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大変というけどどんなもの?★医学部のテスト事情★

 みなさんお久しぶりです。武田塾愛知日進校講師西田侑紀です。

 

今回は医学部のテスト事情について書きたいと思います。

走っているお医者さんのイラスト

 

私が通っている大学では国家試験対策のため、私の代から進級を厳しくし留年する人も増えてきました。

ただ進級が厳しいといっても医学部としては標準的だと思います。

 

なぜそう思うのかというと

 

医学部はどの大学でも1つ単位を落としたら留年

 

という厳しい世界だからです。

そのため、留年してしまうと1個の授業のためだけに1年間無駄にするということが起きます。

 

医学部は6年制なのでただでさえ卒業までに時間がかかるのにもう1年社会に出るのが遅れてしまいますし、私立の医学部では莫大な学費がかかるので笑い事では済まされません。

 

また進級していった友達と学校で関わることが一切なくなってしまい、下の学年と仲良くするにしてもかなり入りづらい状況になってしまいます。それが嫌なので私は必死でテストにくらいついています!

 勉強のイラスト「テスト勉強・男の子」

科目について

では1,2年生で勉強した科目について詳しく書きます。

 

1年次

まず1年生では物理選択で入学した人でもわかるレベルの生物の授業から始まり英語数学物理など一般教養を中心に学びます。

私の大学では他の大学よりも早めに解剖学が始まり人体の部位の基本的な名前を覚える授業があります。

 

その他にも生理学、生化学など医学的部分の多い授業が増えてきます。

 

その中で大変だったテストは解剖学生理学です。

解剖学の大変なところは人体のたくさんの名前をひたすら覚えるという暗記、暗記、暗記の体力勝負なところです。

分野が非常に多く、運動器、組織学、神経、感覚器、泌尿器、生殖器、血液造血リンパなど多岐にわたります。

1年で留年するとしたらおそらくこの科目です。

 

次の生理学ではホルモンとその作用をひたすら覚えます。

例えば

血糖値を下げるホルモンインスリンだけなので覚えやすいですが

血糖値を上げるホルモン副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、グルカゴン、ソマトスタチン、成長ホルモンなど

急に数が増えるためしんどいです。

 

ただ解剖学に比べるとホルモンが作用するまでの流れを理解するなどすこし頭を使います。

 

2年次

 次に2年生で勉強する科目について書きます。2年生では1年生と比べて勉強する科目がより専門的になります。

 

具体的な科目を挙げると解剖学、生理学、生化学に加えて病理学、薬理学、寄生虫学、微生物学などを学びます。

 

この中で留年しやすい科目は病理学薬理学です。

病理学、薬理学は本来3年生で学ぶ科目だったのですがCBTと呼ばれる医学部の大きなテストの前倒しにより2年生で勉強することになってしまいました。

 

 

病理学は病気の部分の組織の写真を見ながら学習する科目です。

薬理学は治療薬の名前を覚えそれがどのように作用するかを勉強する科目です。

 

この2つは授業のレジメの量がとんでもないことになっておりしんどいです。

 

医学部は偶数学年がきついと言われており

上の学年から20人くらいの人が落ちてきました。

(もともと私の学年は110人ほどです。)

 

そのため留年の恐怖におびえながら2年生を過ごしてきました。

 

 

ここで、2年生で一番ためになった科目を紹介します。

2年生では解剖学実習というご献体して下さった方に感謝しながら実際に体の構造神経がどのように走っているかなど教科書を見ながら確認する授業があります。

この実習が終わった後には慰霊祭があり、改めて医師になる自覚を持つ行事があります。

 

医学部に入って授業を受けていてもあまり医師になる自覚はありませんがこの実習は他の誰かの協力が無いと成り立たない実習なので今後に活きてくると思います。  

 

加えて、1年のスケジュールを書くと

 

4月は新入生を部活に必死で勧誘

5月は比較的のんびりすごし

6月くらいからひたすら勉強夏休み再試で帰省することができず

9月から今日までも勉強しかしていません

年末は遊べるかと思いきや年始にテストがあるので年末年始は勉強で終了します。

年越しは勉強しながらファミレスでという学生もいるかもしれません。  

おおまかな勉強&テスト事情はこんな感じです。

 

さいごに

もし医学部に興味がある人がいれば覚悟して入学後も勉強に励んでください!  

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