皆さんこんにちは!
武田塾奈良生駒校です!
最近受験相談をしていても塾生と話していても多いのが
「志望学部が決まらない!」
といった方が非常に多いです。
というわけで今回からは新シリーズ!
大学って何を学べるの!?
略してナニマナシリーズにていろんな学部を紹介する記事を更新していこうと思います!
今回紹介するのは文学部っ!
文学部ではどんな学科があるの?どんなことが学べるの?どんなところに就職するの?どんな人が合っているの?文学部のある大学は?
といったことにお答えいたします!
文学部とは…
文学部または人文学部とは、「人間の生み出した文化」や「人間そのものの在り方」についての研究を行っている学部です。
文学部には主に
①思想学・哲学
②歴史学
③文学・言語学
3つの領域があります。
また「文学」というと、文字を使った作品たとえば作家小説や古典の日記や和歌、ライトノベルなどをイメージしがちですが、
たしかにそれらも文学ではあるものの、大学での学問研究に関して言うと文学とは、
特定の作品や作者を探求したり、同じ時代の違う地域での作風の違いを研究する学問のこと
を言います。
したがって、大学の文学部では皆さんがイメージしている文学だけでなく、人間の文化そのものを対象としているので、
文学だけに留まらず哲学・歴史学・言語学ほかにも倫理や民族学なども文学部で学ぶことができます。
文学部にはどんな学科があるの?
先ほどご紹介した3領域を軸にお話させていただきます。
① 哲学科
哲学科は、読んで字のごとく哲学を研究している学部です。
そこでは、人生・世界・事物の根本にあると思われる原理を究めていきます。
哲学は、哲学的思考によってすべての事象の“本質”をつかもうとする学問です。
哲学科では、1・2年次に哲学概論や哲学思想の流れについて学んだあと、3年次以降は専門的な研究へと進むことが多いです。
なのでまずは基本的な哲学の知識・哲学思想の流れを掴み、プラトンやデカルトなどの思想家の作品とその背景・考え方を学びます。
そしてその中で、問題の立て方、その考え方、解決のしかたを身に付け、自分自身の論理的思考力を養っていきます。
また、哲学科は以前はソクラテスやプラトンの西洋哲学が研究の中心でしたが、最近ではアジアや中東の思想・倫理などをテーマとする哲学科もあります。
ちなみに、上のイラストはピタゴラスです。
皆さん分かりましたか?(笑)
② 歴史学科
歴史学科は、各国の各時代における歴史の特質を研究する学科です。
「各国」なので日本史だけでなく世界史でもあらゆる国の歴史を学ぶことができます。
たとえば西洋史ではヨーロッパ、アメリカなどの歴史やアフリカ史、中南米史を学びます。
東洋史では中国、朝鮮、東南アジアなど、古代から日本と関連の深い国々の歴史を学び、日本史ではアジア諸国との関係にも触れながら日本の歴史を研究します。
いずれもさまざまな時代や地域、または歴史的な事件などについて文献、史料に基づいた実証的な研究を行います。
また、歴史学は、過去に残されたものを検証し、事実として起こったことを分析する学問です。
人間は自分のルーツに関心を持つ生き物です。
歴史学では「過去に〇〇があった・どうして〇〇が起こったのか」と単に過去を思い出すだけではなく、
「未来で〇〇を起こさないためにはこれからどうすればいいのか」といったことを歴史学科では実践的に考えていきます。
よって「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という信長に関しては日本史の断片的なものでしかなく、
歴史をもっともっと深く、かつ実践的に学ぶことができます。
③ 文学・言語学科
文学科では文学といっても、日本文学と外国文学の大きく2つに分かれます。
日本文学
日本文学とは、日本で生まれた物語や短歌、小説や詩、戯曲などの文学作品を通して、人間の精神の働きを研究する学問です。
作家の経歴や作品成立の時代背景、作者自身のものの見方や考え方を研究し、人間と人間社会の”本質”を考えていきます。
日本文学を学ぶ際には、ただ作品を読むだけではなく、日本語の音韻・文法・語いなどについての研究も行っていきます。
また、より専門的な研究へと進んでいく場合には、日本人の精神構造、国民性、民族性なども併せて学んでいきます。
さらに最近では、外国人から見た日本語という視点での日本語研究、日本文学と外国の文学を比較しながら研究を進める比較文学もトレンドになってきています。
したがって、日本文学では、日本の文学作品だけでなく哲学、史学、社会学、心理学など幅広い学問にも触れます。
日本文学は学科名としては「国文学科」と呼称されるところも多いですね。
外国文学
