皆さんこんにちは！
武田塾奈良生駒校です！
今回は
「志望学部が決まらない」
という迷える生徒さんたちに救いの手を差し伸べる、
ナニマナシリーズ 第二弾！
今回ご紹介するのは理学部っ！
理学部ではどんな学科があるの？どんなことが学べるの？どんなところに就職するの？どんな人が合っているの？理学部のある大学は？
といったことにお答えいたします！
理学部とは…
理学部とは、理学・自然科学についての研究を行っている学部です。
理学部は主に、
①数学科
②物理学科
③化学科
④生物科
⑤地球科学科
の学科・領域があります。
理学部では先人たちが築いた自然科学の諸分野について学びますが、工学部とは違って
出来上がった理論をそのまま応用するだけでなく理論そのものの成立過程を理解し、
それを解体・再構築したり、新たな理論を構築する能力をも培うことを重視しています。
理学部にはどんな学科があるの？
① 数学科
学問としての数学は代数学、幾何学、解析学の大きく３つに分かれます。
「代数学」では、方程式の文字の種類を増やした多元方程式や整数論を研究しています。
「幾何学」は、高校で学ぶ微分法を踏まえた微分幾何学と、位相幾何学を研究しています。
「解析学」は微分・積分の延長線上にあり、物理学の力学や電磁気学と密接な関係にあります。
また、近年ではコンピュータを象徴とする応用数学も注目を集めています。
現代の数学では、トポロジーと呼ばれる三角形と円を同じものと見なす概念が重要視されています。
このトポロジーは数学以外の分野でも取り入れられていて、たとえば医学では心臓病での死が、
このトポロジーの概念で説明されることもあるのです。
また、最近ではトポロジーの概念や代数・幾何、解析などの分野を幅広く活用し、理論物理学を展開しています。
数学と物理学との相互の行き来により、新しい学問分野を開いています。
② 物理学科
物理学は、物質の本質と特性を徹底的に究明していく学問です。
物理学では常に原点に立ち返って、そこから物事を考えていくことが特に必要とされています。
物理学の主な分野には、力学や電磁気学などがあります。
「力学」では、微分積分を使って力と運動についての理論を学んだのち、高度な数学を用いて研究していきます。
「電磁気学」では、電気や磁気の起こすいろいろな現象を研究します。
また、現代物理学の中心である「量子力学」の分野は、光が粒子としての性質を持つことなどを理論的に体系づけていきます。
これらの他にも物理学には「統計力学」や「熱力学」、これらを応用した分野も数多くあります。
物理学は“立証科学”であるため、どの分野も実験の欠かせない学問です。
近年では、自然ではあまり起こらない状況を人工的に作り、そこで実験を進める方法が出てきています。
今後の物理学では、物質の研究においても、情報科学や生命科学といった分野の視点を加えることが必要になってきています。
③ 化学科
化学は、物質の構造やその性質、また物質と物質の間に起こる変化や反応を研究する学問です。
物理学と同様に研究過程での実験・実習は欠かせません。
化学で学ぶ主な内容には、固体や液体などの物質を分子や原子のレベルで分析し、その性質をとらえようとする「物理化学」や、
たんぱく質や核酸などの生体物質や酵素、生命反応などを研究する「生物化学」のほか、
「無機化学」や「有機化学」、そして「分析化学」などがあります。
化学だけでなく理学系統の学問は研究の最先端部分では常にこれまでの常識が揺れ動いており、
試行錯誤を繰り返しながら発展しています。
したがって化学の研究においては、未知の分野に自らが解答を与えていこうという姿勢が大切です。
④ 生物科
生物学は、バクテリアから人間まで、命あるものすべてを対象とした「自然界の生命の本質とそのあり方」を研究する学問です。
研究範囲は、分子レベルという非常に小さいミクロの世界から、
生き物の生態や行動など地球規模にわたる非常に大きなマクロの世界まで及んでいます。
生命現象のしくみを極めて広い範囲から研究する「生理学・生化学」、遺伝のしくみを研究する「遺伝学」のほか、
「発生学」、「生態学」、「行動学」、「進化系統学」などがあります。
近年では、さまざまな生命現象を遺伝子（ＤＮＡ）レベルで解明していこうという流れがあり、
生物学は他の学問分野を取り込んだ総合理学的な学問になってきています。
そこでは、iPS細胞の研究など、バイオテクノロジーが注目されています。
遺伝子組み替えの技術を駆使した有用なたんぱく質の製造や、がんの治療の研究、免疫の研究など、
生物工学の分野との連携でその成果が期待されている研究がたくさんあります。
⑤ 地球化学科
地球科学は、地球そのものを研究対象としています。
最近は、地球の内部やその誕生の研究に月やほかの惑星の知識が必要になってきたため、
地球以外の惑星も一緒に研究するようになってきています。
地球科学では、地球が誕生してから現在までに起こった自然現象以外にも
大陸、海洋、火山活動、鉱物といった、地球の歴史の過程で造られてきたすべての事物が研究されます。
研究内容には、
基礎科学として岩石や地層、化石を研究する「地質学」や「地球物理学」、「自然地理学」などがあります。
応用科学としては石油や石炭、金属などについて研究する「天然資源開発」、火山や地震などの災害の予知や対策を扱う「防災科学」などがあります。
地球科学で扱う様々な自然現象は、物理学や化学の法則に従って起こっています。
したがって、地球科学は他の学問分野と切り離しては成立しないということになります。
理学部からの就職先・理学部に合っている人
理学部出身者の就職先
理学部と言えば大学院進学！と考えている人も多いかもしれません。
しかし、理学部の学生が皆必ずしも大学院に進学することはありません。
企業に就職する学生も多数いますよ！
理学部出身の就職先業界としては、
IT、化学、製薬、環境アセスメント
が特に多いです。
たまに、
証券、市場調査、弁理士など
文系の業界に進む学生もいます。
また、理学部出身者は学校の教師になる学生が非常に多いのも特徴です。
文学部に合っている人
・数学、物理、化学、生物、地学の科目がとにかく好きな人
・好奇心が強く「なぜ？」と考えられる人
・ものごとの原理・真理を探究したい人
・何かを調べるのが好きな人
理学部がある主な大学（各大学サイトにリンクしているよ）
・東京大学
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学
・広島大学
・立教大学
というわけでナニマナシリーズ 第二弾、理学部
これにてお開きにしたいと思います！
少しでも皆さんの学部選びの足しになれれば嬉しいです！
じゃまた！
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