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【新課程】歴史総合の勉強法と対策を徹底解説!武田塾尼崎校

高田:みなさんこんにちは!武田塾の高田です!

 

川野:川野です!

 

高田:今回のテーマは、「2025年度入試 歴史総合 どう対策すれば良いのか」です。

武田塾チャンネルのコメント欄で、「歴史総合 早くしてください」というのを結構見ませんか?

 

川野:見ますね!

 

高田:多いですよね。みんな歴史総合が不安だと思いますので、ズバッと教えてきたいなと思います。ぶっちゃけ言ってしまっていいですか?

 

川野:お願いします。

 

高田:正直、歴史総合の対策は後回しで良いと思っています。今回は、歴史総合の重要度と優先順位について解説していきます。

 

歴史総合の重要性

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高田:そんなに歴史総合は大事ではないと思っています。共通テストの日本史・世界史では、大問6問中1問、歴史総合が出題されます。大問1個分なので、いずれ対策は必要になりますが、最初にやるべきかというと、最初ではなく、直前に詰め込むのが良いと思います。共通テストに関しては、そんな感じです。

次は私大です。私大は歴史を使うところが多いですよね。これについては何とも言えませんが、私大入試で歴史総合を出すと言っている大学と、出しませんと言っている大学があります。一覧にしたのがこちらです。

 

高田:慶應は、文と経済と法は、歴史総合を範囲に含みます。商学部に関しては、日本史探究Aと日本史探究のみ、世界史なら世界史探究のみで、歴史総合は範囲に含みません。

上智だったら、歴史総合を含みます。学習院も歴史総合を含みます。明治・立教・中央も歴史総合を含みます。青学は探究科目のみです。早稲田もいろいろあると思いますが、歴史総合を含みません。同志社も歴史総合を含まず、探究のみです。近大・京都産業・龍谷・甲南も歴史総合を含みません。日大・東洋・駒澤は歴史総合を含みます。このように、大学によって分かれているんです。

これだけ分かれているのはどういうことなのかについて、話していきたいと思います。

歴史総合を含むとは言っていますが、本当に歴史総合が出るかどうかはまだ分かりません。武田塾の立場は置いておいて、川野先生個人の意見でいいのですが、学習院大学は歴史総合を含むと書いてありますよね。日本史で受けるとなった時に、歴史総合の世界史の範囲は、2025年度の入試で出ると思いますか?

 

川野:出るんじゃないかなと思います。

 

高田:出る派なんですね。

 

川野:なぜかというと、含むと言ったからには、含んだことを何かやらないと「含んでないじゃないか!」とクレームが来かねないと思います。大学側の事情としても、含むと公表しているからには、含んでいるということを目に見えてわかる形で出題するのが一般的じゃないかなと思います。

 

高田:なるほど!

私は、リスクを犯して言うのであれば、出ない派です。

武田塾でも意見が分かれているのですが、なぜなのかという話をすると、明らかに大学で統一がとれていないですよね。慶應・早稲田・青学が歴史総合を出さないと言っていて、学習院・明治・立教が歴史総合を含むとしているのは、本音としては形式を変えたくないと思うんです。変えたくないとはっきり言っているのが、早稲田・青学・同志社などですね。従来の形を踏襲しますということです。慶應の商学部もそうですよね。歴史総合を含むと言っているところも、共通テストの範囲の変更があったから、歴史総合を足しておくけれども、基本的には今まで通りの入試を出し続けたいというのが本音だと思います。どう思いますか?

 

川野:確かに、そういった側面もあるかもしれないですね。

 

高田:川野先生の立場としても、絶対に出ると言えますか?

 

川野:言えないですよね。入試の予測とかもそうですが、今年の傾向は明らかに来るだろうと思っていても、絶対にはないのが入試ですよね。可能性が高いと思いつつ、出ない可能性もある。でも、やっておくに越したことはない。というスタンスになってしまいますね。

 

高田:共通テストが歴史総合を含むという形は確定です。試作問題を作っているから、大問1が日本史だとしても世界史の要素、世界史だとしても日本史の要素を含む問題が出ることは決定しています。ただ、私大入試に関しては、歴史総合を含むと言っても、慶應だったら分かるんですよ。日東駒専の大学で歴史総合を含むと言っているのですが、日大を受ける人たちは手一杯になってしまいますよね。日本史探究・世界史探究だけでも手一杯なのに、課されない大学も多い歴史総合を日東駒専でも出すのかなというのは、結構いじわるだと思います。

長くなってしまいましたが、大学側の本音としては、そんなに傾向は変えたくないのだと思います。共通テストが歴史総合+日本史探究という枠組みになったので、大学側も科目名を新課程の科目に合わせるのであれば、歴史総合を含むという形にせざるを得ない事情があるのではないかと思っています。

大学ごとに出るところと出ないところがあるので、受験生が振り回されているというのが現状なので、それはどうなのかというのも本音としてはあります。

結論を言うと、歴史総合が絶対に出るという保証はありません。皆さんが心配しているように、すぐにやらないといけないのかというと、そうではありません。皆さんが心配しているほど、歴史総合は大事ではありません。

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歴史総合の優先順位

高田:歴史総合が大事ではないというのは、武田塾というか、私の意見なのですが。川野先生はどうでしょうか?

