浪人を迷っている関西の難関国公立志望の受験生へ
みなさんこんにちは!
京阪出町柳駅から徒歩2分の場所にあります、武田塾出町柳校で講師をしている植村です!
国公立大学の合格発表が終わり、春からの輝かしい大学生活に期待を膨らませる人もいる一方、第一志望大学に惜しくも届かずこれからの進路に悩んでいる人もいる。そんな時期ではないでしょうか。もちろん受験は合格者をしぼることが目的ですので、思い通りにいかない人がいるのは当然です!
どの大学にも合格できなかった人は浪人を選択すると思うのですが、「滑り止めで受かった大学に進学するか、それとももう一年浪人するか」迷っている方もいると思います。
今回の記事ではそんな方々へ、浪人を経験した立場から浪人をオススメする理由を4つ紹介したいと思います!
同時に浪人に対する懸念、「絶対合格するとは限らないのでは?」「お金がかかるのでは?」「大学に入って浮かない?」などの声へもこたえていきます!
浪人をオススメする理由4選
理由1:第一志望にもう一度挑める!
これは浪人する上での一番の利点と言っても過言ではありません!
今後の人生を決める大きな試練にも一度挑むことができるのは受験生にとって一番嬉しいポイントでしょう!
望む大学の合格を惜しくもつかめなかったみなさんは「第一志望を妥協するか」悩んでいるころだと思います。しかし「妥協」に後悔はつきものです。「○○大学卒」という形で一生肩書きを背負うことになり、また環境の不遇で将来の夢をあきらめることになるかもしれません。自分が妥協したということを嫌でも実感することになります!
また、点数開示で僅差で落ちていた場合悔やんでも悔やみきれません。実際私の場合「900点満点中、10点差」で不合格となっていて、浪人していなかったらさぞかし後悔していたことだろうと思います。
他にも、浪人して学力を大いに上げることができた場合志望校を上げることだってできます!
後悔を減らし、第一志望への合格のチャンスをもう一度つかめる。
そう考えると浪人は「またとない絶好のチャンス」なのです!
浪人の1年間なんて長い目で見ればちっぽけなものだと思いませんか?
理由2:将来的な年収が大きく異なる!
受験生のうちは実感が湧かないかもしれませんが、将来の年収も大事なポイントの一つです!
「大学のレベルが上がると年収が上がる」という因果関係はありませんが、統計データを見ると相関は見られます。
関西圏の大学に注目して見てみます!
[参考]openwork <https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_61>
※データは2019年7月30日時点のものです。
第一志望の大阪大学に合格できず、滑り止めの同志社大学に行こうか迷っている人を例にとってみましょう!
グラフから分かる通り、平均年収の違いは約45万円。日本の生産年齢人口は15歳〜64歳ということを考え、26歳から働くとすると、生涯収入の差は45×39=1755万円となります。後にも述べますが浪人にかかる一般的な費用100万円、そして一年間分の収入695万を差し引いても十分に大きな差です。
また、私立大学は国公立大学に比べて学費が高いという側面もあります。学費まで考慮に入れると収支の差はこれ以上になります。
以上を考慮すると、
「妥協して私立大学に入るよりも、浪人して国公立大学に入るほうが良いかもしれない!」
と言えるのではないでしょうか。
もちろん「国公立大学に入れば高収入が保証される」わけではありませんが、浪人するかどうかを考える際には重要なポイントとなってくるはずです!
理由3:浪人は恥ずかしくない!意外にも多い浪人率
2020年センター試験受験者のうち浪人生は約18%と約5人に1人の割合を占めています。
しかし一般に難関と呼ばれている大学ではもっと浪人率が高いことはご存じでしょうか?
ここでは先ほど例に挙げた京都大学・大阪大学を例に浪人率を見てみましょう!
※神戸大学については大学側の公表がありませんでした。
[参考]京都大学<http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad/jisshijokyo.html>
[参考]大阪大学<https://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/general/testpast>
グラフからわかる通り、浪人率はなんと約3.5割と皆さんが想像しているより多いのです!京都大学に関しては約4割と5人に2人は浪人生です!このデータを調べていた私も思わず驚くほどの割合です笑
「浪人をする人は少ない!」というイメージは払拭されましたか?実は「浪人してでも志望大学に入りたい」と思う人はこんなにも多いのです!
もう一つ国公立大学の受験者について興味深いデータがあります!
