夏休みの課題あるある:読書感想文
こんにちは、武田塾大宮西口校です。
8月に入り、夏休みが始まった学校も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で普段よりも短めの夏休み…というところがほとんどかもしれません。
短い中でも学校からの課題は変わらず出されるもの。
一番夏休みの課題で学生を悩ませるのが、読書感想文ではないでしょうか。
「感想なんて、面白かったしかない!」
「どの本を読めばいいかわからない」
「あんなに長文書けない!」
といったお悩みが聞かれがちな読書感想文。
ただ、実はちゃんと書き方、考え方があります。
今回は読書感想文について、よくある質問に答える形で見ていきましょう。
①読書の感想ってそんなに長く書けない!
読書感想文は原稿用紙3枚以上5枚以内で書くこと、という記載をみて、
まず思うのがこちらの質問。
原稿用紙は400字詰めのため、3枚以上5枚以内というのは
1200字以上2000字以内ということになります。
とはいえ、実際には使わないマスが存在するため(改行など)
もう少し少なめの文字数にはなります。
「感想なんてそんなに書くことないよ…」というのが皆さんの本音かと思いますが…
実際、感想だけであれば、そんなに書くことはないと思います。
どういうこと?
と思われた方がいるかもしれません。
読書感想文は、読書感想文と銘打ちながらも、
実際には本の感想だけを求められているわけではありません。
読書感想文コンクールの趣旨を見てみると
◇子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。
◇より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
となっており、「考える力を育む」「自分の考えを正しい日本語で表現する」など、
「自分の考え」を読書体験によって持ち、表現することが求められています。
つまり、読書感想文というのは、
読書の感想を書くことだけが重要なのではなく
読書体験によって自分が考えたことを書く
ことが大切にされています。
そのため、指定された文字数を書くことが可能なのです。
本の内容を踏まえて自分の考えを書く、という面では
小論文とも似ているといえます。
②どの本を選べばいいの?
さあ読書感想文を書こう!となったとき、悩むのが読む本。
課題図書部門と自由図書部門があるため、
「課題図書を読んだ方がいいの?」
「自由図書っていうと有名な文学作品を読んだ方がいいの?」
など、本を選ぶ基準が分からず、困ってしまうことがあると思います。
選ぶ本の基準ですが、
「自分が読んだ後に考えが深められる本」
がよいと思います。
こちらも漠然としているといえばそうなのですが、
先ほども述べたように読書感想文は読書体験から生まれた自分の考えを書くもの。
つまりは、
読んだ後に何か考えることがあるもの、
誰かと話したくなるものでなければ、
読書感想文を書くことができません。
課題図書は、比較的テーマがしっかりしていることが多いため、
迷った際に選ぶのはアリだと思います。
課題図書であっても、自由図書であっても
あらすじから見えてくるテーマや主人公のありかたから
自分が思い出すもの、連想するものがあるかで選ぶとよいでしょう。
難しい本を読むことよりも、自分の考えが生まれることが重要なので、
自分が読んでも分からなそうだったり、
考えが浮かんでこなさそうな本を選ぶのは
読書感想文を書くという観点から言うと避けたほうが無難です。
自分の考えが浮かんできて、書けるのであれば、
絵本など文字数が少ないものを選んでも大丈夫だと思います。
③読書感想文ってどうやって書くの?
