【難関大学合格のための記述式問題対策】第2弾～現代文編～

皆さん、こんにちは！！

佐世保中央駅から徒歩2分、四ヶ町アーケードの真ん中あたりにある武田塾佐世保中央校です。

今回は前回の英語編に引き続き、「【難関大学合格のための記述式問題対策】第2弾～現代文編～」についてお話ししていきます。

得点に差がつく答案作成術

内容説明問題

□ポイント：頻出の、差異や類似を説明する問題は適切な構文を使って得点アップ！

　傍線部の内容について「どういうことか」を問う内容説明問題では、２つの事柄（AとB）の〝差異”を説明する問題や、２つの事柄の〝類似”を説明する問題が頻出になっています。ここでは、それぞれの問題に対して適切な解答を書くための構文を押さえておく必要があります。

差異を説明する構文→①「AはXであるのに対し、BはYである」

　　　　　　　　　　②「AはXのみであるのに対し、BはXかつYである」　の２つの構文があります。

①は思いつきやすいですが、②は構文を知らないと解答が思いつかないので覚えておく必要があります。大学入試では②の構文で書くべき問題が多いので、しっかりと覚えておきましょう。

類似を説明する構文に関しては、「AもBもともにXである」という構文を用いると、共通点や類似点を説明しやすくなります。

理由説明問題

□ポイント：「前提から帰結」の論理の飛躍を埋める！

　難関大入試で出題される評論文の「なぜか」を問う理由説明問題は、飛躍した主張を論証する問題です。これを事実的な因果関係を説明する問題であると勘違いしてしまうと、驚くほど点がとれない解答になってしまうので注意するようにしましょう。

ほとんどの問題で傍線部の一文は「A（前提）→X（帰結）」となっており、飛躍している部分があるので、帰結を導けるように前提条件を補足説明する解答を書く必要があります。飛躍を埋めるためには「Aの説明」を本文中に求めたうえで、最後に自分の解答と傍線部を読んで、その飛躍をきちんと埋められているか確認できれば、点数がとれる解答を作れるようになっていきます。

心情説明問題

□ポイント：因果関係に注意する！原因は１つとは限らない

小説や随筆でよく出題される「心情」を説明する問題は、心情が発生する原因まで含めて説明しなければなりません。しかし、原因は１つとは限らず、複数存在する場合があるので注意するようにしましょう。

また、心情と原因がつながらないと思ったら、他の要因がある可能性があるので慎重に検討してみましょう。このような特殊事情の場合は、客観的描写よりも主観的描写である「セリフ・心中文・過去の回想シーン」に書かれていることが多いです。そうしたあたりを中心に特殊事情の描写を探し、「因果関係」がつながっているのかを確認したうえで、解答を書いていきましょう。

作文の添削をしている先生のイラスト（女性）

全体把握問題　　

□ポイント：一から読み直す必要なし！部分把握問題の解答も利用する

「全体の論旨」を踏まえて説明せよ」という問題があると、また一から本文を読み直す必要があるのかと考える人がいるかもしれませんが、その必要はありません。あくまで設問の傍線部の説明をするということを忘れないようにしましょう。まずは傍線部と設問（どういうことか or なぜか）の内容を確認し、それぞれに応じたアプローチをしていくように心がけましょう。

また、「全体の論旨を踏まえて」というのは、傍線部の説明をしている箇所が本文全体に分散しているということを意味しています。補足すると、この設問は大問の最後にある場合がほとんどですが、解答の要素はすでに他の設問でとらえている場合も多いです。したがって、最初は傍線部の説明を近くから探し、その次に他の設問の解答に絡むところにまで目をやるという順番で探していくと、分散する解答の根拠を効率よくとらえられます。

加えて、このような設問の解答は長めになる傾向があるので、誤字や脱字、係り受けに注意しながら答案を書いていきましょう。

いかがだったでしょうか。

英語・現代文と続き、いよいよ次回は第３弾の数学編です！！

ありがとうございました。