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市大英語の空欄補充

市大英語の傾向と対策 

 

こんにちは、武田塾天王寺校講師の石川です。

今回の記事では、大阪市立大学の英語の中でも特色のある空欄補充問題に焦点をあて、傾向と対策を考えていきます。

具体的には、大問1,2,4のそれぞれについて傾向と対策を考えていきます。

 

目次

 

 

一般的考察

 

大問1,2に関しては、長文読解のベースとなる英文は標準的であり、他のどの大学に対してもそうであるように、

語彙力および解釈力の基礎を徹底すれば、話の大筋を理解するのにそれほど苦労はしないでしょう。

ところが空欄補充問題を解くとなると、

i) 英文そのものの内容理解とは無関係な知識問題の場合がある、

とはいっても

ii) 文脈に即した考察によって選択肢が絞れる場合が多々ある

ということがあり、英語の総合的な問題解決力が必須となってきます。

特に大阪市立大学においては、空欄補充の占める割合が大きく

これについての対策が合格を左右するといっても過言ではありません。

また大問4についてはベースとなるテキストが物語調であり、

文章量もそれほどなく、空欄が多めであるという点が特徴的です。

これについてはまずこういった類の文章の展開に慣れておくことが特別に注意しておくべき点でしょう。

 

大問1,2の選択肢のある空欄補充

 

前後、特に直前の文脈を正確に把握し、

空欄の内容を事前に予測することで、十分に満点を狙える内容です。

文法的な知識がいる問題もありますが、事前に空欄に入るべき内容にある程度目星がついていれば、 

細かい知識の精度の高さが致命的になることはないと思います。

 

以上を踏まえ、普段の学習でできる対策としては、

まず語彙力の養成はもちろん要となるわけですが、特に

前後の単語のつながり方までこみで覚える意識をしましょう。

たとえばresponsibleで「責任がある」とすぐ出てくるのはいいことですが、

responsible for/toという接続部分まで覚えている人は、

普段から注目している単語や表現の周囲にまで気を配っていることの表れであるといえるでしょう。

まだ十分にこの部分を意識できていないならばこれを意識し、

熟語集や単語集の用例文にも目を通していくとよいです。

それがすでにできている人は、たとえばある他動詞のあとに続く名詞には特にどのようなものがあるか、というところまで気を配りましょう。

他動詞のrespectのあとにどのような名詞が続くか、例を挙げられますか?

feelings, privacy, rulesなど、法や秩序、モラルに関連するワードが上位にくるでしょう。

一般にある特定の単語や表現は、それ自体が決まった型をもっていると同時に、

その周囲にまつわる語彙にも相性の良しあしがあります。

ここに意識を注ぐ余裕があれば、確かな語彙力が本番で大きな助けとなるはずです。

また長文読解の演習をするときも、わからない単語や表現がでてくれば敏感に反応しましょう。

そこは実質的に「空欄」であるわけですから、その意味を前後の文脈から推測するくせをつけることで、

空欄補充に必須である、文脈がなめらかに繋がるような意味を補足する能力の養成に役立つでしょう。

さらに答え合わせの段階で予想と実際にどれくらいの食い違いがあったかを反省するとなお良いでしょう。

 

大問1,2の選択肢のない空欄補充

 

次に、本文から単語を拾ってきたり、自分でもっとも適切な単語を考え補充する問題を見ていきましょう。

当然選択肢のある問題に比べれば難易度は高いはずですが、

前者に関しては、空欄内容の予想ができればいいわけですから、

普段から文脈に気を配って読めていれば問題はないでしょう。

また後者に関しては、表面的に見ればあてはまる単語の自由度が高く難しいとの印象を受けがちですが、

大学入試という性格を考慮すると、そもそも理詰めで解けるはずの問題が出るはずで、

いくつもの可能性があるような問いはありえないでしょう。

そこで結局、定型表現のある部分に穴があいたような問題になります。

よってこれに関しても、一般の空欄補充と同じ対策が有効であり、

普段から定型表現およびその使用例に気を配ることが効果的な対策となるでしょう。

 

大問4

 

非常に癖のあるのがこの大問4です。ベースとなる英文が物語調であることが多く、場面の流れを追うのが容易ではありません。

それに加えて本文に穴が開いているので、利用可能な情報量が他の大問に比べて少ないのです。

これについてはまず、物語文にありがちな唐突な展開になれることが肝要です。

普段から論説文だけではなくストーリー性のあるテキストも積極的に消化していきましょう。

さらに物語文の特徴である表現の豊かさや動詞の幅広さにも耐性をつけておくとよいでしょう。

慣用表現そのものを覚えなくても、それを構成する個々の語や前置詞などで大体意味の予想がつくようになれば、

話についていく助けとなります。

問題を実際に解くうえでの注意点としては、まず本文の深い理解はそれほど正答率に効果を及ぼさないということです。

必要なのはあくまで話の流れであり、それさえ掴めてしまえばあとは空欄を含む文章と選択肢を照らし合わせることで

正答の候補がかなり絞られます。

また空欄に入るはずの品詞を考えるようにすれば、さらに正答率はあがるでしょう。

候補を2,3個までにしか絞れなければ、あとはそれらのうち、文法的、文脈的にもっともありえそうな選択肢を選ぶだけです。

最後まで合理的に考え、勘で選ぶことのないようにしましょう

 

市大英語の傾向と対策 総括

 

これまでの話を要約します。

大阪市立大学の英語においては空欄補充の対策が必須であり、それらは選択肢のあるものとないものに大別されます。

とはいってもそれらの対策について差はなく、第一に豊かな語彙力の養成が必須であり、

i) 注目語彙の周囲にも気を配ること

ii)未知の単語の意味を予想する訓練を日常化すること

の2点を強調しました。

また特に癖のある大問4に関しては、物語性のある文章に普段から慣れ親しむべきだという点を述べました。

上に述べた対策は、言うまでもなく、基礎的な単語・熟語の知識と、解釈の力が盤石であるということが前提です。

もしこの部分に自信がなければ、まずは武田塾の長文に入るまでのルートに載っているような参考書を徹底的に仕上げることが優先課題です。

最後に

今年もたくさんの生徒が逆転合格を果たし、新たな一歩を踏み出しました。

受験を通して、生徒一人一人が自分と向き合い成長してくれた結果です。

そんな生徒達を応援し続けることが出来てとても嬉しく思います。

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