[参考]国公立大学(2019):文部科学省<https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346791.htm>
[参考]センター試験(2020):大学入試センター<https://www.dnc.ac.jp/center/index.html>
私立大学を第一志望として浪人している人ももちろん大勢いますので、一概には言えませんが「志願者数-募集人員」に対して「センター試験浪人受験者数」が多いと思いませんか?
「募集人員=合格者人数」ではありませんので、実際を何%の人が浪人を選んだかは分かりません。しかしただ一つ言えるのは、「浪人を選ぶ人は決して少なくない」ということです!
大事なのは「現役で入ること」ではなく、「本当に行きたい大学を目指すこと」
であることを肝に銘じておいてください。
理由4:大学に入って有利!
浪人期間中の経験は大学生活で大いに生かすことができます!
特に私が感じたことを挙げると、「大学の勉強で役立つ」「自己管理能力が身につく」「精神が強くなる」です。
・「大学の勉強で役立つ」
理系科目に関して、現役の時は時間が足りずその場しのぎの暗記だったものでも、浪人時には原理をちゃんと勉強できる時間があります。それにより大学のテストで再び高校の勉強に苦しまなくて済みます!進む学部によって学ぶ内容は違いますが、理科系の科目は高校内容の拡張から入ることが多いので初めからつまづく可能性が低くなります。
また英語に関しても、大学では使用言語が英語の授業もあり膨大な量の課題を出されることがあります。浪人時に英語のスキルを磨いておくことで、課題処理を素早くこなすことができます!
・「自己管理能力が身につく」
浪人期は高校の時より自習時間が長くなります。したがって自分で勉強計画を立てる必要がでてくるため、大学のテストの際にも自分で計画的に勉強できる自己管理能力が身に付きます!
こうした自己管理能力は仕事を効率的にこなす際にも発揮される重要なスキルです。一生涯役立つスキルが身につくのもメリットの一つではないでしょうか!
・「精神面で強くなる」
やはり浪人は精神面でとても苦しめられます。しかしそんな浪人を乗り越えられたならば他の人に負けない精神力を身につけることができるのではないでしょうか。「挫折を一度味わっている」という面でも怖いもの知らずに何でも乗り越えられる精神を持つことができます!
浪人に対する懸念の声
懸念1:「絶対合格するとは限らないのでは?」
浪人するからと言って必ず合格するかと言われたら、そうではありません。
浪人して成績を上げる人もいれば下げる人もいます。また試験問題の当たり外れもあります。
しかし、浪人することで時間不足・勉強不足で出し切れなかった自分の実力を補うことができます。
精一杯勉強して自分の実力のすべてを第一志望にぶつけられたならば、
合格不合格かかわらず、後悔することはないはずです!
懸念2:「お金がかかるのでは?」
浪人するからには大手予備校などに通う人も多いでしょう。
それらの予備校ではおおよそ「80万円(入学料+授業料)+20万円(夏季・冬期講習料)」の約100万円かかるといわれています。
浪人したい場合でも、あなた自身だけで決められることではないので、金銭面に関しては親御さんと相談する必要がありますね。
懸念3:「大学に入って浮かない?」
私自身、浪人している間こんなことを思っていました。
「浪人したら周りから敬語で話されるのかな?」
今考えるととても馬鹿々々しく感じます!もちろんため口で話しますし、気を使うこともありません。現役・浪人の区別なんて全くと言っていいほど無意味なのです!
「大学に入って浮く」なんてことはあり得ませんし心配する必要はありません!
まとめ
ここまでの内容を整理すると、
浪人をすすめる理由は
1、第一志望にもう一度挑める!
2、将来的な年収が大きく異なる!
3、浪人は恥ずかしくない!意外にも多い浪人率!
4、大学に入って有利!
でした。
一方デメリットも少々ありましたね
・必ず合格するとは限らない
・お金がかかる
・精神的に苦しい
やはり浪人にはデメリットがつきものです。
しかし私が言いたいのは「デメリットがあっても浪人して得られるものは大きい!」ということです。
ここまでで浪人をオススメしてきましたが、最終的に判断するのはあなた自身です!
浪人を経験した立場から浪人について可能な限り話したつもりですので、あなたの選択の参考になれたなら幸いです!
受験相談はぜひ武田塾へ!
浪人生活を決めたものの、約一年間という膨大な時間を目の当りにして、
「何から手を付けたらいいかわからない」
「今から勉強しても○○大学に合格できる?」
などなど...多くの不安と疑問が出てくると思います。
そういった疑問を解決すべく、武田塾では無料受験相談も行っています!
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