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【進路選択】進化を続ける「大学図書館」に行ってみよう!

 

みなさんこんにちは!

武田塾明石校です。

 

夏休みに入りましたね!

オープンキャンパスに行く予定を立てている人も多いと思います。

今日は大学生の学習と研究を支える大学図書館について、考えていきたいと思います。

 

大学図書館の役割

大学によってキャンパスの数や学生数、学部数が異なるため、規模や蔵書の種類・数、施設内容に違いはありますが、大学には必ず図書館があります

文部科学省の「大学設置基準」で大学には図書館を設置するよう、定められているからです。

しかし、大学の図書館は、ただ「大学にある図書館」だというわけではありません。

文部科学省が大学に必ず図書館を設置するよう定めているのは、在籍する大学生の学習や、大学が行う高等教育と学術研究活動を支えるためです。

そのため、一般的な図書館にあるような書籍や雑誌にとどまらず、大学の教育・研究に関わる資料を多数そろえているのが特徴です。

また、大学生の学習活動が時代に伴って変化してきているため、大学図書館にも常に新しい風が吹いています。

 

学術情報のデジタル化

私たちの身の回りの書籍や資料が、どんどん携帯電話やタブレットなどの機器で見られるようになってきているのと同じように、これまで紙が主流だった学術雑誌が、デジタル化された学術雑誌、電子ジャーナルに徐々に置き換わってきています。

今のところ、電子ジャーナルは理工系や医学系の雑誌が多いようですが、人文社会系のものも増えてきています。

全ての過去の学術情報がデジタルに置き換えられることは想定されていませんが、個々の大学が、蔵書や学術情報のデジタル化に取り組むのはもちろん、文部科学省でも世の中の変化に応じた大学図書館の役割や機能などについて、「オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会」を設置し、検討を重ねています。

ちなみにオープンサイエンスとは、デジタル時代の中で、オープンで多様な可能性をもって研究活動を行うという理念的側面と、その説明責任と透明性という行政的側面、二つの側面から成り立つ考え方です。

 

ラーニングコモンズ

図書館と言えば、沢山の本に囲まれて静かに一人で調べ、学習する・・・というイメージが強いと思いますが、最近の図書館にはこのような仕組みもあります。

「ラーニングコモンズ」とは、学生の学習支援を意図して大学図書館に設けられた、開放的な場所や施設のことです。

情報通信環境が整い、自習やグループ学習、プレゼンテーションの練習や映像・画像作品の作成など、さまざまな活動のための設備が用意され、学内の上級生や院生がその相談係を務める場合もあります。

〈同志社大学の例〉

ラーニング・コモンズとは|同志社大学 ラーニング・コモンズ (doshisha.ac.jp)

 

進化する図書館

一般社団法人国立大学協会の広報誌60号では、【進化し続ける図書館】をテーマに特集を行っています。

1人の作家に着目した取り組みや、空間の作り方の工夫に関する取り組みなど、各国立大学が、図書館という枠組みを解釈し、個性あふれる取り組みを行っていますので、興味のある大学の記事を見てみてください。

60号 特集【進化し続ける大学図書館】取組一覧 | 国立大学協会 (janu.jp)

 

一般利用できる大学図書館

大学図書館は、基本的には在籍生、研究を行う教員のためのものなので、一般利用のハードルが高いことが多いです。

早稲田大学のように、一般利用は全く受け付けていない場合もありますし、国士舘大学のように会員登録や年齢制限・利用期間制限など条件の多い中での利用が可能な場合もあります。

学外の方 – 早稲田大学図書館 (waseda.jp)

学外の方の利用/図書館・情報メディアセンター/教育・研究活動|国士舘大学|国士舘大学 (kokushikan.ac.jp)

しかし例外的に、一般利用を許可している大学図書館もあります。

 

期間限定の一般利用ができる大学図書館

大谷大学や武蔵大学は今年、高校生の需要にこたえ、大学を知るための窓になることを目的として図書館を無料で解放するようです。

高校生を対象とした図書館の無料開放【大谷大学図書館】 | 大谷大学 (otani.ac.jp)

【高校生・大学受験生の皆さんへ】夏季限定! 武蔵大学図書館で勉強ができます | 武蔵大学図書館 (musashi.ac.jp)

女子高生、女子中学生に限定されますが、聖心女子大学でも図書館を解放するようです。

夏休みを利用した大学図書館体験へのお誘い(女子高校生・女子中学生の皆さんへ) | 聖心女子大学図書館 (u-sacred-heart.ac.jp)

大学が夏休みの8月・9月の期間限定で行う場合は、大学生の普段の学習の様子を見ることは出来ないかもしれませんが、大学の様子や設備、どんな学生生活になるのかのイメージは十分にできると思います。

オープンキャンパスの時だけ図書館に入館できる、という場合もあると思いますので、調べてみてくださいね!

 

通年で一般利用ができる大学図書館

関西大学では、キャンパスのある吹田市・池田市・八尾市・高槻市・堺市の市民であれば学内の図書館の利用が申請できるようです。

2023年度関西大学図書館 市民利用募集のお知らせ - 関西大学図書館 (kansai-u.ac.jp)

関西学院大学では、卒業生であれば通年利用の登録ができるようです。

また、公共の図書館に無い資料について学内の図書館を利用することができるほか、一般利用についてもなかなか厳しい条件は課されていますが半期ごとの登録ができるようです。

利用資格と利用条件など|関西学院大学図書館 (kwansei.ac.jp)

姫路大学も、一般利用については条件がやさしめで、図書や雑誌の退出もできるみたいですよ^^

利用案内|姫路大学附属図書館|姫路大学 (koutoku.ac.jp)

 

おわりに

筆者も今回調べてみて初めて、大学図書館の位置づけや学生以外の利用について色々な形があることを知りました。

最初に書いたように、図書館は研究や教育を支える大学の象徴ともいえるような場所です。

卒業生の受け入れをしている大学も結構あり、人生を通して学び続けることができる場所として大学図書館を検討するのも、すごくいいな、と思いました。

総合型選抜試験(旧AO入試)を検討している受験生の皆さんや、行きたい大学・学部・研究室の先生など、調べたい書籍がある場合などは、実際に図書館を活用して得られるものも多いのではないでしょうか。

ぜひ、調べてみてくださいね!

 

 

 

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