今回は英語の「リスニング勉強法」についての記事となります。
大学受験生にとって、リスニングは重要な勉強法になります。
「リスニング力を上げたい」「英語が得意になりたい」「長文が読めるようになりたい」など、人によって様々です。
では、リスニングはどうやって勉強すればよいか、どういう効果が得られるかを細かく見ていきましょう。
シャドーイングとは？
リスニング力を鍛えるためには、「シャドーイング」という勉強法が大切です。
そもそもシャドーイングとは何なのかについて、まずは説明していきます。
シャドーイングとは、「英語の音声を聞き、少し遅れながら真似をして音読していくこと」です。
「少し遅れながら＝カエルの歌の輪唱」を思い出してもらえれば分かりやすいかと思います。
大学受験においてリスニングは主に共通テストで問われます。
二次試験でもリスニングを扱う大学はあるので、自分の志望大学・学部がリスニングを課すのかはチェックしておきましょう。
リスニング力の強化をする上で、シャドーイングという勉強法は必須になってきます。
シャドーイングの目的
武田塾の考えるシャドーイングの目的は「リスニング力の強化」ももちろんですが、「速読力」も上げていくということです。
当然ながら、英語の入試問題では長文問題が多く出題されます。
長文問題に対して苦手意識を持っていたり、時間がすごくかかるという生徒もいるでしょう。
単語や熟語、文法といった基本を押さえておくことが大前提ですが、知識はあっても解くスピードがないと最後まで終わらない可能性も出てきます。
シャドーイングをすることによって「速読力」も鍛え、スピードも意識して入試に立ち向かえるようにしていくことが重要です。
それでは、武田塾ではどういう風にシャドーイングをしているのか、確認していきましょう。
武田塾式「シャドーイング」のやり方
シャドーイングの基本的なやり方は上記で簡単に書きましたが、武田塾のシャドーイングのやり方は少し違います。
通常のシャドーイングは「本文を見ずに」CDの音声のみで行うものですが、武田塾ではまず最初に「本文を見ながら」CDの音声を聴いて音読していきます。
このことを「オーバーラッピング」といいます。
これを段階ごとに何周も繰り返して行うので、周ごとにどう進めるかを簡単に伝えます。
また、武田塾でシャドーイングに使用する参考書は「速読英熟語」を推奨しています。
速読英熟語のCD(別売り)は音声のスピードが速いですが、このスピードに慣れることによってリスニングも長文も網羅できるようにしています。
1周目
1周目はまず、オーバーラッピングで「本文を見ながら」CDの音声についていく練習です。
速読英熟語に載っている長文は1テーマにつき約200ワード前後で50テーマあります。
CDの速さは大体1テーマあたり1分～1分半くらいなので、このスピードに慣れていきましょう。
最初から全ての文章を音読するのが難しい場合は、一文ずつ止めて音読し、慣れてきたら「段落ごと」・「半分」・「全部」という風に徐々に増やしていきましょう。
2周目
2周目は同じくオーバーラッピングで「本文を見ながら」CDの速さで訳せるようにしていきます。
スピード自体は1周目で50テーマ分聴いているはずなので、慣れてくると思います。
次の段階として、CDの速さで訳す練習をしていきましょう。
3周目
3周目はいよいよ仕上げです。
シャドーイングで「本文を見ずに」CDの音声スピードで訳せるようにしていきます。
また、同時に進めてほしいのがCDの音声のみで音読できるようにしていくことです。
これが全て出来るようになれば、「リスニング力」も「速読力」もしっかり身につき、入試問題でも臆することなく対応できるようになるでしょう。
その他英語の勉強法
ここまで、シャドーイングのやり方について書いていきましたが、シャドーイングだけやっても受験英語の力がつくわけではありません。
ある程度、英単語や文法といった基礎知識を定着させてからシャドーイングを行いましょう。
英単語・文法・構文解釈・長文といった分野別に勉強法もまとめています。
以下のブログを参考にして、正しい受験英語の勉強をしていってください。
英単語の勉強法
英文法の勉強法
構文解釈の勉強法
長文の勉強法
まとめ
いかがでしたでしょうか？
シャドーイングは「リスニング力」だけでなく、「速読力」も鍛えることができます。
長文問題は入試で必ず問われる分野ですので、得点力アップのためにシャドーイングも必須で取り入れていきましょう。
ただし、闇雲にやったりなんとなくやったりでは意味がありません。
シャドーイングをやり始める段階としては、英単語・熟語・文法がある程度身についた状態でやることを推奨します。
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