今回は古文の勉強法を紹介していきます。
まずは単語と文法を学習。
次に品詞分解によって理解を深める。
その次は読解という流れで進めて行きましょう。
単語
赤字の部分はすべて覚える
古文は「単語さえ覚えれば、長文が理解できる」と言い切れません。
主語が隠れているからです。
本文を読み解くには、「主語が誰なのか」、「誰が誰に何をしているか」が重要になります。
そのため1単語1訳では、読み解くのが難しいです。
単語帳の赤字の部分はすべて覚えるようにしましょう！
複数の意味を覚える
ほとんどの場合、意味が複数あります。
4日2日ペースで、小まめな復習をして覚えましょう。
またイラスト・図を確認して、イメージを膨らませて覚えることが大切です。
現代語とは意味が違うケース
（例）
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・影…①光 ②姿、形 |
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・陰…①陰（光の当たらない場所）、 ②物陰（現代語と同じ） |
「陰」の方は、現代語と同じです。
しかし「影」は、現代語と逆の意味があります。
また別の意味も含まれています。
主語が入れ替わるケース
（例）
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・かづく（被く）…①かぶる ②（貴人からほうびとして）いただく ・カ行四段 |
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・かづく（被く）…①かぶせる ②（貴人がほうびとして）与える ・カ行下二段 |
同じ字の単語です。
しかし、主語と相手が入れ替わっています。
言い換えれば、「主従が入れ替わっている」訳です。
また活用変化の種類も違うので注意！
判断基準は、ストーリーの内容や「どっちの身分が上か」などです。
また活用変化が違うことを覚えておけば、文法問題を解くときも役に立ちます。
文法
品詞の種類
品詞には、次のような大きなグループ分けがあります。
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・動詞 ・形容詞 ・形容動詞 ・助詞 ・助動詞 ・副詞 |
「〇〇行〇〇活用の動詞」、「シク活用の形容詞」など区別して、それぞれ覚えていく訳です。
バラバラに覚えるのではなく、グループ分けを意識して掴んでいきましょう。
活用変化
品詞の理解を深めるには、活用変化を把握しましょう。
音（リズム）で覚えることが大切です。
そのため音読したり、音声を聞いたりすると効果的です。
文法は「問題を解くため」にする
文法は本文を読む上では、あまり役に立ちません。
「問題を解くため」に必要です。
助動詞
特に助動詞は気をつけましょう。
意味（過去、推量など）の見極めが重要です。
まず活用と接続のルールを理解しましょう。
品詞分解
まず『古文上達 基礎編』などを使い、問題を解きます。
解き終わったら、文章を品詞分解しましょう。
採点のときは、「品詞分解が正しかったか」もチェックする訳です。
区別をつけて理解する
前述した品詞の種類と活用変化を押さえておけば大丈夫です。
しっかりと区別をつけて、理解を進めましょう。
（例）「に」
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・完了の助動詞「ぬ」の連用形 →「にき」、「にけり」の形 →ナ変型の活用 |
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・断定の助動詞「なり」の連用形 →「に～あり」の形 |
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・形容動詞（ナリ活用）の連用形の活用語尾 →状態・性質を表す語（例.あはれに） |
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・格助詞 →例.「山に向かいて」など |
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・接続助詞 →（「神仏かみほとけにいのるに、」のように、読点の前が基本） |
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・ナ行変格活用の動詞 →死ぬ・往ぬ・去ぬの連用形の活用語尾 |
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・副詞の一部 →さらに、まさに、げに、だに |
品詞を意識しながら音読
チェックが終わったら、音読をしましょう。
品詞を把握した上で音読することで、理解が進みます。
また「正確に速く読める」ようになります。
読み方のポイント
主語の取り方
古文は主語が省略されがちです。
そこで、本文中の敬語の使い方から身分を推察しましょう。
そして省略された主語を補うことで、内容の理解が進みます。
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・誰が誰に敬意を払っているのか →「敬意の方向」を理解する |
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・誰が誰にアクションを起こしたのか →「動作の主体」を理解する |
情景をイメージ
古文を読む際は、情景描写が大切です。
まず内容の理解につとめます。
そして設問・注釈も利用し、場面をイメージしましょう。
文章の難易度
古文の文章は、小説や随筆、紀行文、日記などがほとんどです。
今でいうブログやＳＮＳの様なもので、難しいことは書かれていません。
場面をイメージさえすれば、内容の理解は難しくないと言えます。
解き方のポイント
選択肢を有効活用する
（国立を除くと）古文の設問は選択式です。
選択肢は現代語で書かれているため、重要なヒントになります。
本文の理解を進める材料として、選択肢を有効活用しましょう。
設問や注釈を使う
本文を読んで理解できなくても、諦めてはいけません。
設問・注釈に目を通して、ヒントを探しましょう。
多くの文章に触れる
「見たことがある文章」や「現代語訳に目を通した文章」がテストに出たらラッキーですよね。
たくさんの文章を読み、慣れ親しんでおきましょう。
有名な文章に目を通すと、設問を解く上で役に立ちます。
ストーリーを知って多く
またストーリー設定を知っておくと便利です。
例えば、『とりかえばや物語』は、男女が入れ替わっています。
2016年の『君の名は』と同じですね。
こうした背景を理解していないと、解くのが難しくなります。
まとめ
古文は英語とは異なり、外国語ではないです。
そのため、逆に難しく感じるかも知れません。
そこで今回紹介した勉強法をフル活用しましょう！
この流れで学習を進めれば、必ず成績はアップします！
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突然ですが、質問です。
志望校に合格するための条件は何でしょうか？
答えは「入試問題で合格最低点以上の得点を取る」ことです。
すなわち、入試当日に「入試問題が解ける状態」になっていることが必要です。
ではここで、共通テスト英語の問題を解いてみてください。
<引用：独立行政法人 大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/>
もし今これが解けない状態であれば、入試当日までに何をする必要がありますか？
「単語の意味を覚える」「文法を覚える」「速読力をつける」
こうしたことが必要ですよね。
単語の意味を覚えるにはどうすれば良いでしょう？単語帳で意味を隠しながら何度も反復しますよね。
文法の暗記も速読力の強化も同様です。自分で問題を解いていかなければなりません。
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