皆さんこんにちは、武田塾岡山西口校です!
早いものでもう11月の中旬です。年が明ければ共通テストが目の前に迫っています。受験生の皆様、年内にどの科目をどの程度仕上げておけば良いかという疑問や不安もお持ちかも知れません。
そこで今回は、この時期から年末にかけて何をすれば良いかをおおまかにお話したいと思います。
文系・理系、私立・国立で仕上げ方は変わってくる
国立理系型の場合
まず、国立理系型からです。
正直なところですが、国立理系なら本来この時期であれば数学と理科2科目は仕上がっていなければいけないと個人的に思います。
しかし、今年度もそうですが、見ているとほどんどの受験生の方がまだ仕上がっている科目は1つもないのが現状です。
そこで、言えることは
① まず数学を仕上げてしまう。
これは勿論、志望校の2次までも見越した話です。2次数学は記述がメインで解くプロセスは自分で導き出し(と言っても最近は2次でも誘導形式が多いですが)、解答を作るものです。
与えられた問題文から解き方を導き、尚且つ解答を作成する
この一連の作業をこの時期に徹底的にやり込むんです。
来年はセンター試験が共通テストに変更されることもあり、12月中旬頃からは恐らく2次対策を一旦止めて共通テスト対策へ切り替える予備校が多いと思います。例年以上に2次対策に使える時間が少なくなってしまうデメリットを含んでいるということです。
② 理科2科目を仕上げてしまう。
これは理科2科目の内、どちらか片方、或いは両方がそれなりの完成度に到達している場合です。
理科は2科目で1教科扱いとなりますので、1科目あたりの負担は数学に比べるとやや小さいかと思います。
そこで、上記に当てはまる方は先に理科を仕上げてしまうのも1つの手です。
いづれにしても2次まで見越した完成度の高さを求めて取り組んでください。
③ 英語は長文問題はひたすら読み、ひたすら解く
この時期ならば単語・熟語・文法はそれなにり頭に入っているはずです。
これも理・数同様に2次まで見越して長文問題に取り組み、ただ和訳ができるだけでなく、文章の要約もできるように毎日訓練して頂きたいと思います。
この時点でまだ覚えきれていない単語・熟語・慣用表現はその都度復習するか、或いは年末・年始に残しておいて、そこでまとめて一気に暗記しても良いと思います。(私はそのクチでした。)
④国語はまず現代文を優先して仕上がるレベルに近づける
現代文・古文・漢文で仕上げるのに一番手間がかかるのは現代文んだと思います。
理系の場合、2次で国語を使う事は珍しいです(東京・京都くらいかな)
センターの古文・漢文の難易度は正直そこまで難しいものではなく、文法・単語(漢文なら漢字)の知識があるだけでもそれなりに得点は取れてしまいます。(単語・文法の用法の暗記は最悪、年末・年始の追い込みでまとめて暗記することも可能です。)
それに対し現代文の読解の技術は日数をかけないと身に付けるのは難しいと思います。
逆に、現代文がそれなりに仕上がっている方は古文をやり込んでください。その後は漢文の順番です。
⑤社会
⑤-①地歴選択の方
理系ならばほどんどの方が地理かと思いますが、いづれにしても公民よりはボリュームは重いです。
公民と異なり、ある程度時間を要するので現状で頭に入っている単元(歴史なら時系列と人物・出来事の2軸に振る)とそうでない
単元を把握した上で、苦手なところを重点的に攻略していけば良いかと思います。
⑤-②
公民選択の方
これは最悪、年末・年始の後回しでもどうにかなります。
ただし、一つだけ条件があります。年末までに単語等の暗記系以外が全て仕上がっていること
これを満たす自信がないなら、地歴と同様にして単元で攻略していくことをお勧めします。
⑥小論文
これは医学部等一部の方だけかと思いますが、後回しにはしない方が良いです。
文章を作るということは、文の全体構造の作成と、各パラグラフ単位で見てもそれぞれ内容を纏めていく能力が必要です。
