みなさん、こんにちは!
大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾宇治校」です!
今回は、2022年度から新しくなる、学習指導要領についてです!
学習指導要領、聞いたことある方はいらっしゃいますか?
私には関係ない・・・と思ったそこのあなた!
いえいえ!!
実はみなさんの学校の授業や教科書と、深~い関係があるんです!
なぜなら学習指導要領が改訂されると、教科書が新しくなるからです!
それではポイントを押さえながら、
分かりやすくご紹介していきます!
どうして変わるの?学習指導要領と教科書の深~い関係!
学校教育は「学習指導要領」というものに則って、教育活動を行っています。
教科書や授業は、この学習指導要領に基づいて作られているのです。
●学習指導要領とは?
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法という法律に基づき文部科学省が定めたものです。
学習内容の大枠を決めて、各学校や地域の状況に合わせて変化させることで、全国的にある一定水準の知識を教授するシステムができあがっています。時代の変化に合わせて約10年ごとに改訂され、それに合わせて教科書も改訂されます。
●いつから変わるの?
高等学校の新しい学習指導要領は、2022年度より開始されます。
2019年度から移行期間として先行スタートしている学校もあるかと思います。学校の状況に合わせて教育課程を組んでいるためです。
参考:「今後の学習指導要領改訂スケジュール」 (文部科学省HPより)
どんな変化があるか、ポイントをご紹介!
それでは、具体的にどのような変化があるか見ていきましょう!
まずは、こちらの表をご覧ください。5教科ごとに新設される予定の科目です。
※新設科目が太字になっています。
改訂後 |
現行 |
|
国語 |
現代の国語 |
国語総合 |
地理歴史 | 地理総合 地理探求 歴史総合 日本史探求 世界史探求 |
世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B |
公民 | 共生 倫理 政治・経済 |
現代社会 倫理 政治・経済 |
数学 |
数学Ⅰ |
数学Ⅰ 数学Ⅱ 数学Ⅲ 数学A 数学B 数学活用 |
理科 | 科目の新設無し | |
英語 |
英語コミュニケーションⅠ |
コミュニケーション英語基礎 |
今回は、国語、数学、英語の3教科を詳しく見ていきましょう。
国語
・ポイント① 新設される3科目!
国語の改訂の大きなポイントは、
「国語総合」が廃止され、「現代の国語」「現代文化」の2科目の必修科目の新設されること。
そして「古典探求」が設けられることににより、古典A、Bがなくなることです。
・ポイント② 「読む」から「話す」「書く」へ
国語のもう一つの大きな変化が、これまでの「読む」学習から、「話す」「書く」学習に重きが置かれることです。
その背景には、急速に情報化が進展する社会において,様々な媒体の中から必要な情報を取り出したり,情報同士の関係を分かりやすく整理したり,発信したい情報を様々な手段で表現したりする力を高めていく狙いがあるようです。
数学
・ポイント① 数学Cの復活
・現行の「数学Ⅲ」(平面上の曲線と複素数平面),「数学B」(ベクトル),「数学活用」の内容の一部を移行して「数学C」に移行します。
・改定ポイント② 統計学を強化
数学は全体的に統計学を強化していくようです。これまで必須学習単元となっていた「データの分析」に加えて、数学Bではほとんど入試の出題範囲からは外れていた「確率分布と統計的な推測」が数学Bで必須化されます。昨今の統計学や機械学習、ビッグデータ活用への関心の高まりとあいまって、社会の中にある事象を数学的に考察する力をつけようとする狙いがあるようです。
・改定ポイント③ ベクトルは理系学生のみ学ぶ
今回の改定で最も大きな変更点です。
2022年度より実施の新課程では、再び数学ⅠAⅡBⅢCの6分野構成に戻り、現行課程では数学Bにある「ベクトル」および数学Ⅲにある「複素数平面」「式と曲線」が新課程の数学Cに移行します。これにより、「ベクトル」は文系の学生のほとんどが学ばなくなってしまい、理系学生のみが学ぶこととなります。
英語
ポイント① 「文法偏重」から「聞く、読む、話す、発表、書く」の5つの総合力へ
英語の改訂のいちばんのポイントは、「何が出来るようになるか」という観点から、国際基準(※CEFR)を参考に、小中高等学校を通じて5つの領域( 聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り・発表、書くこと )を目標に設定していることです。国際標準であるCEFRに沿った学習に取り組むことが、総合的でグローバルな英語力を伸ばすことに繋がり、志望大学が入学者に求める英語能力を証明してくれることになります。
※CEFR(通称セファール):(Common European Framework of Reference for Languages/ ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、「その言語を使って何ができるか」を測る、言語能力の熟達度を測る国際的な尺度です。
ポイント② 発信力を高める、「論理・表現」が新設
現行の「英語表現」や「英語会話」は、「論理・表現」I~IIIに替わります。交渉やスピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションといった言語活動を通して、英語による発信力を強化していく科目です。
まとめ
新学習指導要領では、学校で学んだことが,子供たちの「生きる力」となって,明日に,そしてその先の人生につながってほしいという願いが込められています。グローバル化や急速な情報化、技術革新など、社会の変化を見据えて、みなさんがこれから生きていくために必要な資質や能力をいっそう伸ばしていく学習内容になっています。
今回の大改訂を受けて各大学がそれぞれの入学試験の試験範囲を変更していくことが予想されます。
新学習指導要領を踏まえ、先取りをしながら武田塾橋本校で万全対策していきましょう!
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