 

川野:歴史総合が出る・出ないにしろ、科目に優先順位をつけることは絶対に大事です。

必ず取るべきところや落としてはいけないところ。まずはそこの勉強を進めていって、どんどん優先順位の低いものに手を回すというのがセオリーなので、そのような考え方もありなのかなと思います。

 

高田:結論として、いつ対策すべきかなのですが、最初に話した通り、後回しにしてください。歴史総合というのは近代ですよね。日本と世界の関わりを考える教科となっています。近代から勉強しないといけない理由はないんですね。

数学であれば、絶対に順序があります。1・Aを学んで2・B、3・Cと勉強していきます。英語にも順序があります。歴史科目においては、歴史総合が簡単で、探究科目が難しい。その必然性はありません。もし順番があるとすれば、出来事順に学んでいく方が効率は良いですよね。日本史なら、縄文・弥生時代から習っていく。世界史だったら、四大文明から習っていく。このように、時系列的に習っていく方が自然ではあります。皆さんは、歴史総合は簡単で、探究科目が難しいと思っているでしょう。学校の授業とかはそうだと思います。

「歴史総合から勉強しなきゃ」という心理になっていると思います。「歴史総合の参考書はどれがいいんだろう?」「歴史総合が不安」といったものが、武田塾チャンネルのコメント欄に押し寄せてきています。でも、冷静に考えてみると、歴史総合からやらないといけない理由がないんです。探究科目の一番最初から進めていってもらえればいいと思います。

入試でも、歴史総合の配点は低いだろうし、出るかはわかりません。

結論としては、私大の入試に向けて受験勉強をスタートするなら、探究科目からやってください。探究科目に関しては、今まで使っていた参考書でOKです。探究・新課程と書いていなくても全然使えます。

日本史でいうと『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』ですね。

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世界も、『茂木誠の世界史Bが面白いほどわかる本』がいいですね。

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『決める!共通テスト 世界史』も全然使えます。

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探究と書いていないから合っていないんじゃないかと思うかもしれませんが、全く問題なく使えます。なので、その本から進めていってください。

問題集でいうと、『時代と流れで覚える!日本史B用語』や『世界史B用語』も使えます。

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ある探究科目のスタートから丁寧にやっていってもらうのがマストかなと思います。

歴史総合はいつやればいいのかについてですが、志望校の過去問と戦えるようになったらでもいいのかなと思っています。

なぜかというと、歴史総合はそもそも過去問がないからです。どのような出方になるのかについては、共通テストの試作問題くらいしかやれることがないと思っています。対策する材料がない以上、対策しにくいですし、そもそも半分の大学では出ません。範囲に含むと言っている大学も、出すかどうかはわかりません。正直、時間が余ったらやるという分野だと思います。もっと優先的にやらなければならないことがたくさんあるので、もしかしたら出るという可能性に賭けて、やるという感じになると思います。志望校の過去問に挑むくらいの時、11月〜12月くらいに歴史総合の範囲を復習しておくという勉強法になるのではないかと思います。

 

川野:別の観点から言うと、そもそも歴史総合を勉強したいと思っても、参考書が出揃っていないんですよね。なので、とりあえず一旦置いておいて、探究とかを勉強しているうちに、夏くらいに出る可能性があります。それなら、そちらで勉強した方が捗りますし、対策しやすいと思います。それを待つというのも、効率的な勉強法を確保するという面では重要になってくるかもしれませんね。

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教科間の垣根がなくなってきている?

 

高田:補足なのですが、1つ目と2つ目の話で、歴史総合は後回しにしましょう歴史総合は優先順位が低いという話をしてきました。私自身の真逆の意見をあえて言うのであれば、教科間の垣根がなくなってきていると思います。

たとえば、青山学院大学や上智大学では、総合問題がどんどん導入されています。早稲田大学の政治経済学部とか、そのあたりでも総合問題が導入されています。総合問題というのは、英語や国語、社会など、いろいろな要素が組み合わさった問題です。そういうのを、大学側は求めてきていると思っています。大学での学問自体が、学部で切り分けられるものではないんですよね。今は社会問題が複雑化してきているので、いろいろな観点や物の見方は絶対に必要です。

これは、日本史や世界史にもいえることです。日本史・世界史は、切って分けられるものではありません。日本が世界に与える影響や、世界が日本に与える影響は間違いなくあるので、ミックスさせて考えることが重要であるという大学側の意向もあると思います。

そのため、いろいろな観点や物の見方を重視している大学ほど、歴史総合が出る可能性はあると思います。総合問題が流行っている今だからこそ、歴史総合が大事という考え方もあると思います。それでも優先順位は確定していないので、今高1生の人たちは過去問を見ながら判断ができますが、高2生に関しては、優先順位を落としていいのではないかというのが結論です。

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まとめ

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高田:歴史総合に関しては、参考書を教えてほしいと言われても、紹介できるような本はあるのですが、それがベストかと言われると、これからもっといい本が出ると思ったので、あえて紹介しませんでした。ですので、今は去年の探究科目のルートを元にどんどん勉強を進めてもらって、時間が余ったら歴史総合をやるくらいの感覚で準備してもらっていいんじゃないかなと思います。

というわけで、今回は以上です!

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