こんにちは。武田塾玉名校です。今回は総合型選抜や学校推薦型選抜の2022年度の動向をご紹介します。
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2022年度は正式な形で選抜を実施
文科省は6月4日、「令和4年度大学入学者選抜実施要項」を、高校や大学関係者らに通知しました。去年はコロナ禍の影響で、共通テストの2回実施、総合型選抜の出願期限の15日延長など、異例続きの選抜となりました。去年の受験生たちはいろいろと大変だったことでしょう。
しかし、2022年度の選抜は正常な形で行われる予定となっています。今年9月～来年3月までは選抜の連続になります。
■２０２２年度「国公私立大学」選抜スケジュール
| 年 | 月日 | 事項・内容 |
| 21年 | ９月１日以降 | 総合型選抜：願書受付（合格発表：11月1日以降） |
| 21年 | １１月１日以降 | 学校推薦型選抜：願書受付（合格発表12月1日以降） |
| 22年 | １月１５・１６日 | 共通テスト：本試験 |
| 22年 | １月２９・３０日 | 共通テスト：追試験 |
| 22年 | ２月上中旬 | 私立大一般選抜 |
| 22年 | ２月２５日以降 | 国公立大一般選抜・前期日程 |
| 22年 | ３月８日以降 | 公立大一般選抜・中期日程 |
| 22年 | ３月１２日以降 | 国公立大一般選抜・後期日程 |
「総合・推薦型」は「早く入学者確保、合格したい」で増加傾向あり
大学に進学するには、主に3つの選抜方式の中のいずれかをクリアしなければいけません。出願期間の早い順から、
①9月の「総合型選抜」(入学者の占有率約10％）
②11月の「学校推薦型選抜」（同約40％）
③翌年1月～３月の「一般選抜」（同約50％）
となっています。
コロナ禍によって、昨年の大学は「入学者を早く確保したい」、一方の受験生は「早く合格を決めたい」という動向があり、この両者の思いが合致したようです。2021年度入試では「総合型」も「学校推薦型」も、大学の思惑から合格者が増加傾向となっています。
「総合・推薦型」は志望理由が大事
「総合型」「学校推薦型」の選抜では、「志望理由書」が最重要で、さらに「面接」もポイントとなります。面接については、急にオンラインで実施されて、混乱したケースもあったようです。そこで重視されたのが、「調査書」。「調査書」は、受験生本人が記入するものではないが、担任の教員と事前に話し合っておくことがベターでしょう。
文科省は「選抜実施要項」において、入学者の選抜は調査書の内容、学力検査、小論文、入学志願者本人の記載する資料等により、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する入試方法によるよう求めています。
国公立大の場合は、学力の確保が最優先し、「共通テストを課す」ケースが多くなっています。一方、私立大の場合は、それほど多くありません。
国公立は「発展的な学習」も要注意
国公立大の一般選抜では、共通テストの結果を受けて、大学の選抜日程（前期・中期・後期）等を考慮し、2次（個別）試験に出願するという流れになります。
昨年は「学習の遅れ」への対応が取られましたが、2022年度における「指定科目」、「出題範囲」等は、予告通りに実施されます。
例えば、「発展的な学習内容」も、出題範囲になるでしょう。また、共通テストで見送られた、数学や国語の記述式部分を2次で補完するような考え方もありましたが、今後どう変わっていくのかといったところです。
私立大は２２年度も「安全・地元志向」？
私立大の一般選抜は、2022年1月中旬から出願が始まり、2月に受験のピークを迎えます。選抜方式は「総合型」「学校推薦型」選抜のほかに、「大学独自の一般選抜」、「共通テスト利用選抜」があります。
また、多くの大規模大学では「学部統一選抜」を実施しています。受験すれば、他の学部も併願できるもので、受験料の割引もありあます。ただし、受験生にとっては募集人員が少ないのが気になるところです。「共通テスト利用選抜」は一度受ければ、何校にも出願できます。受験料は必要ですが、受験旅行の経費などは節約できます。
2021年度選抜は、「安全志向」「地元志向」が目立ちましたが、経費の回復とともにどのように推移するか、注目が集まっています。
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