単語と文法は役立つの？

11月となると、受験生の皆さんは、そろそろ基本的な単語や文法の知識が一通り身についてきた時期なのではないかと思います。高1、高2生の皆さんも単語、文法は習慣的に勉強していることでしょう。

それではみなさんが覚えた単語、文法はいつ役立つのでしょうか？単語、文法は英文を読むときに役立つというのが一つの答えだと思います。

すると、「単語や文法がわかると英文が読める。英文が読めれば英文が連なった長文も読めるはず。」
つまり
「単語、文法さえわかれば長文は苦労なく読める。」
と考えるのは自然に思えてきます。

単語、熟語、文法やったのに読めない！？

しかし、「現実的には単語、文法の知識だけで簡単な長文が読めるかというとそうでもない。」ということは皆さんの経験に照らし合わせれば納得できることだと思います。

次の日本語の文をみてください。

「何年か前に彼女が指摘したその事実は今日でも彼らを苦しめている。」

これを英語にしてみると例えば、

「The fact apointed out by her several years ago suffers them even today.」

とすることができます。これらの文は比較的簡単な単語からできていますが、たくさんの指示語(the/その,her/彼女,them/彼ら)が混じっているため、これらの文章だけ見ていてもはっきりしたことがあまり見えてきません。

攻略法1・指示語がさしていること

指示語がさしている意味を理解するためには、その文章の今まで読んできた部分から指示語がさしていることを読み取る必要があります。
長い文章にはたくさんの指示語が出てくるため、今読んでいる文に出てきた指示語が前読んだ部分のどこに相当するのかを考えながら読んでいく必要があります。

つまり、標語的にいえば「単語や文法は分かるのに文の意味が分からなかったら前の部分からヒントを探そう」ということです。

攻略法2・ヒントの探し方

ヒントを前の部分から探すためには前の部分に何が書いてあったかを把握しておく必要があります。
しかし、長い文章を読んでいると前に書いてあったことはだんだん忘れてきてしまいます。
そこでおすすめしたいのは、「一段落読むごとに、その段落に何が書いてあったかを振り返る」ということです。
これにより、読み切った部分の内容を整理しながら新しい部分を読んでいく事ができます。

攻略法3・段落の始まりの接続に注目！

また、段落同士のつながりを意識する事も重要です。
一番初歩的な方法は段落の始まりに注目することです。
段落の始まりに接続詞がある場合は接続詞の意味からどんな内容がその段落に書かれているか予想することができます。
今から読む段落に何が書いてあるか予想できると、英文を読むのがとても楽になります。
例えばBut Howeverで始まる段落には前に読んだ部分と逆の事が書いてあるといったことです。
たとえわからない単語が出てきても、段落全体としては何をいいたいのかがわかっていれば文の内容はつかめるでしょう。

まるで現代文の読解に関する記事の様になってしまいましたが、以上の事に気を付けて長文を読んでみると今までより理解度が上がると思います。

それでは皆さん体調管理に気を付けてこれからも頑張っていきましょう。

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