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受験生の永遠の悩み「やる気が出ない」について徹底的に考える

こんにちは、武田塾巣鴨校です!

今回は「やる気」「モチベーション」について考えていきたいと思います。ネットで調べると、やる気を出す方法、モチベーションの上げ方といった記事は色々と出てきますが、実際のところやる気は出そうと思って出せるものではありません。

この記事では、「やる気が出ないから勉強できない」というよくある悩みに対して、どう向き合って、具体的に何をやるのが良いのかということを考えていきたいと思います。

 

受験生の永遠の悩み「やる気が出ない」について徹底的に考える

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前提:受験をする理由は大事

「やる気が出ない」にも色んな種類がありますが、その中でも「大学受験そのものに対するモチベーションが低い」「大学に行きたい理由があんまり無い」というのは非常に良くない状況です。

自分の人生においてなぜ大学受験をしなければならないのかという理由については、納得するまで自分で考えましょう。

以下では、問題設定を少し変え、「目標はあるし、行きたい大学はある。でも日々の勉強に対してやる気が出ない」というシチュエーションで、やる気というものにどう向き合うべきかということについて述べていきます。

 

「やる気が出ないから勉強ができない」は思い込みかもしれない

「やる気が出ないから勉強ができない」という人の多くは、勉強を「やる気がないとできないもの」だと思っているのではないでしょうか。

しかし、極端なことを言うと、「やる気」がなくても勉強はできます。

 

例1) 英単語を覚えられない場合

たとえば小学校では、漢字の書き取りや計算問題を宿題として出されていたと思いますが、そういった宿題をこなすときに「やる気」を持って取り組んでいましたか?

中にはそういう人もいるかもしれませんが……普通はそんなことはないと思います。「やらないといけないからやる」ぐらいの感覚だったのではないでしょうか。その積み重ねで今では日常的に困らないぐらいの読み書きや計算ができるようになっているはずです。

英単語が覚えられないのは、抽象的な「やる気」のせいではなく、「やっていないから」に他なりません。

 

例2) 数学の問題が解けない場合

もうひとつ、数学の問題集がなかなか進められない人を例に挙げます。これも、「やる気が出なくて……」という声をよく聞きますが、そういう場合に最初に考えるべきなのは、難易度が合っているかどうか、解説が理解できるかどうかです。

そもそも基礎が理解できていない分野で問題を解こうとしても、解けるはずがありません。その場合、まずやるべきことは、自分に合ったレベルの参考書や問題集を見つけてくることです。

自力で解けない問題集と向き合って、全然進められないのを「やる気が出なくてできない」と勘違いしている人は多いです。

 

→勉強ができない理由は「やる気」の問題ではない可能性が高い

 

本当に「自主的に」勉強できる人はほとんどいない

これを読んでいる人の中には、「勉強ができる人は勉強が好き」だと思っている人もいるかもしれませんが、私の意見としては、「そうでもないんじゃないかなぁ」というのが正直なところです。

もちろん試験で人より良い点数がとれると気分が良いので、そこで楽しいと思うことはあるでしょうが、日々の暗記や問題演習自体を好きでやっているかというと、別にそんなことはないと思います。

ではなぜ勉強を続けられるかというと、おそらくどこかで強制力や義務感が働いているからです。

 

わかりやすい例で言うと、有名進学校がなぜ難関大学に合格者をいっぱい出せるかというと、半ば強制的にやらせる課題の量やペースが普通の高校とは圧倒的に違うからだと思います(入学時点で選抜しているという要素は大きいですが、ここでは考えないものとします)。

予習の段階で理解しておかないとついていけないスピードで授業を進め、範囲が膨大なテストを短いスパンでやる……長期休みは毎日何時間も勉強しないと終わらないような課題を出す……といったように、「これだけは絶対にやりなさい」という要求ラインが、ありえないほど高いのです。

よって、難関国立大学に合格する人でも、「目標に向けて自主的に計画を立てて頑張った」というよりも、「目の前のことをこなしていたら受かった」というタイプの方が多い印象です。

 

また、高校まで成績優秀だった人が、大学に入った途端だらけてしまうということは、どんなにレベルの高い大学でも起こります。定期テストやレポートに、余裕を持ったスケジュールで臨んでいる人は、東大ですらあまりいません。

大学は高校ほど色々と管理されないので、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。東大生ですらそうなってしまうというのは、結局のところ、人間はある程度(外的な要因で)「やらされないとやらない」ということだと思います。

 

少し話がそれてしまいましたが、要するに何が言いたいかというと、何か内から湧いてくる「やる気」のようなものをアテにしなくても勉強はできるし、勉強している人も必ずしも意欲的に勉強しているわけではないということです。

 

実際にやるためには何をすればいいか

では、具体的に動き出すためには何をすれば良いのでしょうか。

まずやってみるべきことは、抽象的な悩みをしっかり言語化して具体的な悩みにしてみることです。たとえば、「英語ができない」よりも、「文中に出てくる単語がわからない」、「文法(特に関係詞と仮定法)がわからない」など、できない原因をひとつひとつ明らかにして、できれば紙に書き出していきましょう。

そうすれば自分がまず取り組まなければならないことがわかっていくはずです。一人でやるのが難しければ、誰かに相談してみるのが良いでしょう。

 

フィードバックの回数を増やす

フィードバックとは、ある目標を達成するための行動に対する評価をその人に伝えることです。たとえばその学期に習った内容が身に付いているかどうかを期末テストでチェックし、「この問題が解けていなかった人は、問題集のこのページを復習しておきましょう」というようなアドバイスをすることもフィードバックの一種です。

直感的にもわかると思いますが、フィードバックの間隔を短くすると、短期間にできることの量は増えます。たとえば定期テストが一週間ごとにあるのと、一学期ごとにあるのとではどちらが勉強するでしょうか? おそらく前者だと思います。

武田塾の受験相談に来る生徒さんに話を聞いてみると、「学校のテスト前ぐらいしか勉強しない」という人が多いのですが、これは見方を変えれば「定期テスト前は勉強できている」ということでもあります。

要するに、普段いくらやる気が出ないと言っていても、「やらざるをえない」状況になったらみんなある程度はやれるということです。

また、そもそも「やる気が出ない」と思っている人は、一方で「まだ時間がある」と心のどこかで思っている可能性が高いです。たとえば二週間後の英語のテストに向けて単語をコツコツ覚えるのは難しいですが、「一時間後にテストをやるから今からこのページの単語を覚えて!」と言われたら、とりあえず一時間は必死に覚えるのではないでしょうか。

「やる気が出ない」なんて言ってられないぐらい、目の前にやらないといけないことがある状況に追い込めば、自然と勉強できるようになっていきます。

 

内面に向き合うのではなく環境を変える

以上、長くなってしまいましたが、「勉強しないといけないのはわかっているけど、やる気が出ない」という人に向けたアドバイスをひとことで言うとすると、「やる気を出そうとするより、やる気がなくてもやれる状態に持っていく方が簡単」ということに尽きると思います。内面を変えるのではなく、まず環境を変えてみましょう。

勉強は苦痛かもしれませんが、勉強をすることで自分が日々変化しているのを感じるのは楽しいものです。

何かを変えるためのきっかけとして、武田塾の無料受験相談もぜひ検討してみてください!

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