【要注意！】「TOEIC」が大学入学共通テストから撤退！？なぜ？

こんにちは。

群馬県太田市の逆転合格専門個別指導塾「武田塾太田校」の荻野です。

先日7月2日に

大学入学共通テストから「TOEIC」が撤退する

という衝撃的なニュースが発表されました。

皆さんの中にも

「ニュース自体は知っているけどなんでこんなことに？」

と思っている人も多いかと思うので、今回はこのニュースについてお話していきます！

「大学入学共通テスト」とは？

まず、大学入学共通テストについてお話していきます。

「大学入学共通テスト」とは、

2020年度より現行の「大学入試センター試験」に代わって実施予定の入学試験の事です。

立ち位置としてはセンター試験と大きく変わりませんが、

試験の形式や内容が従来のセンター試験と大きく変わる部分もあります。

変更点その1　記述式の問題が追加

これまでのセンター試験といえば全てがマーク式でしたね。

選択肢から選んだり、数学ならば当てはまる数字をマークするなどでしたが

この大学入学共通テストからは一部の問題で記述解答が必要となる予定となっています。

これまでは大学の2次試験で記述問題のない方には記述対策はあまり必要ありませんでしたが、

2次試験の記述の有無に関わらず記述の対策も必要になってくるので、これも注意が必要ですね。

変更点その2　設問の構成も大幅に変更

この大学入学共通テストは、従来のセンター試験よりも

「思考力、判断力、表現力」を重視するという考え方がベースにあり、

設問構成が大きく変わっている科目もあります。

例えば英語であれば、発音・アクセント・語句整序問題が全てカットされていたり

それ以外の科目についても、図や表を見て答える問題などが従来よりも増えています。

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変更点その3　民間の英語4技能検定の結果も利用可能になる

これまでは私立大学の一部の学部を除いて、民間の技能試験の結果は利用されませんでしたが

この大学入学共通テストでは

テストの結果と技能検定の結果の片方、または両方を利用可能となります。

ここでいう民間の英語技能試験とは、テストの内容や質、受験料や適正か、など一定の要件を満たした資格検定試験のことで、

一例として英検やTEAP、GTECといった試験が認定を受けています。

もちろんTOEICもこの認定を受けていたのですが、ここに来ていきなり撤退となってしまいました。

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この急ともいえる撤退には一体どんな理由があったのでしょうか？

TOEICが大学入学共通テストから撤退した理由とは？

日本国内でTOEICを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると

「本システムへの社会的な要請が明らかになるにつれ、
それらに対応するためには、受験申込から、実施運営、
結果提供に至る処理が当初想定していたものより
かなり複雑なものになることが判明してまいりました。
このため、現時点において、協定書締結に向けた
大学入試センターとの協議が完了しておらず、
当協会として本システム運用開始において責任をもって
各種対応を進めていくことが困難であると判断いたしました。」

とのことです。(公式発表はコチラ)

つまりどういうことかというと、

大学入試で使用できる資格検定試験であるための条件を十分満たすためには
現状の運営形態では責任をもって進めることが難しいと判断したから

ということです。

確かにこれまでとは違い、テストの採点及び認定をするだけでなく

それぞれの受験者のスコア情報を個別に大学入試センターに提出しなければならないので

運営上の手続きや処理が複雑化してしまうのは想像に難くありません。

また、高校生・既卒生のTOEICの利用率は全体の2%程度とかなり少ないので

こういったことも撤退に踏み切った理由としてあるのかもしれません。

ですが、いくら割合が低くても絶対数で見れば1万人程度と決して少なくないので

決して無視できない規模の影響がありそうです。

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