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「浪人する」ということを、いっしょに考えてみよう

こんにちは!

武田塾明石校です。

 

今日は、「浪人すること」をどのように考えるかを一緒に見ていきたいと思います。

現在、浪人するか迷っている人だけでなく、新高校3年生にも、是非考えてみて欲しいテーマです。

 

浪人のメリット・デメリット

あなたは浪人することのメリットとデメリットを、どのように考えますか?

もう浪人することを決めた人は読み飛ばして欲しいほど、デメリットはたくさん、挙げられます。

 

デメリット

①人生経験の差

浪人生がその一年間で行うことは、勉強のみです。

成績という唯一のものさしで、もう一年自分を測り続けるストレスも大きいと思います。

それに対して、ストレートで進学する人は、例え志望通りの大学ではなく、ランクを落として進学したとしても、

大学での学び、サークルや部活動、バイト、1人暮らしをする生活力、新しい交友関係など、さまざまな経験をし始めます。

控えめに言っても、楽しそうにしている大学生を見かけたら、現役生の頃より羨ましさは大きくなると思います。

 

②志望校に受かる確証は無い

厳しい現実ですが、浪人したからと言って、もとの志望校、あるいはもっと上の大学を狙って、

合格する人の割合は決して高いわけではありません。

 

③経済的な影響

浪人にはお金がかかります。

もし浪人して、予備校や塾にさらには学生寮に入るなど、新しく学習するための環境を整えるとしたら・・・

それだけではありません。

定年までに働く年数が減り、生涯年収にも影響する可能性も高いのです。

 

④今年受験しなかった大学の試験対策が増える

なかには二浪、三浪を視野に入れて、何度でも挑戦したいと思う人も居るかもしれませんが、そうではない人の方が多いでしょう。

その場合、昨年度は受験を検討しなかったような大学にも視野を広げて、準備をする必要があるかもしれません。

手持ちの受験できる科目の中で、ランクを落とした大学に行く可能性も検討し、

オープンキャンパスに行ったり、過去問の傾向を掴むために対策をし、準備をしなければならないかも…

また、③に挙げたように、受験校が増えればその分交通費・宿泊費・受験料などもかかってきますね。

 

⑤現役生の追い上げはものすごい

現役生は学校生活、部活動、その他いろいろな制約を受けながら、限られた時間の中で受験に向けて準備をします。

また、学校によって進度に差はあるものの、模試の範囲設定は初めは狭く、回を追うごとに広くなっていきます。

つまり、同じように一年を過ごして勉強のスタイルがある程度定まり、模試の経験を積んできた浪人生は、浪人生であること自体が有利なのです。

夏休みが終わるころまでは!!

年度の後半は、部活動が終了し、学校での学習が試験対策に移って、その成果が表れてくる現役生によって、

期待されるような模試の偏差値の伸びが、得づらくなってきます。

追い立てられ、追い抜かれる可能性だってあるわけです。後半になるほど焦り、苦しくなってきます。

浪人をするなら、最初に「上がったように見える」偏差値や判定に、踊らされてはいけないことを覚えておいてくださいね。

 

メリット

 

ここまで悩みながら読んできてくれた人には岩のように重い話題だったと思います…ごめんね涙

さて、メリットもたくさん挙げていきたいところなのですが、、、

 

浪人をすることのメリットは、残念ながらありません。

 

そりゃそうですよね。

したくてする人は居ませんから。

 

しかし浪人を決めた皆さん、いま覚悟を決めている最中の皆さんを突き放したいわけでは無いのです!

むしろ頑張ることを決めた若者たちを一人一人抱きしめたい!!

 

もう少し補足して正確に表現すると、「浪人をするかどうかを決める、今の段階でのメリットは無い」ということです。

 

ここまで挙げたようなデメリットを帳消しにするほどの強力なメリットは、

私はたった一つだと思っています。

それは・・・

 

自分の人生に対する満足感

 

最近になって大学へ進学すること、違う進路を考え始めた

受験生としてやりきれなかった、自分の力はまだ伸ばせると思う

試験当日のコンディションが悪かった、アクシデントがあった

どうしてもどうしても、この大学、この学部に行きたい…!

 

このような思いをあきらめたら、自分の人生にリカバーできない真っ黒なシミができる、

心から笑えない日が続いて苦しい思いをする、と強く思うなら

それから、それを許してくれる環境があるなら

もう一度だけチャンスをもらうことは、決してけっして、悪いことではありません。

 

これを得られるのは、浪人をすることを決めた時点でも、偏差値が上がった時点でもありません。

浪人は「未来の自分に賭ける」ことに過ぎないからです。

逆に言うと、浪人しようがしまいが、

誰しも自分の納得のできる人生を掴もうとする不断の努力が必要、という点では、

合格者も、社会人ですらみんな平等だし、

引け目や負い目を感じる必要も全くないと思いますよ!

 

浪人を決める時に考えなければならないことは何か

 

これは早速、バシッと言ってしまいます。

具体的な目標です。

 

決め方の例

①志望大学の試験問題と解答、マーカー、ペンを手元に置き、必要な点数を決めます。

②その点数に届くために、時間内に正解するべき問題に色をつけていきます。

③次に、実際に自力で時間内に正解出来た問題にペンでチェックを入れます。

 

さて、どれくらい「正解すべき問題」と「自力で出来た問題」に違いがあったでしょう。

それらの問を全てクリアにし、差をゼロにすることがあなたが一年間浪人をして目指すべき、具体的な目標になります。

それをもう一年かけて達成したいか、できるか、ここまでの話も含めて考えてみてください。

 

院への進学という次なる試練

参考までに、こういう視点もありますよ。

特に理系学部に進むと、院への進学を検討する人も多く出てくると思います。

実はこの段階で、ランクを大きく上げて進学、あるいは編入してくる学生さんもいるのです。

第一志望の大学に受からなくとも、自分の学びたい学問分野での活躍をする道が完全に閉ざされる訳ではありません。

第一志望でない大学に進学することを決めかねている人は、院への進学率や進学先について、調べてみてはどうでしょうか。

 

終わりに

 

武田塾では、既に今年の浪人を決めた皆さんも続々と自習室へ通い始めています。

 

「正解すべき問題」(目標とする問題)が分からなかったり、

学習習慣がうまく安定しなかったり、、、

 

そのような後悔から浪人を検討しているのであれば、ぜひ以前の記事【武田塾とは①】を読んでみてくださいね。

 

 

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