少しずつ積み重ねておく必要が有る科目だと思います。
国立文系の型の場合
理系と優先科目を逆にしたようなものと解釈して頂いて問題ないと思います。
①英語・国語
まず、この2つが生命線になるかと思います
理系同様、この時期ならひたすら長文読解に専念して、訳せることは勿論ですが、文の要約、問題作成者が重きを置いているところを理系以上に掘り下げて一つの長文問題に対する理解度を深めてください。共通でも2次でも読解系の科目はこれが何よりだと思います。
②社会
文系の型らなばまず地歴を選択しているはずです。
②-①世界史選択の方
時間・国(地域)とそこでの主要人物・出来事の2軸に振ってください。
現状自分が勉強を進めてきた中でまずこのグラフを作成すること。その中で1つの単元で不足している知識を徹底的に深めていってください。2次で社会を選択することも見越した上での話です。ただし、2次で数学を選択される方は共通テストレベルで仕上げることを意識した程度の掘り下げ方で良いと思います。
②-②日本史選択の方
世界史と異なる点は、その時代での国(地域)という要素がなくなる点です。
ただし、全くなくなるかと言えばそうではなく、外交等で日本史に影響を与えた出来事(そこに関わった人物)は多く存在しますのでそこも含みで「日本史」だと認識してください。
後はやることは世界史と同様です。
③地理選択の方
異なる軸に振る要素が気候・産業と国・地域に変わると思っていただければ良いかと思います。ここに時系列も含まれてきますが、歴史とは異なり昔と言っても比較的近代の話です。地理に関しては理系の地理選択者とそこまで大差はないかと思います。
④数学
これは意外と文系の型には荷が重い場合が多いです。
文系の型ならこの時期で数学が完全でなくても構いません。
ただ、ⅠA・ⅡBのそれぞれの単元で分けた時に、苦手な単元はいくつか存在するはずですので、そこは早めに解消できるようにやり込んでください。
あと、数学全般が苦手・・・と言う方は、まず2次関数(特に最大・最小値問題)は確実にこの時期に仕上げること。
これは、ⅠAだけでなくⅡBの三角関数や指数・対数関数でも何かをtと置き換えて(例えばcosθ=t)、結局はtの2次関数として処理するケースが多いからです。こうした広い範囲に及ぶものは早急に仕上げていけるように対処してください。
⑤理科
⑤-①理科基礎2科目選択の方
この頃は理科基礎の出現によって文系の方はかなり楽になったのではないかと思います。
理解基礎は2科目あってもそこまで大した負担にはならないと思います。(物理基礎だけはある程度、物理と同等くらいの原理の理解は必要ですが)ただ、小手先だけで点数を取ろうという考えは持たない方がいいと思いますす。
化学基礎にせよ物理基礎にせよ、元は「化学」、「物理」なんです。参考書に記載されている内容を熟読して、原理や定義が理解できなければ素直に理系の人間に教えてもらってください。その上で問題を解いていく方が正味だと思います。
⑤-②理科1科目選択の方
大半は地学ではないでしょうか?あとは、化学選択者もいるかも知れませんね(文理に分かれる前はどこの高校も大抵理科は化学を選択しているケースが多いですから)
地学なら理系から見た社会扱いのようなものです。暗記の知識力で勝負という認識で問題はないかと思います。
化学選択なら、無機と有機は暗記に頼る部分もあります。まず理論化学を仕上げにかかってください。
これは単なる計算問題ではなく、「化学的な原理に基づくもの」ですから、その原理に乗っ取って問題が作られているだけです。
つまり、化学基礎よりはそこの難易度は当然上がってきますので、上記のような事を理解していることが重要になってくる訳です。
今回はこの辺で止めておこうかと思います。
次回は私立編です。
体調管理をして、しっかりと勉強に取り組んでください。