こんにちは!武田塾大津石山校です。
年末の慌ただしさが段々聞こえてくる時期となりました。
順調に勉強は進められていますか?
先日PISAの結果が公表されましたが、ご存知でしょうか?
日本の「読解力の低下」が指摘されているのです!
PISAとは・・・??
PISAとはProgramme for International Student Assessmentの略で
経済協力開発機構(OECD)による国際的な学習到達度調査のことを言います。
15歳の生徒(日本では高校1年相当)を対象に
義務教育で学んだ知識や技能の実生活の活用力を見ます。
出題は「科学的応用力」「数学的応用力」「読解力」の3分野からなり
自由記述式と選択式で構成されていますが、
解答までのプロセスや概念の理解が重視されています。
今回の結果は2018年実施のもので、加盟国37、非加盟国の国・地域42の79が参加しています。
その中で日本の読解力は15位となり、8位だった15年の前回調査から低下してしまったのです。
文部科学省:OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の調査結果
根拠を示して考えを述べる力
今回の低下の原因については、様々な指摘がありますが
その中の一つに「根拠を示して考えを述べる力」に課題があるというものがあります。
文章を正確に理解し、答えを導き出す力が不足しているということは前回からも指摘されていたことです。
にも関わらず、どうして改善できなかったのでしょうか?
皆さんも経験はあるかとは思いますが、英語などの外国語とは違い
文章を感覚的に捉えてしまい「なんとなく」解いてしまっているケースが多いようです。
苦労せずに「読めてしまう」ために、正しく読み取れていないことがあるのです。
文節や句読点の使い方など、文章の構造を論理的に考えるという意識をもって
読み進められる人が少なかったことが、今回の低下の一因となっているようです。
自ら“考える”!プロセスを重視する!
従来の学校の国語授業では、作者の意図を読み取る活動が中心となっていました。
複数の文章に書かれた意見を読み比べたり
自分なりの考えを築き上げるような力を養う機会が少なかったと思います。
加えて「国語はわかって当たり前」という甘さもあり
「正しく読む」という意識がないままに
勉強を進めてしまっている人もほとんどではないでしょうか。
しかし大学入試では、今回の指摘にあるように
根拠を示し、自ら考え、解答に至るまでのプロセスが問われます。
記述式がほとんどとなる国公立大の2次試験ではもちろん、
難関私大でもそういった力を測る問題が多くなっています。
またこういった力は国語だけではありません。
数学でも与えられた条件を正しく把握し、途中式を書くことは
この読解力と同じことになるのです。
すべての科目の根底となる読解力の重要性を認識することは、とても重要なことなのです。
PISAの在り方に対して疑問視する声もあることは事実です。
偏った尺度ではないかという指摘もありますが、
あくまでひとつの結果として捉え、この結果から学べることはあるかと思います。
今回の調査では、ネット上にフェイクニュースが溢れている現状を踏まえたうえで、
情報の真偽を見極める力などを測る新しい出題もありました。
変化していく時代の中で、問われる内容が変わってきているのは入試でも同じですね。
勉強法・学習の進め方など、武田塾大津伊石山校では徹底サポートしています。
是非一度、校舎へお越しください。
お待ちしています!