こんにちは、武田塾佐賀校の伊東です。
どちらも、「できる」という可能の意味を付け加えるために使われる"can"と"be able to"ですが、実際には使い分けが存在します。
これは、過去形の"could"や"was/were able to"になると、使い分けが増えていきます。
今回は、簡単にわかりやすく説明していきます。
"can"と"be able to"
そもそも、この二つは表す意味に少しだけずれが存在します。
簡単に言うと、
"can"は主語にある能力があることを表します。
"be able to"は「できる」ということを表します。
これらを踏まえて、通常の使い分けを見ていきましょう。
単純な使い分け
まず、"can"は能力を表すので、
モノや場所などの人以外が主語になることが多いです。
The bus can take 20 people.
などのように使われます。
これは、バスが20人を同時に乗せて運ぶ能力があるわけで、バス自身が20人を運ぶことができるというわけではないので"can"を使っています。
また、"be able to"の場合は基本的に人や動物のみを主語に取ります。
"can"との使い分けは、助動詞の"must"や"will"などを文に入れ込みたいときに使います。
She must be able to speak fluent English.
(彼女は流ちょうに英語を話せるに違いない)
とは言えますが、
She must can speak fluent English.
ということはできないために、ここでは"be able to"を使います。
過去形
現在形での使い分けは有名なのですが、過去形特有の使い分けはあまり知られていません。
ですが、"can"は能力、"be able to"はできるということを踏まえると、これらは格段に理解しやすくなります。
例えば、
あなたが夜道に車で山道を運転しているとします。
そんな時に、急に猫もしくは狸が道に飛び出してきたのですが、ぎりぎりでよけることが出来ました。
この時に適切な表現は、
I was able to avoid to run cat/raccoon dog over.
となります。(raccoon dog=狸)
なぜかというと、この場合に伝えたいことは「よける能力は持っていたよ」ではなく「よけることができた」ということだからです。
この場合に、
I could avoid to run cat/raccoon dog over.
と言ってしまうと、相手からは
「わざわざ、"could"を使ったということは能力は、あったのにもかかわらず実行しなかったということ。つまり、わざと轢いたのか...」
と思われてしまうので気をつけましょう。
他にも"could"には「できるんだけどね...。」といったあいまいな意味を相手に伝える用法もあります。
例えば、
バンドをやっている友達から「今度ライブやるから来てよ」と言われたものの、興味がない時には
I could.
と答えるだけで、「行けたら行くわ」的な意味をもたせることが出来ます。
このように、
英語における過去形は単に時制の距離を表すだけでなく、他人との距離を表現することもできます。
"Would you~?"が敬語になる理由は、"would"が尊敬という良い意味での相手との距離感を表しているからです。
武田塾佐賀校ではこうした些細な質問にも真摯に対応しています。
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