんとしたまとまりのある文章が書けない。

◎暗算と筆算の違いをイメージしてください。3桁、4桁となると途中で
 思考停止したり答えを間違ったりするでしょう。

◎考える習慣やきっかけにつながります。書こうとすることによって、
 考えることを始めざるをえません。

◎おしゃべりするときのように思いつくまま言葉を並べるのではなく、
 書くことによって論理的に組み立てないと、伝わる文章にはならない。

◎書くという行為は左脳で処理するもの。書いているときは感情がいったん
 外れる。だから、脳をバランスよく使えるようになるのです。

◎潜在意識のメカニズムを考えると、パソコンでタイプするよりも手書きの
 ほうがインパクトがあるから必ず紙に書いてください。

◎課題が整理され、問題の本質が見え、解決策とそのオプションが浮かび、
 オプションのメリット・デメリットがわかるようになる。

◎考えたことを正確に書こうとすると、表現の工夫が必要。本を調べるなどに
 よって新しい情報や語彙を蓄積することにつながる。

◎メモ書きは、頭の柔軟体操、頭を鍛える訓練法。頭に浮かぶ疑問、
 アイデアを書きとめると、頭が動き、気持ちも整理される。

考えを紙に書いて、より深い思考力を身につけましょう!

 

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