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試験に出る「翔んで埼玉」?~埼玉県の気象データをもとに統計問題の解き方を考えてみましょう!

こんにちは!大宮駅から徒歩5分!“逆転合格”の「武田塾大宮校」です。

大宮校塾生は、さいたま市、上尾市、桶川市、北本市、鴻巣市、川越市、戸田市、白岡市、久喜市、春日部市をはじめ、古河市など近隣の県から通塾しています。

武田塾大宮校には、東京大学・筑波大学・横浜国立大学・千葉大学・首都大学・埼玉大学
東京工業大学・一橋大学・東京外国語大学・お茶の水女子大学・横浜市立大学・東京農工大学・東京学芸大学・電気通信大学・東京海洋大学などの国公立大学をはじめ、
早稲田大学・慶應義塾大学・東京理科大学・上智大学といった難関私立大学や、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に逆転合格を目指して通っている生徒が数多く在籍しています。

 

映画のヒットに乗じて、今年は埼玉に関する問題が出るかも!?

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今年の2月に放映されてから2ヶ月が経ちますが、
まだまだロングランヒットを続けている「翔んで埼玉」

「何も無いけどいい所!」をキャッチフレーズにしておりますが、
埼玉県には全国に誇れるものがあります。
それは快晴日数の多さです。
県のHPによると同県は平成21年から8年連続で全国1位を成し遂げています。
(引用元☞こちら

そこで今回は埼玉県の気象データをもとに、
大学入試で出題される統計問題を解くためのポイントを考えてみましょう。

 

統計問題は丸暗記で乗り切れば良い?

統計で出てくる地名や数字はなるべく覚えておきたいところです。
ところが覚える量があまりにも多いため、
全て暗記で乗り切るのはあまり効率的とは言えません。
限られた時間の中で最大の効果をもたらすためには、
何かしらのポイントを押さえておくことが重要です。
そこで以下のデータをもとに考察してみます。

【平成29年の埼玉県の気象データ】
年平均気温…15.4℃(27位)
年間降水量…1,308.5㎜(36位)
年間快晴日数…61日(2位9連覇ならず…
(引用元☞こちら

 

年平均気温を押さえておくポイント

埼玉県の熊谷市は「日本一暑い町」として有名です。
2018年7月23日にマークした同市の最高気温はなんと「41.1℃」
この数字は観測史上最高記録となっています。
ところが年平均気温で順位を見ると埼玉県は真ん中あたりに位置しています。
最も暑い日があるにもかかわらず、それは一体何故でしょう?
年平均気温は高緯度ほど低くなる傾向にありますがもう一つポイントがあります。
それは海に面しているかどうかという点です。

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例えば海に面している神奈川・千葉県が埼玉県よりも上位に来ているのに対して、
面していない群馬・栃木県は下位に来ていることから海の存在がポイントとなります。
(千葉県14位、神奈川県22位、群馬県32位、栃木県38位)

ただし、海に面しているからといって年平均気温が高いとは限りません。
日本列島は南からの暖流と北からの寒流が流れ込んでいて、
寒流が流れる地域の年平均気温は低くなります。
茨城県の年平均気温が群馬県よりも低いのはその影響かもしれません。
(ちなみに茨城県は37位です)

 

降水量で押さえておくポイント

埼玉県の降水量のランキングを見ると全国36位と低目。
降水量の多い地域と低い地域との間にはどのような違いがあるのでしょうか?
それには雨がどのように降るのかを考えてみる必要があります。

まず太陽によって海水が温められると水蒸気となって雲を作ります。
それからその雲が大きくなっていくとやがて雨を降らせるのです。
よって雲の供給源となる海に面している地域ほど降水量が多く、
逆に陸地ほど降水量は少なくなると考えられるのです。

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ちなみに降水量全国1位は宮崎県ですが、僅差で石川・富山県が続いています。
(1位宮崎県と3位富山県の差はたった20㎜!)
また4位が福井県で5位が鹿児島県となっているため、
降水量の多い地域は九州南部と北陸地方に分けられます。
宮崎・鹿児島県は台風の影響による大雨、
一方の北陸三県は大雪に見舞われる影響で降水量が高くなるのです。

 

「快晴と晴れ」。微妙な言葉の違いを押さえておきましょう

埼玉県は静岡・宮崎県と快晴日数のトップの座を争っています。
その一方で快晴日数ワーストの都道府県がどこかわかりますか?
なんと、ワーストは沖縄県です。それも年間たったの3日!
それでは沖縄県の天気は曇や雨の日ばかりということでしょうか?
ここで意識しなければならないのは「快晴と晴れの違い」です。

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気象庁では2つの用語を以下のように定義しています。

快晴…全雲量が1以下の状態
晴れ…全雲量が2以上8以下の状態(全雲量が9以上で曇となります)

そこで晴れの日の日数のランキングを見てみると、沖縄県は年間211日で全国35位。
決して高い順位ではありませんが、年間6割近くが晴れの日になっています。
一方で埼玉県は215日でなんと全国30位! 沖縄県と大して変わりません。
表現が変わるだけでランキングは大きく変わってしまうのです。
(ちなみに1位は香川県の249.5日。引用元☞こちら

晴れの日の多い少いは緯度と海流に依拠していると考えられます。
低緯度で暖流が流れる九州・四国・中国(太平洋側)が多く、
高緯度で寒流が流れる東北・北陸が少ないことからそのことがうかがえます。

 

むすび

統計問題は引っ掛けのオンパレードとなっています。
例えば埼玉県と千葉県を比較したとき、類似している点がいくつもあるため、
なかなか決められないこともあるかもしれません。
ここでイチかバチかの賭けに出る人もいますが、しばしお待ちを!

埼玉と千葉との間には「海」という決定的な違いがあります。
海に面しているかどうかでその影響が顕著に現れるため、
はっきりとした根拠を持って正解を選べるはずです。

統計問題を攻略するには、その背景知識をどこまで知っているかが重要となります。

「翔んで埼玉」は埼玉をディスった作品となっていますが、
皮肉なことにこの映画のネタを最も理解できるのは埼玉県民です。
受験勉強で忙しいのは重々承知しておりますが、是非一度ご覧あれ。

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