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大学受験攻略の英語勉強法 音読で鍛える速読力・長文読解力 

こんにちは!武田塾上田校講師の柳沢です。

今回は僕が英語力を伸ばすのに役立った勉強法を紹介します。得意な人も苦手な人も使える方法です。

僕は、大学受験を終えた後も、TOEICで900点を超えるまで英語の勉強を続けてきました。

その中で、特に役立った勉強法が2つあります。音読と「リスニング+黙読」です。

今回は音読について説明します。(次回は「リスニング+黙読」について説明する予定です)

 

教材選びの注意点

 

まず、音読に適した教材選びの注意点を2つ紹介します。1つ目は、ほどほどに難しい文章を選ぶこと。簡単すぎるものを素材にすると、効果が低いように思います。難しく感じるポイントをいくつか含みつつ、解説を読めば大体理解できるものを選ぶといいでしょう。

 2つ目は、適度な長さ(長くても200語くらい)の文章を選ぶこと。あまり長いと音読していて疲れてしまうので、短い中に読解上重要なポイントが詰まっているものがいいと思います。以上の2点を満たすものとして、「英文解釈の技術」シリーズや「ポレポレ」、「英文読解の透視図」などの英文解釈系参考書の中から、自分のレベルに合ったものを音読用教材に選びましょう。

意識してほしい3つの段階

 

 

このようにして音読用教材を選んだら、いよいよ実際に音読します。しかし、目的意識を持たずになんとなくやるのは良くないので、次の3段階を意識して学習を進めることをおすすめします。

第1段階では、英文と日本語訳を読み比べ(自信のない人は先に日本語訳を読んでも大丈夫です)、英文の構造と意味を理解するよう努めます。次に解説を読みますが、この時に重要なのは、その問題の一番のポイント(つまり、その参考書の著者は何を読者に理解させるためにその問題を持ってきたか)を意識することです。参考書によっては、「倒置」「省略」「強調構文」「仮定法」など、問題のテーマを示してくれているものもあります。一番重要なポイントを解説しているところをじっくり読み、必要ならマーカーで線を引きます。それ以外のポイントや覚えていない単語にも、必要ならチェックを入れておきましょう。第1段階としてこのような作業をしておくと、後の復習が楽になります。

 

第2段階では、第1段階で印をつけたところを中心に解説を読み、重要なポイントを意識しながら英文を音読します。日本語訳は必要と感じた時だけ読み、なるべく英文を音読することに時間を使いましょう。これを数回繰り返し、英文と解説が大体頭に入ったら第2段階は終了です。

 

第3段階では、英文を徹底的に音読します。解説と訳は、基本的に読みません。英文の構造をしっかり確かめ、意味をイメージしながら音読していきます。「ポレポレ」のような薄い参考書なら1日1周、もっとボリュームのある参考書なら2日で1周くらいのペースで、合計30周以上を目標に繰り返します。音読するだけなのでサクサク進みますから、それほど時間はかかりません。第3段階まで終えると、英文の構造がほとんど無意識に理解できるようになります。音読用教材は、これで完成です。

 

 

音読の様々な効果

 

大体このような段階を意識しながら音読を続けた結果、僕は英語力の向上を実感できました。一言で言えば、「英文構造の理解力が無意識レベルで高まる」ということですが、ここから様々な効果が生まれます。まず、速読力が上がります。さらに、文構造の理解に余計な力を使わなくなり、意味をとることだけに集中できるようになったため、長文の内容を覚えているのが楽になりました。「時間内に解き終わらない」「長文の内容を忘れてしまう」などの悩みを解決するのに、音読は有効だと思います。

 

それでも、自分に音読はできそうもない・・・というひともいるかも知れません。「発音がわからない」「つっかえてしまうので、声に出すのが嫌になる」などが理由だとすれば、心配いりません。発音は多少間違っていても音読の効果はありますし、次回で紹介する予定の「リスニング+黙読」の方法と合わせて勉強すれば、発音のセンスはかなり身につきます。また、つっかえてしまうのは、特に初めて取り組む教材の場合、当然のことです。同じ文章を繰り返し音読しているうちに、だんだんスムーズに読めるようになってきます。そうなれば、力がついている証拠だと考えていいでしょう。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。「音読にチャレンジしたいけど、できるか不安」という方は、相談に来ていただければと思います。がんばってください!

 

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