毎日何時間も机に向かって勉強をしていると、
「肩が痛いかも...」
「もしかして肩凝ってる?」
「なんか肩こりだけじゃなくて頭痛もする...」
と、肩こりに悩まされたり、肩こりだけでなく頭痛やひどい場合は、吐き気までする人もいると思います。
これ、実は肩こりが原因で頭痛や吐き気を引き起こしている可能性が高いです。
そもそも、勉強をしていてなぜ肩が凝るのか良くわからない方も多いと思うので、今回はなぜ勉強をしていると肩が凝ってしまうのか、そして肩こりが頭痛や吐き気の原因になるのは本当なのかについて解説していきます。
記事の後半では、勉強による肩こりの解消法と予防法も紹介したので、肩こりで悩まされている方はぜひ参考にしてください!
そもそも「肩こり」って何で起こるの?
早速ですが、肩こりはなぜ起こるのでしょうか?
そもそも肩こりの正式な症状はご存じですか?
肩こりの正式な症状は、以下とされています。
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
肩こりの症状|日本整形外科学会
首や肩回りが張っている・凝っている・痛いと感じた場合は肩こりの可能性が高いでしょう。
また、日本整形外科学会では肩こりの原因は以下のように定められています。
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。
肩こりの症状|日本整形外科学会
長時間勉強をしていると長時間連続して同じ姿勢になっていることが多く、中には猫背など姿勢の悪い状態で勉強を続けている方も多いのではないでしょうか?
長時間同じ姿勢を取り続けていると背中から首にかけての筋肉が緊張している状態が続き、血流不足になってしまうのです。
また、受験生になると勉強や受験のストレスを感じていることも多いだけでなく、受験生になるとなかなか運動する時間の確保も難しいと思います。
勉強だけにおいて言えることではありませんが、長時間同じ姿勢を取っており、かつそれが猫背や前かがみの悪い姿勢、首や背中に負担のかかる姿勢であると肩こりを引き起こしやすくなると言えます。
肩こりが頭痛・吐き気の原因にもなる
肩こりに悩まされている方の中には、肩こりだけでなく頭痛や吐き気がするという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
上述の通り、重度の肩こりを患っていると首から背中にかけての症状に加えて、頭痛や吐き気まで伴う場合も多いです。
肩こりが原因でなぜ頭が痛くなるのかについてですが、肩が凝っているということは背中から首にかけての筋肉が緊張しており、血流不足になることで肩こりを引き起こしますが、この血流不足が頭蓋骨の筋膜まで影響を与えてしまいます。
頭蓋骨の筋膜まで影響を与えてしまうと緊張型片頭痛を引き起こしてしまうのです。
肩こりが原因の緊張型片頭痛
肩こりが原因で引き起こされる緊張型片頭痛の主な症状は、
・頭の両側をぐっと押し付けられる痛み
・浮遊感
・頭全体が割れるような痛みや圧迫感
などと言われており、主に女性に起きやすいとも言われています。
長時間同じ姿勢を続けることが原因の1つであると説明したのですが、下を向いて長時間勉強をしたり、パソコンなどの液晶画面を長時間見続けたり、身体的なストレスが溜まると引き起こされてしまいます。
長時間勉強することはいいことですが、人の集中力にも限界があると言われているように、途中で数分の休憩時間を入れて軽く体を動かしたりするといいでしょう。
詳しい解消法や予防法なども記事の後半で説明しているので、激しい肩こりや頭痛で悩まされている方は参考にしてください。
肩こりが原因の吐き気
肩こりが原因で緊張型片頭痛という頭痛を引き起こすことがあると説明しましたが、さらにひどくなると吐き気まで引き起こしてしまいます。
勉強と勉強による肩こりが原因で引き起こされる吐き気は主に、
・神経
・ストレス
の2つが関わってきます。
まず神経についてですが、肩が凝り固まると血管が圧迫されてしまうため脳に血液が行き届かなくなってしまい頭痛やめまいを引き起こすと説明しました。
実は人の身体は吐き気を起こす神経と頭痛が大きくかかわっているため、頭が痛くなると吐き気を引き起こしてしまう可能性があるのです。
また、姿勢が悪いことも肩こりの原因の1つであると説明しましたが、姿勢が悪いことで頚椎(くび)と呼ばれる首の神経が歪み、近くを通る神経を刺激することも吐き気に繋がるケースもあります。
肩こりが引き起こす不調
肩こりが原因で頭痛や吐き気を引き起こすとお伝えしましたが、実は頭痛や吐き気以外にも以下の症状を引き起こす可能性もあるのです。
- 首の痛み
- 手のしびれ
- 胸焼け
- 多汗
- 眼精疲労
- ドライマウス
勉強による肩こりの解消法と予防
勉強が原因で肩こりを引き起こすことは十分考えられるのですが、勉強していて肩が凝ったり、頭痛や吐き気がするのは嫌ですよね。
ここでは、肩こりになってしまった時の解消法をお伝えします。
もちろん、肩こりは予防することが1番なので、ここで紹介している肩こりの予防法も参考に取り入れられることから挑戦してみてください。
勉強による肩こりの解消法
肩こりになってしまったら、
・ストレッチをする
・湿布を貼る
・整骨院に行く
などの解消法があげられます。
ストレッチをすることで凝り固まっている筋肉をほぐす効果が期待できるので、肩が凝っていると感じたら積極的に背中から首にかけてのストレッチを取り入れてみましょう。
また、どうしても痛みが我慢できないという場合は痛みを緩和してくれる成分の配合された湿布を貼ることも効果的です。
ストレッチをして湿布を貼ってもなかなか改善されない場合の最終手段として、整骨院があげられます。
肩こりが慢性化してしまうと姿勢を強制する必要なども出てきてしまうので、どうしても肩こりが解消されないという場合は、整骨院に行って整体を受けたり、何か治療を受けるといいでしょう。
勉強が原因の肩こりの予防法
肩こりの予防法としては、肩こりの原因を取り除くことです。
肩こりの原因を取り除くためには、
・長時間同じ姿勢を取らない
・いい姿勢を保つ
・適度な運動を取り入れる
ことから挑戦してみてください。
勉強に集中しているとつい長時間同じ姿勢になってしまっていたり、姿勢が悪くなってしまいがちですが、1時間に1回は歩いたり、肩を回したりと簡単な動作を取り入れましょう。
また、ヨガは精神を落ち着かせてくれるリラックス効果もあると言われているので、1日10分ヨガの時間を取り入れるなど、勉強の合間にできることから挑戦してみると肩も凝りにくくなると思います。
さらに、入浴や蒸しタオルなどで背中から首を温めたり、緊張感をやわらげたりすることも効果的です。
勉強のせいで起こる肩こりの対処法|まとめ
今回は、勉強のせいで起こる肩こりの症状と原因、そして肩こりから引き起こされる頭痛と吐き気について解説しました。
【肩こりの解消法】 | 【肩こりの予防法】 |
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肩こりはストレッチや軽い運動を取り入れて予防をすることが大切ですが、肩こりになってしまったら解消法の中から取り入れやすいものを選んで挑戦してみてください。