外国文学とは、諸外国で使われている言語で書かれた文学作品の研究や、その作品が成立した地域的・時代的背景などを含めた全体的な研究を行う学問です。
作家の経歴や作品成立の時代背景、作者自身のものの見方や考え方を追っていくなかで、想像力を働かせながら作中人物の心の動きを読み取り、そこから人間の”本質”を把握していきます。
世界にはたくさんの言語がありますが、現在大学で特に盛んに行われているのは、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、中国文学などです。
対象となるジャンルは小説だけでなく、詩、演劇、評論など多岐に渡ります。
どこの国の文学を学ぶ場合でも、その作品の言語の修得が必須です。
例えば、英文学科の場合文学作品についてだけでなく時事英語やビジネス英語、文化・思想・生活習慣などの知識までもを学ぶことができます。
学科の呼称としては、国名を冠したたとえば、英文学科や仏文学科などが多いです。
言語学
言語学は言語そのものを研究対象としています。
言語学科では特定の言語、または複数の言語の理論や構造を学びながら、言葉の成り立ちや言語の習得過程について研究します。
研究言語の習得や文化、宗教などの分野も対象に含まれます。
また、コミュニケーションのあり方に関する研究を行っているところもあります。
日本語学科では、日本語を世界の言語の1つとして捉え、正確で幅広い日本語の知識と表現能力の習得を目指しています。
さらに、日本文化の幅広い知識の習得や、外国文化との比較研究を通して高度な国際知識と日本文化の教養を高めたり、広く世界に向けて日本文化を伝えるために外国語の運用能力も重視されています。
外国語学科では、特定の国や地域の言語を修得していくことと、その言語が使われている国や地域に関するさまざまな研究を進めることの2つから成り立っています。
これら2つの繋がりは非常に深く、ある言語を学ぶにはその地域の歴史をはじめ気候・風土、文化、民族、社会、経済など、言葉だけでなくその地域の様々な部分について、深い知識が必要となります。
また逆に、その地域をより深く理解していくためには、そこで用いられている言語の知識も必須です。
言語自体の研究では文法や語法をはじめ、言語史、語彙論、語源研究、方言研究など様々な内容があります。
また実用的な語学の能力を身につけ、会話ができるようになることも大きな目的の1つです。
地域の研究では、その国の社会や経済のあり方といった、社会科学の領域へも踏み込んで研究していきます。
異なった文化を有する国や地域との交流のあり方なども、理論的に学びます。
いかがでしょうか?
文学部というと文学作品の探求や、「遊文学部(あそぶんがくぶ)」といったことをイメージされる方が多かったと思いますが、
意外と実践的に学んだり、多種の学問に触れて物事の本質を見る目を養うことが出来るんだということがわかってくれれば嬉しいです!
事項では、文学部出身者の就職先や文学部に合っている人などをご紹介しますね!
文学部からの就職先・文学部に合っている人
文学部出身者の就職先
文学部というと先ほどのイメージが先行して小説家や作家の道に進むのではと思う方も多いかもしれませんが、
実際のところ文学部出身で小説家などになるのはごく一部です。
文学部出身者の就職先としては、
金融・情報通信・製造・サービス・小売など、
多岐の業界に渡り、特にマスコミ、出版業界に就職する人が多いです。
また文学部は就職に弱いというマイナスイメージが抱かれがちですが、
人間の文化などを学ぶことによって得られるコミュニケーション能力や、物事を本質的に見る論理的思考力、
さらに学生時代に学んだ外国語のスキルが重宝されるため、意外と就職には弱くなかったりもしますよ!
(新卒の就活は結局人柄が重視されやすいんですけどね。)
文学部に合っている人
・読書や歴史・言語を学ぶことがとにかく好きな人
・自己や人間とは何かを探究してみたい人
→とにかく探究心・知的好奇心の強い人!
→そして、一つのことを根気よく続けられる人!
文学部がある主な大学(各大学サイトにリンクしているよ)
・東京大学
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学
・上智大学
・関西大学
・甲南大学
・龍谷大学
というわけでナニマナシリーズ第一弾、文学部の紹介を終わりにしたいと思います!
ナニマナシリーズはしばらく続いていきますよ!
少しでも皆さんの学部選びの足しになれれば嬉しいです!
じゃまた!
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