【受験生必見！】あなたはまだ過去問演習してはいけない！？

はじめに

ブログをご覧のみなさん、こんにちは！

JR会津若松駅から徒歩15分、武田塾会津若松校です！

突然ですが、受験生の皆さん、

「過去問は取り組んでいますか～～～！」

もう取り組んでいるよ！という方がそろそろ大多数を占めてきているのではないでしょうか。では、ここでもう一度お聞きします。受験生の皆さん、

「過去問は正しく取り組めていますか～～～～～！」

正しく取り組めていれば、ぐんぐん点数も伸びているはず！もし、「過去問10年やったけどまだ合格点に届かない......」なんていうことがあれば、きっとそれは過去問に正しく取り組めていないゆえでしょう！

過去問はとりあえず取り組んでやった気になるための道具ではありませんよ！

過去問のそんな使いかたはもったいないことこの上なしです。皆さん、今一度ご自分の過去問の取り組み方を振り返ってみてください！

また、本ブログで紹介した内容は、武田塾公式youtubeチャンネルでもご紹介しております。

ぜひ併せてご覧になってください！

こんなあなたは、まだ過去問演習しちゃダメ！？

では実際に、過去問にハマってしまって全然成績が伸びない人の特徴を見ていきましょう！

現代文

「その問いについて、解き方・考え方を他人に説明できない方」

こんな方にはまだ過去問は早いかもしれません。

現代文は、日本史や世界史と違って、具体的な語句の暗記を求められる科目ではありません。

毎回異なる文章が出題されますから、当然ですね。

そうであるならば、現代文にとって最も重要なことは、「共通した解き方・考え方を確立すること」で間違いないでしょう。

現代文の基礎たる解き方の型やセオリーがまだ身についていない方は、思い切って基礎的な参考書に立ち戻ることが必要です。

たとえば、柳生好之『ゼロから覚醒はじめよう現代文』(かんき出版,2020年) や、柳生好之『柳生好之の現代文プラチナルール』(KADOKAWA,2020年) などは、解き方の型がコンパクトにまとまっており、また、参考書自体が厚くなく復習しやすいため、有用だと思います。

古典

「いつも単語でつまづく方や、品詞分解をすぐにできない方」

こんな方も、いったん過去問を解くのはやめた方がいいかもしれません。まずは、自分は何が原因で過去問で得点できないのかを分析しましょう。それによって、個別に対策を立てることが、合格への近道です。単語がわからないため、文章全体で何を言っているか分からなくなってしまう方は、まずは単語を固めるべきです。たとえば、『読んで見て聞いて覚える重要古文単語315 四訂版』など、これまで使ってきた単語帳の内容をしっかり暗記できているか、もう一度チェックしてみてください。

傍線部の品詞分解をすぐにできない方は、古典文法の知識が不足している可能性があります。こちらも基礎に立ち戻って、参考書をあたってみましょう！たとえば、富井健二『富井の古典文法をはじめから丁寧に【改訂版】』(ナガセ,2014年) などがオススメです。

英語

「長文を読むのに単語で躓く方や、英文解釈に難がある方！」

こんな方も、まずは参考書で基礎を固めるべきです。

単語で躓く方

みなさん過去問を解く際、わからなかった単語をノートにまとめる作業はしてくださっていると思います。このとき、過去問1年分につき20単語、30単語もまとめている方は、おそらくまだ単語力が不足しているのでしょう。

皆さんがまとめてくださった単語ノートは、あなたの苦手に合わせて作られた唯一無二の参考書であって、もちろん重要で、有用です。

しかし、あくまでもお手製単語まとめノートは、単語帳に載っていない単語をカバーするためのツールに過ぎません。

多くの単語や、広い分野の単語を暗記するためには、やはり市販の単語帳を使用する方が効率的でしょう。

まずは、『ターゲット1900　6訂版』（旺文社、2020年）や、『システム英単語　5訂版』（駿台文庫、2019年）など、皆さんお手持ちの単語帳と向き合うことが重要です。

長文になると急に点が取れない方

こちらの方も、やはり英文解釈のための基礎知識が不足しています。まずは、過去問ではなく、やはり英文解釈用のテキストに戻って学習を進めましょう。

たとえば、『大学入試肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』（KADOKAWA、2015）など、春夏で使用した英文解釈の一冊に戻っていただければよいと思います。

まとめ

たしかに過去問を回し続ければ少しずつ点数は上がっていくと思います。しかし、重要なのは、残された時間で最大限点数を伸ばすことです。そのためには、とりあえず過去問を解いてみるのではなく、自分の苦手や不足している知識と向き合った学習が必要不可欠です。そして、その「穴」を埋めるためには、やはり単なる対処療法的学習ではなく、参考書による体系的学習が最適解なのです。今回は、英語・国語について特に取り上げてみましたが、これはどの教科にも共通することです。皆さんにはぜひ、この直前期だからこそ、戻る勇気をもって学習に臨んでほしいと思います。