本を選んだらあとは本を読んで書くだけなのですが、
どうすれば書けるのかまったくイメージが湧かないという人もいると思います。
読書感想文の書き方を、本を読む前の段階から見ていきましょう。
まずは、本を手に取った理由と読み始める前のイメージをまとめる
本を買ったらとりあえず読む…という方がいらっしゃるかと思いますが、
読書感想文を書く場合にはまずは落ち着いて
・なぜその本を選んだのか
・読み始める前の本のイメージ
をまとめておきましょう。
というのも、読書体験から生まれた自分の考えを書くことが読書感想文。
読書体験の前の自分をまとめておくと、
読んだ後の自分との変化が分かりやすくなり、書きやすくなります。
例えば
「本を選んだのは友達が面白いよと言っていたから。あらすじやタイトルを見ると、戦争の頃の話で、正直難しそうだし、怖そうだと思った。」
といった、簡単なまとめかたでかまいません。
自分が感じたそのままをメモしておきましょう。
読み始めたら、自分が気になる出来事や主人公の行動などをチェックしておく
読む前のイメージがメモ出来たら、読み始めます。
ただ、そのまま一気に1冊読み終えてしまうと、
「面白かった」といった抽象的な印象しか残らない可能性があります。
読書感想文を書くためには、
読んでいる途中の自分の心情の変化をきちんと捉えておくことが必要です。
「主人公がけんかをした後、相手に謝らなかったが、なぜそうしなかったのか分からないな…」
など、自分が読んでいてひっかかった部分をチェックしておきます。
チェックの方法は、付箋を貼ったり、ページ数をメモしたり、考えたことをノートにまとめておくなどです。
また、「こういう出来事、自分にもあったな…」という自分に起きた出来事と結びついた場合には、
チェックと合わせて、自分に起きていた出来事を振り返っておくとよいです。
ここでチェックしておいたことが、のちほど書き出す際に役立ちます。
読み終えたら、チェックした内容を振り返り、読書感想文の構想を考える
読み終えたら、もちろん読み終えた後の感想もメモしておきます。
そこまで終わったら、実際に読書感想文を書くための構想を練っていきます。
書き方は様々ありますが、一番スタンダードな形としては
①読む前に考えたこと、きっかけ
②読んでいるうちに感じたこと、思い出した出来事から考えたこと
③読み終わった後の感想
④読み終わった後に考えたことや、②で書いたことがどうこれからの自分につながるか
が一番書きやすいかと思います。
「構想なんてめんどくさい!書き出してから考えたい!」
という人もいるかもしれませんが、構想なく書き始めるとまとまらなかったり、
途中で流れがおかしくなり最初から書き直すことになりかねません。
しっかりと構想を練っておきましょう。
作文のルールに則って、構想に従って文章を書く
構想が練り終わったら、あとは作文のルールに従って書くだけになります。
書き出してみて、どうしても文字数が足りない…という場合には、
構想段階に戻ってみて、より深く書ける内容を追加できないか考えてみましょう。
書く内容を追加しないままに文章を増やしても、同じことを何回も書いてしまったり、
回りくどい文章になったりしてあまりいい結果になりません。
長い文章を書くことになれないうちは大変ですが、頑張りましょう!
読書感想文の書き方は小論文に似ている
ここまで、読書感想文の書き方を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
小論文を書いたご経験がある方ですと、
題材が本なだけで、あとは小論文に似ている…と感じられたかもしれません。
実際、読書感想文は、テーマを好きに与えられた小論文のようなものです。
本を読んで、自分で書く題材、テーマを探していかないといけないという点が違いますが、
テーマに対して自分の考えを書いていくという点は同じなんです。
自己推薦など、小論文を利用する入試を受ける予定のある人は、
練習として読書感想文に取り組んでいくのも良いかもしれません!
本を読んでも内容が入らない、文章が書けないというあなたに
「本を頑張って読んだけどよくわからなかった」
「文章を書きだしてみたらぐちゃぐちゃになった」
という方は、もしかすると現代文を読む力がまだ足りていないのかもしれません。
武田塾では、フィーリングで読んでしまうことも多い現代文を
「いかにして論理的に読むか?」という部分から取り組んでいきます。
分かりやすく読みやすい参考書を使って、
現代文を読むうえで大切なことをしっかりとつかめるようにしていきます。
「ひとりで読んでもよくわからない…」という方も
毎週の個別指導で正しく勉強することができているかから確認してもらえるので安心です。
論理的に読む力は、現代文だけでなく、
英語などほかの教科でも必要になってきます。
きちんと文章を読む能力があるかないかで、
長文の読みやすさが変わってくるんです。
もし読書感想文に取り組んでみて、自分の力不足を感じたなら、
ぜひ一度武田塾の無料受験相談へお越しください!
あなたの勉強や受験に対する不安をお聞きし、
これからどうすればよいかを一緒に考えていきますよ。
・勉強習慣がなく、定期テストで点を取れない高1・高2生
・志望校があるけど、このまま勉強していって間に合うか不安な高3生、既卒生
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など、お困りの際に頼っていただければ幸いです。
お時間をしっかりとお取りしたいため、ご予約制ですが、完全無料です。
ご予約は下のバナーもしくはお電話(048-643-0380)からお待ちしております!
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