ブログ

【2025年共通テスト 数学・情報】何が変わる!?新課程共通テスト

何が変わる!?新課程共通テスト【数学・情報】

みなさんこんにちは。

武田塾 愛知日進校の田中です。

 

今回は新課程となり大きく変化する2025年の共通テストの数学・情報についての解説になります。

2025年に共通テストを受ける受験生や保護者の皆さん、試験が大きく変わるって聞いて不安だなぁ…と感じていることでしょう。しかし、何が変わるのかを知らないことには始まりません。何が変わったのか?どう対策すればよいのか?を知っておきましょう!

 

※本稿では2024年2月に実施された高2生(新高3生)対象の共通テスト模試を参考にしています。

サムネイル

数学

【数学Ⅰ・A】

大問構成

 

大問1 必答 数と式・図形と計量等
大問2 必答 二次関数・データの分析
大問3 必答 図形の性質
大問4 必答 場合の数・確率

 

大問5問構成(現行)→大問4問構成(新課程)に変更

選択問題であった数Aの「整数」が外され、「図形の性質」と「場合の数・確率」が必答問題に!

選択問題がなくなり、大問全4問が必答となります!

 

共通テスト模試の分析

数Ⅰ・Aに関しては「整数」が範囲外となった以外はほとんど変化なし!配点や難易度は従来通りです!

確率や図形が苦手で、これまで整数を選んでいた受験者にとっては、確率や図形が必答になった以上、苦手を克服する必要が生じます。「確率」と「図形」の2問を選択していた者にとっては変化がないと考えてよいです。

 

 

【数学Ⅱ・B】

名称及び単元の変更

数Ⅱ・Bから数Ⅱ・B・Cに名称が変更。

文系、理系問わず数Ⅱ・B・Cを受験することになります。

 

数Ⅱは従来通り、「三角関数」「指数・対数関数」「微分積分」から出題(変化なし)。

数Bからは、従来の「数列」に加え、高校の必修単元となった「統計的な推測」が出題される一方で、ベクトルが数Cに変更。

数Cからは、数Bから移ってきた「ベクトル」に加え、「複素数平面」が出題範囲となります。

 

 

大問構成

大問1 必答問題 三角関数
大問2 必答問題 指数対数
大問3 必答問題 微分・積分
大問4 選択問題 数列
大問5 選択問題 統計的な推測
大問6 選択問題 ベクトル
大問7 選択問題 平面上の曲線と複素数平面

 

大問5題から4題を回答(現行)→ 大問7題から6題(新課程)に大きく変更

・必答問題:大問1-2の2題 → 大問1-3 の3題に変更となるが、出題範囲は同じ(数Ⅱ)

・選択問題:大問3-5の3題から2題選択 → 大問4-7 の4題から3題選択に変更

 

制限時間は60分 → 70分に変更。10分だけ解答時間が長くなる代わりに、解答するべき大問数が4から6に増えます! 

 

共通テスト模試の分析

数Ⅱ・B・Cに関しては内容や時間配分が大きく変更されます!

まず、文系の受験生は基本は大問1~6を解くことになるとおもいます。理系の場合は選択の余地がある分有利かもしれませんが、一般的に複素数平面や平面上の曲線は計算量の多い単元なので、その単元が得意という受験生以外は他の大問を選択したほうがいかもしれません。

そして、大問の数が6個ということは1題当たりにかけられる時間が従来の15分から11~12分に減少します。

しかし、今まで各大問の最後にあった配点が小さいけど計算が大変!というような設問は減っています!

そのため、難易度としては若干下がっている印象です。ただ、これまで通り数列やベクトルでは計算量が求められそうです。また、時間制限も厳しいことには変わらないため、形式に慣れておく必要はあります。

 

各大問の前半は入門問題精講や基礎問題精講に載っているような基礎的な問題が出題されています。

そのため、今までのセンター試験や共通テストでときどき見られた「2, 3問目から解き方の方針が立たない!」という状況に陥る受験生は少なくなるのではないかと予想されます。

 

しっかり勉強して基本的な問題をやり込んだぞ!というような受験生にとっては、確実に点数を稼げる問題の割合が増えているように思います。その意味で、受験生にとってはむしろ喜ばしい変更とも言えるでしょう!

job_suugakusya_woman

情報

概要

「情報Ⅰ」という科目が新たに共通テストに加わります!

