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【受験英語】英語の基盤「英文法」を着実に習得するには

みなさんこんにちは。

武田塾姫路校です。

もうすぐ今年も終わりを迎えようとしています。

高3生の人は間近に迫る共通テストへ向けて気持ちが高ぶっているのではないでしょうか。

振り返ってみて、2021年はみなさんにとってどんな一年でしたか?

受験のため「努力・我慢」でひたすら突っ走った一年だった人も多いはずです。

どの学年の人も、たくさん勉学に励んだ自分を褒めてあげてくださいね。

来る2022年に、沢山の笑顔が見られますように、祈っています!

 

さて、今回は英語学習の基盤である「英文法」の習得方法についてお話したいと思います。

 

一冊の参考書を完璧に!

武田塾では「一冊の参考書を完璧にする」ということを大事にしています。違う参考書に手を出すことは気分転換になるかもしれませんが、不完全な出来の参考書をいくつ増やしてもあまり学力の向上は期待できません。

英文法について言うと、国公立志望の人と私立志望の人とでは選ぶ参考書にも少し差が出てきます。私立に関しては、受験科目数が少ない反面、英語試験の内容も濃いものとなってきます。参考書も、ボリュームがあり、なおかつ基本や頻出問題だけでなく、発展問題を含んだものが理想的です。国立に関しては、基礎が出来ることが一番大事なので、内容がシンプルで見やすく簡潔にまとめてあるものが良いです。

また、英語へかなりの苦手意識がある人は「中学英語」や「初級」の参考書からスタートして、一般的な「大学受験対策」の参考書に進むことをお勧めします。中学英語は大学受験のメインとなる高校英語の基盤となるものです。出来ていないまま一般的な参考書に進むと、多くのひとが挫折を経験します。

中学英語(初級) 一冊 → 高校英語 一冊

高校英語 一冊

どちらのパターンのひとも、「これ!」と決めた参考書に的を絞って一冊を完璧にすることを意識しましょう。参考書一冊の内容がすべて身についていれば、確実に点数に結果が表れるはずです。

詰めが甘い人の例

自分では一冊を完璧にしたつもりでも、実は不完全であることがほとんどです。完璧にするというのは、「最初から最後まで解いた」という意味ではありません。二度、三度解いてもそれは同じことです。完璧にするというのは、解いた回数ではなく、それが「着実に理解できたかどうか」になります。逆に言えば、読み込みが早い人なら一度解くだけで理解できる場合もあるかもしれません。間違った問題、解くときに迷った問題については必ず復習しましょう。

過去問や模試、他の参考書に触れる機会があった際に、あまり点数が取れていない場合は、参考書の中身が本当に習得できたのかが怪しいところです。勉強において「習得できた」と「暗記できた」は別物です。英単語や古文単語、数学の公式や化学式など、暗記してこその科目や単元もあります。しかし、英文法においては、暗記だけではなく「何故そうなるのか理解できているか」が重要です。参考書を暗記した人は、その参考書から出題された問題であればある程度点数が取れるはずです。しかし、問題形式や例文、選択肢が全く異なる場合はどうでしょうか?たとえ同じ単元であってもそれが解けない場合は「理解できた」のではなく、その参考書を単に「暗記していた」だけの可能性があります。勉強が間に合っていないよりは暗記できただけの方がまだ良いですが、本番で着実に点数を取りたい人は、自分が本当にその一冊をしっかり理解することができたのかを意識しましょう。武田塾では、それを見抜くためにも講師の方に指導中の口頭確認をお願いしています。もちろん、テストで満点・高得点が取れている場合でもです。確認方法としては、「何故その答えになるのか、自分より英語が苦手な人でも理解が出来るように説明できるか」などです。

様々な出題形式に慣れる

英文法の参考書の習熟度を測るために、様々な出題形式を意識するのも一つの目安となります。例えば、選択問題であれば正解できる問題が、並び替えや空欄補助問題になると正解できないなどです。特に、仮定法・関係代名詞・完了形などは、ただの暗記ではなくしっかり理解できているかどうかで得点率が変わりやすいため、習熟度が甘いと、問題形式の変化に伴って正答率がかなり下がります。ただ、ここでもやはり一冊の参考書を完璧にすることに重きを置いて勉強してほしいので、他の参考書に次々と手を出して色々な問題に触れることはお勧めしません。対策としては、解説をしっかり読み込むこと。線を引いたり、印をつけたりして、どこが分からないのか、分かりにくく曖昧な部分はないか。そして、分からない・曖昧な部分は必ず質問して解決しておくこと!後になると、どこが分からなかったのかさえ忘れていまいます。

解説を読み込むよう勧めると、「解説の言葉が難しくて理解できない」という声を耳にすることがあります。多くの場合は、本当はすごくわかりやすく単純な話なのに、難しい専門用語に惑わされてしまっているのだと思います。質問があった例をあげると、「付帯状況のwith」「無意識的な知覚を表す動詞」「群動詞の受動態」「強調構文と形式主語構文」などです。それぞれどんなものなのか頭の中で想像できますか?どちらも文法・長文・リスニングなど幅広い出題形式でよく出会うものですね。問題の正答率に関わらず、参考書に関する不明点は全て払拭しておくべきです。なんとなく問題は解けているが、解説の意味が分かっていない場合も必ず誰かに質問して解決しておきましょう。

基礎が抜け落ちる?

参考書を進めていくにつれて、どんどん知識も豊富になり、応用問題にも対応できるようになってきます。そんなときに気をつけてほしいことが、基礎が抜け落ちてしまうことです。

例えば、参考書を一度やり終えて最初に戻った時に「last year」や「 just now」など、現在完了形と一緒に使えない語句のことを忘れていたりしませんか?「just now」に関して言うと、「just」や「now」といったそれぞれ単独の場合は現在完了形とともに使うことができるのでとても紛らわしいです。

過去のブログでも紹介したことがありますが、高度な内容に突入するにつれて時制がぐちゃぐちゃになってしまう例が多発しています。時制といえば、大抵の英文法の参考書で一番最初に紹介されるものですよね。現在形・過去形・未来形の基本3時制から始まり、現在進行形や過去進行形までは特に難しいものではないと思います。ただし、現在完了形・過去完了形・未来完了形などが登場すると、頭の中で整理するのが一気に難しくなってきます。完了形には進行形もありますからさらに厄介です。選択問題で色々な時制を並べて出されたときに、答えが上手く識別出来ない人はもう一度時制をしっかり復習する必要があります。

最後に

いかがでしたか?

基本事項ですが、英文法を習得するためには「解いて復習」を繰り返すことが大事です。そのうえで、今日ここで紹介した内容を自分の習熟度の目安をはかる参考にしてみてください。

英文法や英単語を一通り学習したら、ほとんどの人は解釈や長文をメインに勉強を進めていくと思います。特に英文法については、時間のあるときに適時復習して、せっかく養った知識が消えてしまわないよう努めましょう!

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