哲学科のイメージって?
こんにちは、JR大宮東口から徒歩3分、
授業をしない武田塾大宮校です。
皆さんは哲学科と聞いてどのようなことが思い浮かぶでしょうか?
「ソクラテス!」
「よくわからないけど無知の知とかのやつ!」
「なんか倫理みたいなやつ!」
などなど、文学部の一学科の中でも特に何をやっているのかよくわからないというイメージが強い学科ではないでしょうか。
本日はあえて、そのニッチともいえる哲学科にスポットを当ててみようと思います!
『無知の知』ソクラテス
哲学では何を学ぶ?
哲学とは、人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。なのですが、硬い表現をされてもなかなか想像が出来ない人も多いでしょう。
もう少しかみ砕いて、哲学の初歩を表現するのであれば哲学とは疑問をもつ学問、と言えます。
例えば、
「どうして空は青いのか」という問いに対してどのようにあなたならどのように答えますか?
問いに真摯な人は青く見える理由を調べ、光の散乱といった現象について説明するかもしれません。
誰が見ても青いのは明白なのだから問いは意味を成していないという人も多く居るでしょう。
しかしながら、
哲学という学問から「どうして空は青いのか」という問いを見たのであれば、本当に空は青いのだろうか?キミとボクで本当に見えている青空というものは一緒だろうか?などといった問いの前提から疑い、答えを探していくことになります。
中学、高校と設問の定義を正確に読み取り的確な答えを出すことが日常的に求められてきた学生諸君からすれば「そんなのありかよ!」と言いたくなるでしょうがこれが哲学。
身も蓋もない言い方をすれば常識だろうがなんだろうがとりあえず疑ってかかって納得できるまで論理を積み上げていく学問なのです。 この論理を積み上げていくという過程において様々な学問が生まれたため哲学は「学問の祖」という表現をされることもあります。
『我思う、故に我あり』デカルト
哲学科に向いている人
哲学では自身の意見を論理的に説明する力が必要になること、レポート課題内容も中高までの答えありきの設問はほぼ無く回答の自由度が高いため自分の考えを言葉や文章にすることが得意な人は向いています。また、疑問に思ったことは納得するまで追求したい人は哲学という学問の方向性とマッチすることが多いためこちらも向いていると言えます。
哲学の魅力って?
一見すると普遍的な答えがでなさそうなものに対して果敢に挑んでいくのが哲学という学問の一面です。
例えば、 正義と悪、幸福とは、神の存在証明。
このようなテーマは誰しもが一度は興味を抱いたことがあるのではないでしょうか。
こういったテーマについて真面目に、人によってはそれこそ一生をかけて取り組み、考えられた理論が学べるのは哲学の魅力の一つです。
哲学だけでなく様々な学問の分野で活躍した正に天才といえる人達がその知力を振り絞って様々な命題について述べているものを学べるといえば少しは興味を持ってもらえるでしょうか。
おおよそ人の悩みというのは何百年も前からあまり変わらないのだなぁという実感と共に、その普遍的な悩みに対して天才たちがさまざまなアプローチを行い、考え抜かれた論理を学べる学問なので、哲学の授業では知の刺激やワクワクが得られるのは間違いない学科といえます。
『超人思想』ニーチェ
どの大学の哲学科が良い?
哲学にはちょっと興味があるけど哲学科のある大学の中だったらどこがいいのだろう?という悩みをもっている人もいるでしょう。
これについては受験するかもしれない大学それぞれのHPより哲学を教えてくれる教授のプロフィールを調べることをお薦めします。
なぜならば、哲学と一括りにしても教授が専攻しているテーマによって講義の厚みにも差がでてくるからです。大抵の場合、教授本人のプロフィールに研究している哲学者の名前が記載されています。その哲学者の名前を調べてみて、自分が興味をもてるテーマなのかどうかを考えてみると良いでしょう。
哲学の性質上、テーマをどんどん掘り下げて考えていく必要があるため自分があまり興味の持てない題材ではなかなかモチベーションが上がらずレポートなどの課題提出が苦痛になってしまうことも考えられます。そういった事態を避けるためにも事前のチェックは非常に大切です。
哲学科の就職ってどうですか?
哲学科あるあるとして就職活動を始める際に適職診断などを受けてみたところ多くの人が「あなたは芸術家タイプです!小説家などもむいているかもしれません」などのこれって遠回しに会社員に向いてないって言われてない?という結果がでたりします。
もっともそういった診断結果を見ても「こんな結果がでる私って…」と落ち込むのではなく「やっぱりそうだよねぇ、あっはっは!」っとなるのが哲学科の人間の反応だったりもします。
これだけ言うと哲学科って就職は厳しいのでは…と思われるかもしれませんが、実際は哲学科だから就職が難しいということはありません。
哲学を学んだ人間は「当たり前を当たり前にしない」ということが身についています。ですから、なんらかのタスクを与えられた時「なぜそのタスクを行うのか?」といったことを考えることができます。社会に出た際、日々課されるタスクを忠実にこなす。というのも大切ですが、そもそもそのタスクとは何か、と考え行動できるとより生産性が上ったり、質のよい仕事ができる場面が多くあります。
また、議題に対して丁寧に論理を積み重ねる経験をレポートという形で多く行っていく学部なので必然的に物事を人に説明するということも得意になります。
採用面接では様々な質問がされますが、質問にたいしてわかりやすく筋道立てて答えることが出来ることが多く、面接でなにを話せばいいのかわからないといった状態にはあまりなりません。 就職活動において学んだ内容を適切に使い、自己アピールをするというのはどの学部学科にも求められることではありますが、哲学科はそれが得意になりやすい学科といえるでしょう。
まとめ
哲学科についての紹介をしてきましたがいかがでしょうか。
当たり前のことを疑い、なぜそうなっているのかということを追求する経験は社会へ出た後、様々な場面で自分を助けてくれる力になります。
もちろん、今回紹介した哲学科以外にも様々な学科が大学にはありそれぞれ追究していけるものが異なります。ぜひ自分が学んでみたい事が学べる学部学科を探してみてください。
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