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【解説】補欠合格とは??

こんにちは、武田塾福島校です。

各大学の入試日程も進み、続々と受験大学の合否が出そろってきているかと思います。
そんな中、「補欠合格」という結果になってしまった人もいるのではないでしょうか。「補欠合格から繰り上がる確率ってどれくらいなんだろう?」「補欠合格から受かるなんてあるの??」と、不安になっていることと思います。ですので、今日のブログは「補欠合格」について書いていこうと思います!

水戸_補欠

 

補欠合格とは

「補欠合格」は、合格者で入学辞退が出た場合に、代わりに合格となる候補者のことを言います。つまり、補欠合格とは、追加で正式な合格者となる可能性があるということで、補欠合格になった時点ではまだ、正式な合格ではありません。定員に空きが出来次第、ほとんどの場合は補欠合格者の中で成績が良かった順に追加で合格となっていきます。大学によって「補欠」と言ったり、「追加合格候補者」など様々な言い方をします。

 

追加合格・繰り上げ合格とは?

「追加合格」とは、不合格となった人たち(主に「補欠合格者」)の中から追加で合格が出されることを言います。また、補欠合格になった人が追加合格になることを「繰り上げ合格」と呼ぶこともあります。
「補欠合格」「追加合格」「繰り上げ合格」と、似ている言葉が並びますが、「補欠合格」は合格の候補者となること、「追加合格・繰り上げ合格」は後から正式な合格者となることと理解しておけば大丈夫です。

どのように追加合格・繰り上げ合格者を決めるのか

では実際に、補欠合格はどのように出されてどのように追加合格や繰り上げ合格となるのでしょうか?
まず、補欠合格が出されるタイミングですが、正規合格者発表と同時に補欠合格も発表されます。青山学院大学など、何回かに分けて発表される大学もあります。また、上智大学や日本大学のように、補欠合格の中での順位が公表される大学もあります。去年の繰り上げ合格者数と比較し、自分の順位では繰り上がるかどうか(参考程度ではありますが)予想することも可能です。

追加合格、繰り上げ合格は、一般的に点数が高い人から順に合格が出ます。合格の通知方法は大学によって異なりますので注意してください。合格となった場合、書類が送られてくる大学と電話がかかってくる大学が多いようです。ですが、慶應義塾大学など、入試サイトを自分で確認しなければいけない大学もあります。追加合格・繰り上げ合格となった場合、どのような方法で連絡が来るのかも必ず確認しておきましょう。

 

補欠合格から繰り上がる確率

現実問題、どのくらいの人が補欠合格から追加合格・繰り上げ合格になるのでしょうか?

正直なところ、補欠合格から受かる確率は「○○%」、と詳しい数字を出すことは非常に難しいです。過去に補欠合格から繰り上がった生徒が何人かいます。
桜美林大学・日本大学・昭和女子大学は追加・繰り上げ合格になった生徒さんがいます。しかし、法政大学で補欠合格となった生徒は追加・繰り上げ合格になることはできませんでした。
偏差値の高い大学の追加合格は出にくいのかな?と思いますが、昨年から少し流れが変わってきているようです。そのことについては、次の「私立大学」のところで書いていきます。

国公立大学

受験者がその大学を第一志望としているケースがほとんどなので、入学を辞退する人は少ないです。そのため、追加・繰り上げ合格がでる確率はかなり低いです。

私立大学

合格の可能性は十分にあると言えます。私立大学は募集人数が多く、複数の大学を併願して受ける受験生が多いので、繰り上げ・追加合格が出やすいです。

昨年の入試では、難関私立大学で3月末になってから繰り上げ合格者が大量に出ていることが話題となりました。
早稲田大、慶応義塾大、上智大のいわゆる「早慶上智」のほか、「MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)」、関西の「関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)」でも繰り上げ合格を前年よりも増やしていました。
早稲田大学では、前年よりも565人多い1580人に、慶応義塾大では前年より640人多い1283人を合格に繰り上げ合格をだしています。どちらの大学も、合格者の1割強が、繰り上げ合格という結果でした。
さらに、上智大学では、前年よりも1275人多い3025人が繰り上げ合格となりました。これは、全体の合格者の半分近くを占める数字です。立教大学や法政大学も、前年よりも多い繰り上げ合格者を出しています

その一方で、東洋大学、近畿大学、駒沢大学など中堅レベルの大学は、前年よりも大幅に繰り上げ合格者を減らしました。ですが…どの大学も全体の合格者数は前年よりも増えています。難関大学に繰り上げ合格者が出るのを見越していたのかもしれませんね。

補欠合格時の注意点

繰り上げ合格はいつ出るのか分かりません。
今まで受け持った生徒さんの中で昨年一番多かった繰り上げ合格の発表は3月下旬でした。3月でも繰り上げ合格が出ることがあり、併願校の入学手続きを終えて住む場所を決めてしまった後や、また浪人を決めて予備校の入塾手続きを終えた後に合格となることもあります。そのような場合、大学の入学や入塾を辞退してもお金が戻ってこないケースがほとんどです。お金の面などでリスクがあることにも注意しましょう。

繰り上げ合格は今年も多いのか?

ここまで書いてきたように、首都圏を中心に、私立大学で補欠合格者数を増やしている傾向があります。その原因は、国の政策による定員の厳格化です。

私立大学には、国からの助成金について厳格な基準があり、2015年度までは、定員に対する入学者数が1.2倍以上だと助成金が交付されないことになっていました。しかし、都市部の大学に学生が集中するのを抑制するため、この基準を2016年度は1.17倍、2017年度は1.14倍、2018年度は1.1倍とさらに厳しくしています。この助成金は大学の平均収入の1割前後にもなる大学の運営には欠かせないお金であり、大学側も国の定めた基準を超えないように、合格者数を減らす動きが続いていました。
合格者数を減らすと言っても、入学者数を1.1倍を超えないギリギリの最大人数取りたい大学は、補欠合格を上手く使って入学者数を調整しているようです。多く合格を出して辞退者が出なければ助成金はもらえません。辞退者の人数は予測しづらいため補欠の人数を増やし、辞退者が多ければ繰り上げて合格させる、辞退者がいなければ繰り上げ合格は無し、という流れになっています。

 

狙うのは正規の「合格」

補欠合格が増加傾向にあるとはいっても、補欠合格=100%繰り上げがる、ということではありません。
補欠合格になってしまって繰り上がるのかそわそわするよりも、最初から合格証を手にできた方が心が平和なのは間違いないはずです。
あくまでも正規合格を目指して頑張りましょう!

 

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