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【東大生が教える】東大文系入試(2次試験)の基本情報とコツ

こんにちは、武田塾逗子校講師の岡田です。

夏に入り志望校を本格的に意識し始めている人も多いのではないでしょうか。
受験に限らず、勝負ごとにおいて相手を知ることはとても重要です!

そこで今回は現役の東大生である私が実際の経験も踏まえながら、東大文系入試(2次試験)の基本情報についてお教えします!

東大のキャンパスライフについて知りたい方はこちらのブログもぜひご覧ください!

 

東大文系入試(2次試験)の概要

文系の生徒は英語(リスニング含む)・国語(現文・古文・漢文)・数学(数学ⅠA・ⅡB)・地歴(地理・日本史・世界史から2科目)の計3教科4科目を受験します。

配点、試験時間はそれぞれ英語120点120分、国語120点150分、数学80点100分、地歴120点150分(2科目それぞれ60点)の計440点です。

年度にもよりますが、安全に合格するためには全体として65%ほど取れると良いと思います!

では、各科目の細かい特徴を見ていきましょう!!

英語

構成

試験時間は120分と、一見長いように思われますが、実の所時間との勝負であると言えるでしょう...!

大問は5つで、大問1は要約と空欄補充、大問2は英作文、大問3はリスニング、大問4は文法問題と和訳、大問5は長文となっています。

コツ

東大英語で厄介なのは試験開始から45分経過後に30分間のリスニングが入ることです。
このリスニングにうまく対処するには、中断されることを想定して各大問を解く順番を組み立てることが必要です。
個人的なおすすめは、リスニングの前には英作文や、文法問題などリスニングで中断されてもゼロスタートにならないものを持ってくることです(長文だと途中まで読んだのにリスニングを挟んだら内容を忘れてしまいますよね、、)

 

また、和訳や英作文など細かく部分点が設定されているであろう設問では、多少分からない部分があってもとりあえず書くことをおススメします。本番ではそのちょっとした部分点で命拾いすることが多々あります!

 

国語

構成

文系は第一問評論・第二問古文・第三問漢文・第四問随筆/小説(時に評論)といった構成になっています(理系は第4問無し)

試験時間は150分で、ほとんどの問題が記述問題です。時間制限としてはそこまできつくはないのですが、記述をする上で必要な事項をしっかりと満たした解答を簡潔に書くために、精読をし、内容を理解し、自分の言葉でまとめ上げる力が必要となっています。

 

コツ

解く順番としては比較的簡単だと言われている第三問漢文から始め、その後第二問古文、第一問現代文、第四問現代文と進めると良いと思います!

時間がたっぷりあるとはいえ、現代文の記述は内容の推敲にかなりの時間を費やす必要があるので、得点源になりやすい漢文を試験の最初で確実に解き終えておくことが重要です。

また第四問の現代文は第一問のものより抽象度が高く、難しいことが多いので、最後に回すと良いでしょう。

そしてもう一つ重要なのが見直しです。記述問題が大半を占める以上、論理的な日本語で誤字脱字の無い文章を書きあげる必要があるので、少なくとも5分ほどは見直しの時間を取るようにしましょう。

 

数学

構成

大問4つで構成され、各大問の内容は年度によって異なりますが、微積分・整数・図形と方程式・確率がよく出る分野です。

また、どの大問も20点の配点があるとされ、計80点のテストとなっています。試験時間は100分で、ある程度スムーズに解くことが出来れば決して足りない時間ではありませんが、全てが記述形式の問題であることを考慮すると、急いで解くのに越したことはないと思います。

 

コツ

一番のコツは「解けることころから解く」ことです。具体的には5分悩んでも分からない問題は一旦飛ばすと良いでしょう。

また、普段の数学の演習から、答えだけを書くのではなく記述をすることを意識しましょう。確立や整数の問題では自分の論理に穴がないかを、記述をしながら丁寧に確かめ、微積分・図形と方程式の問題では図や表を用いながら解答できるかを確かめることで、部分点を引かれることなく解答を作り上げることが出来ます。

加えて、最後の答えの見直しは忘れずに行いましょう。長い記述を書いているうちに計算結果がずれてしまうことがあるので注意!(実際に私は本番の確率の問題で最後の答えだけ間違えてしまいました。。(笑))

 

地歴

構成

地歴科目は世界史・日本史・地理から2科目を選び、150分で回答するという構成になっています。

内容としては論述問題がほとんどで、世界史や地理には一部単答問題もありますが、全体としてかかる時間は科目間で大きな差はないと思われます。

全体として、しっかり記述しきるにはやや時間が短い設定となっているので、いかに早く書くべき内容を整理して、書き始められるかが大切になってきます。

 

コツ

東大の地歴で問われるのは「教科書の内容を網羅的におさえた上で相互に連関させながら一つの体系だった流れとして示せる力」なので、複雑な歴史の流れや、地理の仕組みを的確な言葉で説明できるようにしておく必要があります。

その上でおすすめしたいのは「教科書から使えそうな文言・言い回しを持ってくること」です。教科書は簡潔でありながら論理だった文章で構成されているので、私もよく参考にしていました。

ただいきなり教科書を暗記しようと思ってもどの文章が「使える」文章なのかわからないと思うので、まずは過去問を解きながら問われている力を実際に感じることが重要だと思います!
また、広範囲に及ぶ内容を連関させる多角的な視点は過去問を通じて得られることが多いので、その意味でも過去問をたくさん解くことをおすすめします!!

 

まとめ

東大の問題は他大学とは異なる力が求められる部分が多いので早いうちに敵を知り、普段の問題集の時から本番を想定した思考を出来ると良いでしょう!

そして何より実際に過去問を解いてみることが一番のおすすめです!夏休みに近づいた今、一度問題を解いてみてはいかがでしょうか?

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