武田塾高田馬場校講師のKです。
2021年度からセンター試験が廃止され、共通テストが導入されます。
みなさんも見慣れない出題形式の対策に追われているころなのではないでしょうか。
しかし、変わるのはそれだけではありません。
この2021年度入試は私立大学の一般入試も大きく変更されます。
https://www2.sundai.ac.jp/news/2021news/2021_shiritsu_henkou.pdf
こちらは、駿台が発表している2021年度入試の変更点一覧表です。
大幅に変わっていることがわかりますね．．．
今回はこの中から一部をピックアップして紹介していきます！
願書の変更点
「主体性」を発揮した経験や「多様な人々」と「協調」して成し遂げた体験を願書に記入することを求めている大学が多く見られます。
※ただし、どの大学も合否の判定には使用しないと明記しています。
採用している大学の一例：慶應義塾大学、日本大学、明治大学、立教大学、早稲田大学
直前になって考えるとやはり負担が増してしまいます。事前に記入内容わわかっているわけですから、今のうちに文章を考えておくことをおすすめします！
立教大学の変更点
https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/2021change.html
↑↑立教大学公式HP 2021年度入試の変更点について
立教大学は大学独自の英語試験を廃止しました！（ただし文学部は一部独自の試験を継続）
その代わりに、英検やTEAPといった英語の外部試験のスコアもしくは、共通テストの点数で判断されます。
英語外部試験は年に数回実施されているため、早い段階から準備を行えば事前に何回も挑戦ができるというメリットがあります。なので2022年度受験の学生は、一発勝負の共通テストよりも何回も受験できる英語外部試験で高得点を狙った方がチャンスが広がると言えるでしょう！
また、個別学部試験が廃止され、全学部同内容の試験となり、最大五回受験が可能になりました。（文学部は加えて独自の学部試験を行う為最大６回、理学部は最大２回の受験となっている）
この変更により、特定の学部の対策をする必要がなくなったというのは嬉しいポイントですが、一方で誰でも何回も受験が可能になったためこれまで以上に激しい競争になることが予想されます。
青山学院大学
青山学院大学を受験する場合は、学部学科ごとに試験科目が異なるためよくよく調べる必要があります！
例えば、文学部英米文専攻の場合、「共通テスト併用型個別A方式」と「一般・個別B方式」「一般・個別C方式」の三種類の受験方法があります。
「共通テスト併用型個別A方式」は共通テストの国語・地歴公民・英語に加えて、大学独自の英語試験の点数で合否が決まります。
「一般・個別B方式」は大学独自の二つの英語試験を受験します。そのうちの一つは英語による記述や論述を行う総合問題になっているようです。
「一般・個別C方式」は大学独自の外国語と国語の試験を実施します。
．．．お分かりいただけましたか？
めちゃめちゃ複雑なんです！！
さらに他学科・他学部になるとまた違った受験方法を採用しています。
自分の目指す学部がどんな試験を実施していて、共通テストと個別試験のどちらを重要視して勉強する必要があるのかを見極めなければなりません。
上智大学
上智大学も個別試験を廃止し共通テストの点数を合否判定に使用することを発表しています。
ただし、他大学と異なるのは、「学部学科試験」という学科独自の専門的知識を問う試験が採用されています。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/heiyou_sample.html
↑↑上智大学が発表している「学部学科試験」の出題例
実際に見ていただいたら分かるように、専門分野に絞ったを伴った試験のため入念な対策が不可欠です。
終わりに
2021年度の入試はどの大学も変更が行われているといっても過言ではありません。まずは受験校の情報を集めておきましょう。ちゃんと調べておくことは必ず自分の身を守ってくれるはずです。
そして今の高２生も今年度の受験の募集要項によく目を通しておいてください。今の時期に「立教行くなら英語外部試験を受験が有利」や「上智行くなら専門特化の対策が必要」のように情報を知っていることは武器になります。特に英語外部試験は今からでも受験が可能なので、そのことを知らないライバルより何回もチャンスが増えるわけです。受験は高２から始まっているといっても過言ではないので、まずは情報戦を勝ち取りましょう。
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