「情報」とは何ぞや!?と思われ方も多いでしょう。

情報Ⅰは、「情報社会」「情報デザイン」「プログラミング」「ネットワーク」という4つの単元から構成されます。

情報社会のような暗記事項の多い社会科目のような単元から、プログラミングのような数学に近い単元まであるのが特徴です。

 

大問構成

全問必答の大問4題

大問1 情報社会
大問2 情報デザイン
大問3 プログラミング
大問4 ネットワーク

 

という構成です。

制限時間は60分で単純計算で1題あたり15分となります。

 

共通テスト模試の分析

大問1:「情報社会」

「情報社会」では情報セキュリティーやSNSにまつわる知識やルール・モラルが問われます。

情報モラルやSNSに関する問題は完全に知識問題となっているので、これらの問題は社会科目のように暗記できていれば対応できますね。

ウェブページのデザインに関する問題2進数なども出題されるようですが、専門的な知識は必要なく、数A(整数)をしっかり理解していれば対応できます

 

大問2:「情報デザイン」

「情報デザイン」では、情報を伝えるための記号としてのデータや言語などが扱われます。いわゆる学問としての”情報学”に最も密接な単元という印象です。

暗記事項ももちろん出てきますが、それ以上に、持っている知識を問題に応じて応用することに重きが置かれています。説明文中や対話文中での穴埋め問題が多いです。問題文を正確に読んで理解する読解力と知識に基づいた応用力が求められるでしょう。

 

大問3:「プログラミング」

「プログラミング」では、プログラミングの考え方を理解しているかどうかが問われます。ここで注意してほしいことは、”あくまでもプログラミングの考え方”を問うているのであって、”実際のプログラミング言語(例えば、C言語とかPythonとか…)を知っているのかどうか”は関係ないということです。

「配列」や「代入」「比較」「繰り返し構文」といったプログラミング言語では典型的に使われる概念を理解し、読み書きをこなせるかが大事になってきます。プログラミングは数学がベースになっているので、まずは数学をしっかり固めましょう。その上で、プログラミング特有の「配列」や「繰り返し構文」などの文法を覚えることが大切です。

プログラミングは難しいイメージを持たれがちですが、あくまでもプログラミング”言語”です。そのため、英語と同じように、①文法をしっかり理解して覚える ➁使う練習をする を繰り返せば、誰でも使えるようになります。英語などの普通の言語と同様に取り組めるはずです。(繰り返しになりますが、もちろん基本的な数学の知識は必要です。)

 

大問4:「ネットワーク」

「ネットワーク」では、デジタルデータやインターネットに関する問題が出題されます。

デジタルデータは2進数で扱われ、それらが数学的に処理されて保存されています。そのため、この分野でも数学的な考え方が出来るかどうかが焦点になります。基本的には問題文に書かれたルールや説明に従って計算を行うという流れになります。今回参考にした模試では、どういう数学的処理を行うとどのようにデータが処理されるのかということが問題文に書かれているので、それをしっかり読み取って、計算まで持っていくと解けるという設問になっています。そういう意味では、数学のオーソドックスな文章題に近いと言えるでしょう。

ネットワークの問題では、普段から利用しているインターネットやWi-Fi、クラウドといったネットワークに関する問題が出題されます。暗記項目として丸覚えするのではなく、自分のスマートフォンや自宅のネットワーク環境といった実際のシステムと対応させながら、理解して覚えると良いでしょう。

character_program_smart

まとめ

「数Ⅰ・A」から「整数」が外された代わりに、「情報Ⅰ」に2進数をはじめとした「整数」が入っているという印象です。

「数Ⅱ・B・C」の「統計的な推測」や「情報Ⅰ」といった科目から、情報化社会に必要な知識と考え方を習得してほしいという狙いが見えます。

変更点を踏まえた上で共通テスト対策に取り組めば、より高い点を目指せます!

 

武田塾では、生徒一人ひとりの状況に合わせて、志望校合格までの筋道をはっきりさせ、そのための勉強の計画を立てたり、そのやり方、習慣化などを生徒さんに実施しています。

もし、一人でやっていくことが不安という方は、いつでも武田塾に相談しに来てください

もちろん費用は頂かないですし、入塾を強制するものでもありません。

一人ひとりの状況をヒアリングし、しっかりと親身になって相談に乗らせて頂きます。

ぜひ、興味の出た方はお近くの武田塾まで、ご連絡ください!

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる