こんにちは。
JR山口駅より歩いてすぐ、
武田塾山口校の田中です。
すっかり暑くなってきましたね。夏を乗り越える体力は健康的な生活からですよ！睡眠不足や不規則な生活は今のうちに改善しましょう。
いきなりですが、推薦入試ってよくわからない。自分には関係ない、とか思っていませんか？また、推薦入試をひとまとめに考えすぎていたりしませんか？
実は推薦入試にも様々な種類があり、ちょっとずつ特徴があります。
まだ高校1・2年生なら、今のうちから入試の知識を増やして、早め早めにある程度の受験までの計画を立てていきましょう。3年生で、これから推薦入試も使おうかなと漠然と考えている人も、知識を持っておくことで計画は立てやすくなります。
今回は混同されがちな推薦入試というものについて、イメージを掴んでもらえればと思います。
入試形式について
まず大学入試には大きく分けて、2つの方式があります。一般入試と、推薦入試です。
一般入試(一般選抜)
学力メインでの入試方式であり、高校での成績や学校生活での活動等は基準としてはほとんどの場合用いられません。学力試験の結果で合否が判断されます。
高等学校を卒業、もしくは卒業見込み、高等学校と同等の学力を認められる者であれば出願条件が満たされます。
出願条件も緩く、試験で点数の取れる学力さえあれば合格が勝ち取れる、シンプルな受験です！
この形式の入試時期は1月~3月頃に集中します。
推薦入試
推薦入試の場合、一般入試の出願条件に加え、一定以上の成績を必要とする場合(調査書の平均が4.0以上など)があります。
また、合否も試験のみではなく面接や小論文、調査書や高校生活での活動内容(部活動や生徒会など)のように、単純な学力試験ではなく様々な要素を総合的にみて判断されます。英検やTOEICの結果も加味されることが多いので、今までの努力を活かすことができますね。
出願資格や試験内容については大学毎や学部ごと、推薦入試の形式によって様々に変わってきます。
また、推薦入試にも種類があり、『総合型選抜』と『学校推薦型選抜』に大別できます。
そして、学校推薦型も2つに分けられます。
この辺は少しややこしいので、この後にまとめていきます。
総合型選抜入試
『総合型選抜入試』、ちょっと聞きなれない方も多いのではないでしょうか？これは今までAO入試と呼ばれていたものです。
この入試は大学が求める学生像(アドミッションポリシー)に基づいて、評価される入試です。
大きな特徴としては、高校の推薦などが必要とならないことです。出願条件自体が他の推薦入試に比べると緩いのです。その代わり、大学毎で試験に課してくる課題が様々であり、試験期間もまちまちで、期間が長いことが多いので受験生にとって入試の負担が大きい傾向にあります。
※注意：推薦状などは必要ありませんが、調査書は合否の判断に使われるので、学校の成績は必要になってきます。
特徴：出願条件が緩い。入試の負担は大きめ。試験内容は多彩。
この推薦入試のイメージを掴みましょう。
大学側は『自分たちの大学にふさわしい学生を見つけたい』わけです。受験者側は大学に向けて『自分はこの大学にふさわしい学生である』ということを、大学毎の提示する試験(小論文や面接や学科試験など)を通して証明していくことになります。
それぞれの主張でいうと、こうです。
大学側「私たちの大学ではこんな学生を求めています」
受験者「私はあなた方が求めている学生にあてはまります」
～入試時期～
9月~2月と入試時期は大学毎で大きく変わります。面接や小論文だけでなく、共通テストの点数も必要とする大学もあります。その場合は2月くらいまで選考が長引くことになります。
どんな人に向いている？
・学校の成績や、その他の活動において努力したものがある。
・行きたい大学の総合型選抜入試に向けて、早い段階から準備をしてきた。(早い段階で志望校が定まっていた)
学校推薦型選抜入試
公募推薦型と指定校推薦型に分かれます。
学校推薦型の入試はどちらも11月～12月ごろに行われることが多いです。
また、学校推薦型選抜の場合は専願指定がほとんどです。合格の場合は基本的にその大学に入学しなくてはいけません。まったく行きたくもないのに受けられるからと受けるのは考えものです。「受かったらそこに行く！」という最低限の覚悟はしておきましょう。
公募推薦型
公募推薦型の入試は大学側が求める出願資格を満たし、高校からの推薦をもらえれば、全国の高校から出願することができます。試験内容は概ね総合型選抜入試に似ており、面接・小論文などが主です。大きな違いは高校の推薦の必要有無ですね。国公立でも私立でも、この入試形式を取っている大学は多く、募集定員も推薦入試の中では比較的多めです。
特徴：高校の推薦が必要。推薦入試の中では募集定員が多め。出願条件を満たせば全国で受験可能。
この推薦入試のイメージを掴みましょう。それぞれの主張は以下です。
大学側「私たちの大学にふさわしい学生に来てほしい」
高校側「私たちの高校にはあなたたちの大学にふさわしい学生がいます」
受験生「私はあなたたちの大学にふさわしい学生です」
どんな人に向いている？
・定期試験で良い成績を取ってきた。
・学校生活で頑張ったものがある。
・苦手科目は少なく、科目間のバランスは良い。
・自分の学校の指定校枠には行きたい大学が無かった。
指定校推薦型
指定校推薦型では大学が指定した高校の生徒だけに出願資格が与えられます。どこの大学が受けられるかは通っている高校によって変わってきます。大学側から高校側への一定の信頼があってこその入試と言えますね。この推薦入試は私立大学が多く、国公立ではあまり行われていません。
特徴：高校の推薦が必要。高校によって出願可能な大学や募集定員は変わる。
この推薦入試のイメージも見てみましょう。
大学側「あなた方の高校なら私たちの大学にふさわしい学生がいそうですが、いますか？」
高校側「はい、います。この学生ならふさわしいと思います」
受験生「私はあなた方の大学にふさわしい学生です」
どんな人に向いている？
・高校生活で頑張ったものが多く、定期試験も良い結果を残してきた。
・自分の高校が持つ指定校枠で、行きたいと思える大学がある。
推薦入試は使うべき？
学校の成績が良かったり、学校生活で努力したものがあれば推薦入試は是非使うべきでしょう。せっかく出願資格を満たしているのに推薦はいいやと諦めてしまうのは非常にもったいないことです。
しかし、やみくもに受験できるからと推薦も一般も受けようとしていると、推薦で必要な小論文や面接、書類などの準備もしながら一般入試の為の科目の勉強も進めなくてはいけません。
やるべきことをさばききれずに、結局、推薦入試の準備も、一般入試の為の科目の勉強もどっちつかずになってしまっては、うまくいくものもいかなくなってしまいます。
・自分が推薦入試に挑める状態にあるのか？
・推薦入試の準備をしていく余裕があるのか？
この二つはしっかりと確認しておきましょう。
そして、推薦入試の準備期間も含めて、今後の大まかな受験計画と、勉強計画を立てていくべきです。
また、推薦入試に限らずですが大学毎の選考基準や試験内容、日程を把握しておきましょう。特に求める学生像（アドミッションポリシー）には必ず目を通しておくべきです。特に推薦入試はその入試毎で出願条件や入試内容が様々に変わりますので、念入りに調べていく必要があります。
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