皆さんこんにちは!
武田塾八尾校の講師Hです。
これから勉強方法などについて、私の経験に基づきながらお話出来たらと思います。
よろしくお願い致します!
夏休みも終わり、いよいよ受験も間近に迫ってきている時期になりました。
高校3年生にとって、9月から12月は地獄のような模試ラッシュの期間です。こうなると、それぞれの模試に対する対応がおろそかになってしまう受験生も多くなってしまうのが実情です。
唐突ですが、皆さんは模試を受ける価値とは何だと思いますか?
「当然判定!」、「実力試し」、「そんなん受ける時期によるやん!」などさまざまな意見があると思います。
というのも、この質問の意図は、私の受験生時代や過去の講師経験を通して、「苦手分野や弱点のサーチ」といった意見を案外耳にすることが少ないということに基づいています。
皆さんは、模試が終わったときにどのような対応をされているでしょうか?
生徒の皆さんの中には、“成績表が返却されるまで放置”や、“解答には少し目を通すけど、それだけ”といった対応をとられている方が多いのではないでしょうか。
よって、今回の記事では、模試を受けた後の「やり直しのススメ」ついてお話しようと思います。
〇模試が返却されるまでの期間
皆さんが模試を受験された場合、その成績表が返却されるのは、平均して2週間~1か月程度です。例えば、何もせずに放置したとしましょう。成績表が返ってきたときには、「どんな内容か忘れたわ(笑)」、「いつのやつやねん!」となるのがオチです(私にもそのようなことは多々ありました)。模試の数が増えてきたら尚更でしょう。
〇成績・判定を見て
模試といえば、やはり気になるところはズバリ「志望校判定」と「偏差値」ではないでしょうか?これらは少なからず勉強のモチベーションにもなります。本番直前では、志望校との距離を判断するうえで、これらの重要性は無視できません。
ただ、学力の向上という観点で見たとき、この判定にそこまでのメリットがあるのかというとそれは(ほとんどの場合で)否です。考えてみると当たり前で、上でも述べたように、模試が返却されるのは精々3週間後です。受験生は3週間もあればもはや“別人”です。3週間前の結果に一喜一憂するのは得策とは言えないでしょう。
〇模試を見て ~よくあるリアクション~
模試から得られるメリットは何も成績や判定だけではありません。
数学に話を絞りましょう。例えば、Aさんが数列を重点的に勉強して模試に臨んだとします。しかし、あまり出来は良くなかったとしましょう。私の経験上多く目にしたのは、「勉強したのに出来なかったのは、問題の相性がよくなかったから。」や「数学って結局ひらめきやん?」といった感想を抱いたは最後、そのまま放置することです。このままでは、当然それ以上何も得られないでしょう。
さて、上記の例で、Aさんの数列の出来があまり良くなかった理由は本当に“問題との相性が悪かったから”、“ひらめきが足りなかったから”なのでしょうか?
そういった理由も少なからずあるかもしれませんが、往々にして他の理由であることが多いです。間違えた理由を正しく分析しなければ、“必ず”同じ間違いをすると言っても過言ではありません。
〇模試の分析 ~模試ノートの作成~
そこで、私がおすすめしたい分析のツールに“模試ノート”があります。以下に、模試ノートはどういったものなのか記載します。
・模試ノートとは?
⇒受験した模試のとある問題について、自分の解答と模範解答を比較・分析したものをまとめたノート
・いつ?
⇒受験後すぐ!(最低でも次の日には作りましょう。)早ければ早いほど、テストを受けた際の記憶は残っているので、その分効果は上がります。
・内容は?
⇒以下に、数学を例にとって、模試ノートの一例を示します(図A)。
図A:模試ノートの一例
図Aの例では、ノートを見開きに使って、左ページには自分の解答と模範解答の比較・分析を、右ページでは解き直しや類題を実際に演習するなどを行います。比較・分析の際大切にしてほしいのは、自分が模試を受けている最中に考えた方針や根拠がどういったもので、実際それは正しかったのかをしっかり分析することです(これは英語の長文問題の内容把握問題などにも言えることです)。
次につなげるためには、「解答そのもの」よりも「その解答方針に至る根拠」に重点を置いてやり直しを行うべきです(言い換えると、その解答だけを覚えても、次には“その問題しか”解けません)。
また、分析を踏まえて、自分で解答を作る作業は非常に重要です(図Aの左ページにあたる)。これを行って初めて自分のものにできたと言えます。その際、数学や理科なら類題を見つけてきて解くのも効果的でしょう。
・「先生!正直めんどくさいです!」
⇒受験生はしなければならないことが多く、時間がないのが正直なところでしょう。
ただ、模試というのは各予備校が受験生の能力を見るために作ったものですので、良問であることが多いです。また、各問題では複数のエッセンスを含んでいることは往々にしてあり、1問あたりから得られる知識量も豊富です。
何の目的もなく複数の問題を解くよりも、良問を(しかも自分が実際に受験したときの問題を)分析するほうが、長い目でみれば後者の方が効率的でしょう。
ただし、これは、何も受験した模試のすべての問題にアプライしなければならないということではありません(当然してもOK!)。例えば、なぜ解けなかったかよく分からない問題や、思っていたより出来なかった問題を重点的に分析するのがよいのではないでしょうか。
〇最後に
模試は自分の弱点を浮き彫りにしてくれる優れたツールです。「あなたはこの分野を強化することで見事合格を勝ち取ることができるのです。ガンバって!」とエールを送ってくれているのです。皆さんは自分の解答を分析することで、このエールに応えることができます。そして、模試ノートは分析ツールとして非常におすすめです。
皆さんも自分なりの模試ノートを作って、成績向上に役立ててみてください!
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