こんにちは、武田塾高田馬場校講師のKです。
梅雨こそやるべき基礎固め【古典・歴史編】ということで、
前回に引き続き、夏直前の今完成させておきたい基礎固めについてご紹介していきます。
古文
古文は基礎固めの良し悪しが今後の成績に直結する教科です。
やるべきことは三つ!
①古文単語
古文の単語はどの参考書もだいたい400個程度です。
対して英単語は2000語。
古文はたった400個覚えるだけである程度の理解ができるわけです!
コスパ高いです!!
②文法
中でも厄介なのは助動詞と敬語です。
助動詞の覚え方
助動詞は覚えなければならない4つのポイントがあります。
1接続(未然形や終止形など何形の活用語にくっつくか)
2活用(助動詞が活用形に応じてどのように変化するか)
3意味(すべて覚えましょう)
4意味の判別(意味が複数ある場合、どの条件でどの意味になるのかを判別する)
敬語
敬語も古文を読むうえで欠かせない存在です!
古文は主語の省略が非常に多いです。
この際敬語がマスターできていれば尊敬語の有無である程度主語の人物を特定できるのです!
③古文常識
現代には現代の常識があるように、平安時代には平安時代の常識があります。
古文常識を前提に話を進める古文において知らないことが致命的なミスにつながることも...
恋愛観や死生観、邸宅や官位の基本的知識は頭に入れておきましょう
漢文
漢文は句法や漢字の意味が最低限必要な知識です。
しかし、漢文は一度書き下し文である古文を経由してから現代語へと翻訳していくので、
古文に不安が残る方は優先して古文を仕上げるべきだと思います。
古文が伸びれば漢文も伸びるのです!
歴史科目
日本史や世界史は夏から問題演習に入れるかが一つの争点です。
一問一答や問題集を使って細かい知識を身に着けていく事はとても大切です。
しかし、いつの時代に、どこで、歴史のどんな文脈でのことかを整理できていなければ意味がありません。
通史は今後沢山の情報を積み重ねるための土台を作る勉強なのです。
そのため、通史は最優先にすべき勉強です。
通史の覚え方
大切なのはインプットとアウトプットです
インプット
教科書や歴史の流れをわかりやすくまとめてくれている参考書を使います。
これをとにかく読んで吸収するという勉強です。
アウトプット
なにも見ずに教科書の内容を説明してみるという練習です。
難しい場合は、用語をいくつかピックアップしてそれらをつないで流れを解説できるかを確認してみましょう。
ここで確認したいのは、インプットした知識がちゃんと「使える」ものになっているかです。
意外と陥りやすいミスが、「読んだ=覚えた」と勘違いしてしまう事です。
自在に使えるようになって初めて「覚えた」と言えるのです。
アウトプットはこのことを確認する効果的な勉強方法です。ぜひ実践してみて下さい♪
最後に
今回取り上げた、古典と歴史科目は、覚えることが多いにもかかわらずついつい後回しにしがちな教科です。
夏休みが始まる7月下旬に基礎固めを終わらせるために、どんなペースで勉強に取り組めばいいのか、
ペース管理を大切にしてください。
やるべきことの全体を見るから、膨大な量に呆然として気乗りしなくなってしまうのです。
目標から逆算して一週間単位の一日単位の目標を設定してみてください。
やるべきことの細分化、見える化はモチベーションの向上にもつながります!