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大学学部紹介ー歯学部とはー

歯学部はどのような学部なのか?学部説明と受験対策のポイント!

医療施設の診療科目を大きく分類すると医師免許が必要なジャンルと歯科医師免許が必要なジャンルが存在します。今回は、将来歯科医師を目指す「歯学部」の説明をしていきます。この記事を読んで歯学部で学ぶことや就職のことを理解してほしいと思います。

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【大学の歯学部で学ぶことと就職】

歯学部は将来歯科医師になるための知識や技術を学ぶところですが、基本的な学習内容は医学部に近い部分もあります。ここでは、歯学部で学ぶことや進路のことを説明していきます。医学部と混同しやすい部分もありますが、根本的に違う資格だと認識しましょう。

歯学部はこんなところ!

歯学部は、主に口腔内の健康状態を保つための予防や治療をおこなう知識や技術を学ぶ学部になります。将来的に歯科医師を目指す学生が所属する学部です。医学部は身体全体の管理や治療で歯学部は口腔内という違いがあります。医師と歯科医師は、似ているようで全く異なる資格なので注意が必要です。

歯学部で学ぶことや学科

歯学部で学ぶことは、大きく分類すると「基礎歯科学」「臨床歯科学」の2つになります。基礎歯科学は、口腔内の構造や人の組織などを知識として学ぶ基本的な分野です。臨床歯科学は、実際の診断や治療といった歯科医師としての知識や技術を学ぶ分野になります。基礎歯科学を学んだ後に臨床歯科学を学ぶことになります。

歯学部は医学部と同じで6年間となっています。1年~2年で一般教養と歯科教養の基本を学ぶことになります。2年からは、人体解剖や実験をおこないながら前進の基礎医学を学ぶことになります。歯学部だから全身医学は関係ないと思っている人もいるようですが、解剖はあります。5年になると共用試験に合格をしなくてはなりません。この試験に合格をしてからようやく臨床実習を実際の病院で学ぶことができます。

共用試験は医学部でもおこなわれますが、歯学部は、「基礎歯学」「臨床歯学」の問題と面接で歯科医師として患者とのコミュニケーション能力の有無などを判断されます。共用試験に合格をして臨床実習をおこなうと6年次には、技術的な実習を多く学ぶことになります。抜歯や歯石除去をはじめ入れ歯などの製作などもおこないます。ここで勘違いをしてはいけないのが、歯学部を卒業したら歯科医師になれるわけではありません。あくまでも歯科医師国家試験の受験権利を取得しただけです。

歯学部の大学卒業後の進路

2月におこなわれる国家試験に合格をすると歯科医師として仕事に就くことができますが、1年間は研修をすることが法律で定められています。研修終了後は、歯科医院・大学病院などに勤務をするケースが多くなります。その後研究職や独立開業をする歯科医師も少なくありません。歯科とひとことで言っても、「一般歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」「美容歯科」など様々な分野で活躍が可能になっています。特に近年は、予防歯科などの分野も多くなったので、歯科医師は口腔内の健康管理の予防と治療の双方で必要な職種になります。一方で、歯科医師の人数が多くなってしまい飽和状態になっている事実もあります。医療関係の学部としては、少々就職難の傾向がある学部です。

【大学で歯学部を目指す受験生の対策とポイント!】

大学で歯学部に進学をするのであれば、将来歯科医師になることが目標となる人が多いはずです。ここでは、歯学部を目指す受験生に向けた対策とポイントを説明します。将来歯科医師になりたい人は、参考にしてほしいと思います。

歯学部に向いている人はこんなタイプ!

歯学部に向いている人は、歯科医師になりたい人が基本になります。クラウンやかぶせものをつくる歯科技工士は、歯学部ではないので注意が必要です。歯科医師は、以前は治療が基本でしたが、現在は予防歯科や小児歯科などの、かかりつけ歯科医院として存在がもとめられるようになっています。インプラントなどの口腔外科部門も現在は多くなっていますが、将来的には予防しかが中心になることが予想されます。

医師にも言えることですが、かかりつけの歯科医院になるには、歯科医師としての技術も重要ですが、何よりも患者とのコミュニケーション能力が必要になります。人と話すのが苦手という人は、これからの歯科医師にはあまり向いていないのかもしれません。

歯学部を目指す受験生の対策とポイント!

歯学部は、大学の中でも少々問題視されている学部でもあります。理由は医学部と異なり、偏差値の上下の差が大きいことです。難関と言われている大学であれば、医学部ほどではないものの偏差値60以上の学力が必要ですが、偏差値40以下の大学もあるのが現状です。偏差値の高い私立大学の歯学部や国立大学は、受験科目数や難易度もそれなりに高くなりますが、難易度の低い大学は科目数も少なくなります。小論文や面接があるのは、医学部と似ていますが、大学によっては定員割れをおこしているのも事実なので、判断基準が難しくなります。

歯科医師にとって必要なことは、治療技術やコミュニケーション能力だと思いますが、中には出身大学で歯科医院を選ぶ患者さんも少なくないのが本音です。そのような現実を考えるとできるだけ上位の大学を進学先として考えたいものです。実際に国家試験の合格率は難関大学ほど良い結果になっているのが現状になります。

歯学部のある代表的な大学と偏差値

歯学部のある大学はそれほど多い訳ではありませんが、偏差値上位大学を掲載しておきますので、参考にして下さい。

国公立大学
・東京医科歯科大学 歯学部 66
・大阪大学 歯学部 66
・九州大学 歯学部 65
・岡山大学 歯学部 64
・北海道大学 歯学部 63

私立大学
・東京歯科大学 歯学部 58
・昭和大学 歯学部 57
・日本歯科大学 生命歯学部 54
・日本大学 歯学部 53
・明海大学 歯学部 50

【まとめ】

今回は、歯学部の説明をしました。歯学部は基本的に歯科医師を目指す学生が通う学部になります。口腔内の健康管理は全身の健康を保つために重要な立場でもあります。歯科医師の中にはインプラント専門という考え方をする歯科医師もいますが、これからは予防歯科を基本に考える時代が訪れるはずです。歯科医師を目指す人は、できれば金銭的な目的ではなく、治療や予防などの目線で歯科医師を目指してほしいと思います。

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