今回は、最近塾生からよく相談を受ける、「併願校の選び方」についてお話ししようと思います。第一志望校は決まった、では滑り止めや併願校はどうやって決めたらよいのでしょうか?
こんにちは!武田塾大曽根校です。最近塾生の方からよく来る質問があります。
「併願はどこをうければいいですか?いくつうければいいですか?」
というものです。
勿論第一志望に受かるに越したことはありません。
でも一つしか受けないのはやっぱり怖い。かといって第一志望以外の受験校を決めるのにそれほど時間を割きたくない。
今日はそんなあなたに、併願校を選ぶ際の明確な基準についてお話しできればと思います。
ポイントは第一志望を見据えて、なるべく対策に手間をかけない です。
1,第一志望の対策と被らせる
第二志望以下の対策に時間を取られて、第一志望の対策も不十分になってしまうことを避けるためです。
例えば、第一志望私立大学、第二志望国立大学、というような場合です。多くの場合私立大学より国立大学の方が科目数が多いため、国立対策に時間を取られ、第一志望の私立大学さえ滑ってしまうリスクが高くなります。
また上級者になると、傾向も併せて考えます。例えば名古屋大学は数学で確率漸化式を出すことで有名ですが、滑り止めでも同じく確率漸化式を出す大学を受ければ、一つの勉強で二つの大学の対策ができて一石二鳥です。
2,第一志望よりも前に受けられる
一つは試験慣れしておくためです。浪人生の方はわかるかもしれませんが本番の試験というのは独特の雰囲気です。私がセンター試験を受けたときは、試験時間中隣に座っていた子が急に泣き出してしまいました。本命の受験の前にそのような、模試では味わえない雰囲気を知っていおいてほしいです。
もう一つは例えば本命の試験が終わった後に第二志望の試験があったとしてモチベーションを保てるか、ということです。第一志望を受けてみて「危ない」ということになったら必死に勉強するでしょう。でも「結構できた」というとき、第二志望に向けた勉強ができるでしょうか。試験というのは結果が出てみないとわかりません。自己採点で8割超えていたのに、(みんなできていたから)落ちたなんていう話も聞きます。自分の出願した大学全ての試験が終わるまで受験は続きます。最後までモチベーションを保てるように第一志望の試験日程は遅くに調整したほうがいいでしょう。
3,得意科目を生かせる
例えば英語が得意なら英語が難しい大学を受けましょう。
青山学院大学は英語は難関で知られますが、他の科目に関しては比較的対策に時間がかかりません。そこでもし英語が得意な受験生ならば対策をせずとも、他の受験生に差をつけることができます。
英語の配点の高いところというのもいいでしょう。例えば立命館大学国際関係学部のIR方式は英語のみで受験が可能です。もともと英語が得意な場合他の受験生と比べて対策が容易です。
4,入学金納入の締め切り日
受験をするうえでどうしても避けては通れないのがお金の問題です。
授業料や入学金、受験費用などはもちろん考えてもらていると思いますが、意外と見落としがちなのが入学金の締め切り日です。
例えば、第三志望→第二志望→第一志望の順番に試験があるとしましょう。
第2志望の合格発表の前に第3志望の締め切り日が、第1志望の合格発表の前に第2志望の締め切り日があった場合、第一志望の前に2校分の入学金がかかってきます。
日程をうまく調整すれば、第2志望が合格したら第3志望の入学金は払わない、第一志望に合格したら第2志望にも入学金を払わない、ということができます。
併願先を決める時はこのことも考慮して、ご両親と相談して決めるようにしましょう。
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