ブログ

大学入試改革に伴う大学入試の変更点・影響(早慶編)

こんにちは!武田塾御茶ノ水本校です。

大学入試改革による大学個別入試にどう影響するか、各大学が徐々に発表をし出しています。

新高2生はこの入試制度改革に立ち向かわなければなりません!!

今回は大学入試制度改革がどう影響するのか早稲田大学・慶應義塾大学のものをに簡単にまとめてみました。

テスト

 

早稲田大学の大学入試制度改革による変更点

1.入試改革による変更点が大きい学部

●政治経済学部

【概要】

全科目の学部独自入試が廃止され、総合問題に変更されます。また、英語外部検定試験及び大学入試共通試験の受験が義務付けられ、総合点で合否を判定されます。現状の対策はほぼ通用しない学部になります。

【変更前の科目/配点】

◎英語独自試験(90) ◎国語独自試験(70) ◎選択科目独自試験(70) ※世界史・日本史・数学から1科目

【変更後の科目/配点】

◎共通テスト(25×4=100)

・外国語 ・数IA ・国語 ・選択科目

◎英語外部検定試験(30)

◎独自試験(評論文読解:40 英文読解:30)

【ポイント】

・数学が必須となる

数学IAが必須となっていますので、私立文系の受験生にとってはかなりの影響が出ますね。ただし、数学IAのみ選択することもでき、その場合でも全体の12.5%の配分を占めるのみですので、他科目でカバーは可能だと考えられます。ただし、受験生のレベルから考えると高得点勝負になるので、なるべく落としたくはないところです。

・地歴を得意とする受験生に不利になる

地歴を得意とする生徒にとってはかなり不利になります。現在では配点の30%を占めていますが、新試験では12.5%に留まります。

●国際教養学部

【概要】

英語以外の学部独自入試が廃止されますが、他の点での変更点はありません。現行の各科目の独自入試が全て大学入試共通試験に置き換わると理解してもらえればOKです。

【変更前の科目/配点】

◎国語独自試験(50) ◎選択科目独自試験(50) ※世界史・日本史・数学から1科目 ◎英語外部検定試験(20(加点扱い))

◎英語独自試験(100)

【変更後の科目/配点】

◎共通テスト(50×2=100)

・国語 ・選択科目

◎英語外部検定試験(20(加点扱い))

◎英語独自試験(100)

【ポイント】

選択科目の学部独自入試が廃止されるため、問題の難易度自体は易化すると考えられます。 そのため、英語以外の科目で差をつけることが難しく、英語外部検定試験の加点の比重が増すと考えられます。国際教養学部を目指す受験生はなるべく上位の資格取得を目指しましょう。

●スポーツ科学部

【概要】

現在の入試制度が再編される形になりますが、特筆すべき点は学部独自入試が小論文以外廃止されることです。

【変更前の科目/配点】

◎英語独自試験(75) ◎選択科目独自試験(75) 国語・数学から1科目 ◎小論文(33)

【変更後の科目/配点】

◎共通テスト

・英語 ・選択科目 ※国語・数学IAから1科目

◎小論文

※配点は未定。一般選抜A群という名称の入試にあたります。

【ポイント】

選択科目の学部独自入試が廃止されるため、問題の難易度自体は易化すると考えられます。そのため、英国数では差がつきづらくなり、小論文の比重が相対的に高まるかと思われます。

2.募集形態に変更がある学部

●商学部

【概要】

・英語4技能テスト型方式の新設(定員30名)

・現在の「地歴公民または数学」の一括募集から地歴公民型(定員355名)/数学型(定員150名)の募集方式への変更

【ポイント】

慶應義塾大学経済学部、商学部に見られるような入試の形に変化します。 志願者比率は過去5年間 地歴公民75-78% 数学 22%-25%で成績標準化の影響で理論的には合格者も上記の値になりますが、今後は地歴公民型約70%、数学型約30%の合格者構成になるため、若干地歴公民選択者が不利になる可能性があります。

3.選択科目に変更がある学部

●社会科学部

選択科目から政治経済の廃止

●人間科学部

選択科目から政治経済の廃止

 

4.変更点がない学部

●基幹理工学部

●先進理工学部

●創造理工学部

●法学部

 

5.変更点が未発表の学部

●文学部

●文化構想学部

●教育学部

 

慶應義塾大学の大学入試制度改革による変更点

慶應義塾大学の入試制度自体に変更点はありません。

今後もアドミッションポリシーに基づき、選抜を行うとしています。

 

大学入試制度改革による変更点に関してのまとめ

many-books

・やるべきことはそんなに変わらない

思考力/読解力を試す問題は従来からも出題されています。実際のところ、各大学もすでに重箱の隅をつつく問題から、思考力/読解力を求める問題に変わりつつありますので、やるべきことはあまり変わらないでしょう。

・併願校選択が難しくなった 今までであれば、英語国語世界史の難しい問題を解けるように目指していれば、ほとんどの学部に対応できましたが、4技能型を求める学部、共通試験を求める学部と入試が多様化したことで、そういうわけにはいかなくなってしまいました。

・政治経済で受けられる学部がさらに減少

残すところ法学部・商学部(教育学部は未発表、文学部、文化構想学部はすでに廃止)のみとなってしまいました。早慶を目指す生徒さんは政治経済という選択が取りづらくなってしまいますね…

・地歴公民の比重の低下

この入試改革で地歴公民の重要度が低下した学部(配点減少、難易度易化)がいくつかあります。

最後に

もう少しドラスティックな変更が予想されましたが、早稲田大学政治経済学部を除き、大規模な変更がない印象でした。

特に慶應義塾大学についてはほとんど影響が無さそうです。

ただし、このタイミングで入試傾向の変更がある可能性は大なので、どんな問題にも対応できるように特にこの入試制度が変わるタイミングでは早期の準備が必要になります。

 

本項目を紹介している武田塾御茶ノ水本校ではどんな勉強環境なのか一度ご覧ください ^^

【御茶ノ水本校紹介】逆転合格を産む勉強環境とは?


武田塾御茶ノ水本校の無料受験相談では各大学の受験について傾向と対策をお教えしています。

新傾向入試への対応で悩んでいる方は一度ご相談ください!

新傾向入試への対応に関する個別相談はこちらから

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる