こんにちは、武田塾巣鴨校です!
今回は受験生の夏の過ごし方についての紹介したいと思います。
今からでも間に合わせるために
受験相談では、「今から受験勉強を始めても間に合いますか?」と聞かれることが多いのですが、基本的には「間に合わせるようにスケジュールを組むことは可能です」という風にお答えしています。
もちろん、現在のレベル・志望校など、考慮すべきことは色々ありますが、たとえば基礎レベルからMARCHを目指す場合、カリキュラムを全て終えた上である程度過去問演習の量も確保できるギリギリの時期がこの時期かなといったところです。
もちろん秋以降でも逆転合格は可能ではあるのですが、その場合カリキュラムをショートカットするなど取捨選択が生まれてしまいます。
しかし、今すぐに始めれば、まだごく基礎的なレベルからスタートしても間に合います。以下、偏差値40~50程度の生徒を想定し、勉強時間が確保できる夏休みに具体的に何をやるべきなのか、そのプランをいくつかご紹介したいと思います。
英語
単語・文法の基礎を固める
夏休みに入ると、周りの同級生も本格的に勉強を始めます。中にはもう〇〇大学の過去問を解いているという人もいるでしょう。
しかし、そこで焦ってはいけません。もうすでに基礎のインプットが終わっている状態であれば、もちろん実戦的な問題演習に進んでも良いのですが、実際にはまだ単語などを覚えきれていない受験生がほとんどだと思います。
焦りから、難しい問題集に手を出したくなる気持ちはわかりますが、その気持ちをグッとおさえて、まずは基礎を徹底的に固めましょう。
単語は見た瞬間にわかることが大事
単語力の目安としては、日大レベル(システム英単語で言うと1200まで)を完璧にしておきたいところです。
「完璧に」というのは、「英単語を見たときに瞬時に(2秒以内に)日本語の意味が言える状態」と考えてもらえると良いでしょう。
みなさんは英文を読んでいるときに、「あれ、この単語何だっけ? 単語帳で見た覚えはあるけど……」という感じで、「見覚えはあるのにパッと意味が出てこない単語」の意味を考えこんでしまった記憶はないでしょうか?
おそらく誰もが経験していると思います。
英文を読むスピードが遅いという悩みを持っている人は、まず単語の意味が一瞬で出てきているかどうかを自分で確認してみましょう。自分の中で「覚えている」と思っている単語でも、実際には「考え込んでいる」ことが意外と多いはずです。
知っているはずなのに意味が瞬時に思い出せない単語は、全く知らない単語よりも読むスピードに影響を与えます。似ている単語を見て「どっちだっけ?」と考える時間も、積み重なるとかなりの時間ロスになります(多くの場合、文脈で解決はできるかもしれませんが、その都度考える時間がもったいないです)。
後々長文をスラスラ読めるようにするためにも、単語は妥協無く覚えておきましょう。
基礎的な英文解釈もやってこう
英語に関しては、文法の基礎事項を固めると同時に、解釈系の参考書を一通り終えておくことが望ましいです。
単語と文法が頭に入っていて、『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』レベルの英文が、文構造を理解して訳せるようになっていれば、スムーズに長文の問題演習に入ることができます。
長文の問題演習は、最初のうちはできるだけ全文にSVOCがついており、丁寧に逐語訳されているものを選ぶようにしましょう。
他の科目に関してもそうですが、基礎のインプットを徹底的にやっておけば問題演習に入った段階でのペースはいくらでも上げることができるので、焦り過ぎないのがコツです。
(たとえば単語を1日100個ペースから200個ペースに上げるのは難しいですが、長文の問題集を1日1題から2題に増やすのは、単純に時間の問題になってくるのでそれほど難しくありません)。
国語
古典文法・古文単語を中心に
国語は、夏休みが古典文法のインプットに時間を使える最後の機会だと思って、助動詞の活用表や区別の仕方などを徹底的に覚えましょう。
学校ではおそらく高1の初めに習って以来、授業で改めて文法だけが扱われることはなかったと思いますが、高3の夏になって確認してみると、一度は覚えたはずの活用表や助動詞の意味なども意外と曖昧になっていることに気付くはずです。ぜひこの機会に復習しておきましょう。
また古文単語も、数としてはあまり多くないので、夏までに一通り覚えてしまいましょう。古文単語は、対応する現代語訳をひとつ覚えているだけでは対応できないことが多いので、注意が必要です。
覚える際には、単語帳に書かれている説明部分をよく読み、「どういう場面でこの言葉を使うのか」という、意味のコアの部分を理解するようにしましょう。
数学
IIBまでの基礎~標準レベルを固めておく
数学は文系・理系いずれの場合も、IIBまでの基礎問題は必ず一通り解けるようにしておきましょう。
理系は入試では数IIIの範囲の出題が多いので焦ってしまいがちですが、新しい概念がたくさん出てくるIIBとは違って、実は数IIIはほとんどの分野がIAIIBまででやったことの拡張なので、IIBまでが仕上がっていないと行き詰って効率の悪い勉強になってしまいます。
「数IIIは計算が難しい」とよく言われますが、実際のところ数IIIの計算の難しさは、ほとんどが数IIBでやったはずの計算が身に付いていない・もしくは使いこなせていないことに起因します。
(たとえば、三角関数の公式が使いこなせるか、式の特徴を見抜いて上手く変形できるか といった受験生が苦戦する部分は、数III固有というよりも数IIの範囲のお話です。それまでは、求められる計算量が少ないためあまり感じることがなかった「絶対的な計算力の足りなさ」を、多くの高3生が数IIIに入ったタイミングで痛感するのです)。
よって、まずはIIBまでを仕上げることを目標にしましょう。その上で余裕があれば、数IIIの微積の基礎的な計算問題をやっておくとなお良いです。
理科・社会
他の科目についても基礎を一通り固めることを夏までの目標にしましょう。武田塾的には、志望校のランクのひとつ下のレベルで合格点をとれることをひとつの目安にしているのですが、重要なのは基礎レベルまでを網羅的に勉強してしまうことです。
たとえば学校の授業では、世界史は近現代を入試ギリギリに習うことが多いですが、そのペースに合わせて勉強していると、どうしても最後に習った範囲の対策が手薄になってしまいます。少し大変ですが、できるだけ基礎レベルまでは早いうちに自分で勉強し終えた状態にしておくのがおすすめです。
基礎とバランスを大切に
武田塾では秋以降の遅い時期に入塾してMARCHなどを目指す場合でも、難しい問題集を進めることよりも日大レベルの基礎を徹底することを重視して指導を行います。そして毎年それで逆転合格をする生徒も実際に出ています。
これは、MARCHレベルの入試問題も、実は基礎的なことが高い完成度でできていれば解ける問題が多いからです。
また、基礎の完成度に加えて教科間のバランスも重要で、特に私大の場合は明らかな苦手教科があると、他に得意な科目があっても厳しい結果になってしまうことが多いです(日本史・世界史が仕上がらない場合など)。
夏の間に苦手科目の底上げについても是非意識してみてください。
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