ブログ

【世界史】論述問題がすらすら書けるようになるためにすべきこと

こんにちは(*‘ω‘ *) 武田塾八戸校の講師です。

今回はタイトルのとおり、論述問題をすらすら書けるようになるためのコツを伝授します。

 

みなさんはこういった経験はあるでしょうか?

・一問一答ならすらすら書けるのに、論述になった途端に何も思い浮かばない(´;ω;`)

・何を聞かれているのかよく分からない

などなど・・・・

 

まずは、このようになってしまう原因から考えてみましょう。

 

 

【論述問題が書けない原因】

世界史は“長編小説”である

 

結論から話します!論述問題が書けない原因は、世界史の知識が体系的に整理されていないからです!!

もっとかみ砕くと、自分の中でストーリーが出来上がっていないためです。

世界史という科目は、人類が歩んできた物語を1つの長編の小説にまとめたようなものです。

 

論述問題へのアプローチとは…

 

例えば、皆さんは

・アメリカ大陸を発見したのは誰か?

・蒸気機関を発明したのは誰か?

という問いにはすらすら答えられると思います。しかし、

・コロンブスによるアメリカ大陸の発見

・ジェームズ・ワットが発明した蒸気機関

 

「それぞれが世界史に与えた影響を述べよ」という問いが出たらどうでしょうか?

これを書くためには、世界史のタテとヨコが繋がっていないとなかなか厳しいと思います。

 

「蒸気機関」の歴史から読み取れること

 

例として2つ目の蒸気機関の問題を考えてみましょう。

蒸気機関は産業革命に大きな影響を与えた発明です。

産業革命によってたくさんの製品を大量生産できるようになったイギリスは、製品の売り場(市場)を求めて自由貿易路線に進み、海外に多くの植民地を作ろうとしました。

特に人口の多い清は市場としてはとても魅力的です。

しかし、清は超大国で、18世紀までは世界史の中心でした。

清としては、イギリスから特に欲しいものもないので市場を開放する理由がありません。

この2国の争いがアヘン戦争です。

アヘン戦争はご存知のとおり、イギリスが勝利しますが、勝敗を分けたものは何でしょうか?

アヘン戦争

 

答えは船の違いです。

イギリス船は蒸気船で動力は蒸気機関+風です。

対する清はジャンク船で動力が風のみです。

(右奥に写るイギリス船からは煙がもくもく出でいるのでそれがイギリス船です)

当然、この2国が戦えば船が高性能なイギリスが勝ちます。

つまり、蒸気機関の有無は戦争の勝敗も左右することになり、原因をさかのぼると植民地化の動機も作っていることになります。

 

「読み取り」から分かること

 

問の答えに戻ると、

・産業革命が起こり、西欧諸国は生産力と軍事力で世界に優位性を築いた。

その結果、大量生産した製品の市場を求めて西欧による世界分割が進んだ。

という趣旨の答えをアヘン戦争や他の事例などを踏まえて論述すればよいということです!

 

ここで皆さんに質問です。今の説明で分からない出来事はあったでしょうか??

恐らく、みなさんもイギリスで産業革命が起こり、アヘン戦争でイギリスが勝利したことも知っているはずです。

 

つまり、論述を書くための材料は持っているが、それをストーリー化してうまく繋ぎ合わせることができていないのです。

 

ではどうすれば、覚えた事実を繋ぎ合わせることができるのでしょうか?解説します。

 

【論述を書くためには】

やることはシンプル!

 

またまた結論から話します!結論としては本を読むことです。

幸運なことに世の中には、歴史関連の本を好んで読む変わった人が一定数存在するため、どの本屋さんに行っても歴史関連の本は置いてあります。

 

なぜ本を読む必要があるのかというと歴史関連の本には、「世界史的な事実が歴史にどう影響を与えたのか」というテーマで書かれている本がほとんどだからです。

 

「○○から見た世界史」「○○で考えるオスマン帝国」などなど○○に何を入れてもなんとなくありそうですよね( ´∀` )

そういう本に一度目を通せば、世界史のストーリーが掴めると思います。

 

最近ではYouTubeで本の解説をしているチャンネルがたくさんあるのでそれを見るのも効果的だと思います。

何を読めばいいか分からないという方も多いと思うので、私からおすすめ書籍をいくつか紹介します。

 

講師おすすめ書籍はこれだ!

「世界システム論/ウォーラ―ステイン 著」

世界システム論

この本は、世界をひとつのシステムとして捉え、国をそれぞれ覇権国家、半周辺国家、周辺国家の3つの分類で区分けしています。

覇権国家とは、「生産・物流・金融」の3つを制して世界の頂点に立っている国です。

18世紀のオランダ、19世紀のイギリス、ベトナム戦争前までのアメリカが具体例として挙げられています。

周辺国家とは、簡単にいうと植民地のことで、覇権国家や半周辺国家の市場かつ原材料の供給地となっている国家です。

この本を読むと、西欧による植民地分割というテーマを深く理解することができると思います。

 

「文明の生態史観/梅棹忠雄 著」

文明の生態史観

この本は、東洋と西洋という単純でオーソドックスな枠組みを超えて、世界を分類するというテーマの本です。

50年くらい前の本ですが、今読んでも古臭さを感じない名著です。

この本では西欧と日本が同じグループとして区分けされており、なぜこの地域が産業革命に成功したのかという点を地理的な要因から考察しています。

この本を読むと、政治体制の変化や地理的な要因が国に及ぼす影響を理解することができると思います。

YouTubeにも解説動画があったのでそちらを見てみるといいと思います!

 

最後に

 

私からは2つの書籍を紹介しましたが、皆さんの興味のあるテーマの本を読むのが一番いいと思います。

世界史の面白さは教科書の外にあると思います。

 

世界史を暗記だけの科目として終わらせるより、少し踏み込んでると、経済の仕組みや世界のニュースについて自分で考えることが出来るようなり、毎日が少し楽しくなるかもしれません(^^)

 

武田塾八戸校の無料受験相談!!

 

武田塾八戸校では無料受験相談を実施しております。

 

特に、もうすぐ3年生となる高校2年生の方の中には受験に対する漠然とした不安を抱えていて、何からスタートしていいか分からない方も多いと思います。

そんなときは、気軽にご連絡ください(^^)/

 

無料受験相談

 

【武田塾八戸校】公式LINE

ID:@031upyhn 

友だち追加

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる