こんにちは!
大学受験予備校、武田塾中山校の梅村です!
現在東進さんに通いながら、 文転 しようか迷っていて無料受験相談に来てくれた生徒さんの悩みについて書きます(^^)
便宜的にB君と呼びますね。
B君のプロフ
- 高校:県立高校3年生
- 塾:東進(二年生の最初から在籍)
- 在籍コース:理系
- 部活:5月か6月で引退
- 夢:特になし
- 志望校:早稲田 理工系?
- 偏差値:マーク模試で8割とれるぐらい
B君の悩み
元々理系科目が得意だったので理系コースに在籍していました。
東進でも英数物化を受講しています。
特に理系の科目が好きなわけではなく、自分の将来を考えたとき、研究職や技術職に就きたいわけではないです。
大学でも理系の方が忙しいようなので、そこも気になっています。
ただ、就職は安定を考えて大企業にしたいです。
先輩の受験結果を見ていて、理系の先輩の結果があまり芳しくなかったので、理系のままでいいのか不安です。
このまま理系でやっていくべきか、文転すべきか迷っています。
ちなみに東進ではまだ物理の受講を開始していません。
(受講を始めるとその分料金がかかるので、文転したら必要なくなる科目の受講を躊躇しているんですね)
どうしたらいいでしょうか?
検討ポイント
以下の観点が検討すべきポイントだと思います。
- 現時点で早稲田理工に受かりそうか?
- 文転したときのメリットデメリットは?
- 文系理系で大企業への就職率は変わるか?
それぞれ見ていきましょう(^^)
1. 現時点で早稲田理工に受かりそうか?
学力的に、今の学力から早稲田の理工学部に受かるかは大事な指標です。
B君の場合、模試の結果を見れば、順調とまでは言えないですが、可能性は十分にある範囲です。
県立高校在籍のため数Ⅲ、物理の進度が遅く、先輩は受験で苦戦していたのだと思いますが、B君はそれを見越して早めに東進に通っています。
学校だけに任せておくと不安ですが、勉強の進め方は東進でフォローしてくれているので安心ですね。
ということで、こちらに関しては、
十分に可能性がある。
といったところでしょうか。
2. 文転 したときのメリットデメリットは?
これはどうなのか考えてみましょう。
メリット
- 科目数が激減する:数Ⅲ、物理、化学がなくなって、現古漢が入ります。
- 他学部受験ができる:理系学部の受験は多くて3学部です。一方文系の場合、5学部くらいは受験が可能です。
- 受かったあとで授業が楽:理系よりも文系の方が楽に単位が取れます。
- 後から理転は難しい:理系就職の可能性はほぼ消えます。
デメリット
- 文系数学受験は難しい:理由は以前の早稲田ブログで述べました。
- 就職で苦労するかもしれない;理系で大学院までいけば、大企業への道は推薦という形で叶えられます。
- 今までやった勉強が一部無駄になる:数Ⅲ、物理、化学を受験で使いません。
- 学校の授業についていくのがきつい:数Ⅲ、物理など、受験に使わない授業があります。
- 大学で遊びすぎるかもしれない:理系の方が大学で勉強せざるをえません。
3. 文系理系で大企業への就職率は変わるか?
さきほども少しだけ触れましたが、就職に関して話しますね。
文系と理系でどちらの方が就職に有利かというと、これは確実に理系です。
なぜかというと、理系就職は理系にしかできませんが(SEは別です)、文系就職は理系にもできるからです。
システムエンジニア(通称SE)という職業があり、これはコンピュータを使ってシステムを作る人です。
なぜか文系でも就職できるんですが、もちろん大学でコーディングなどをしていた理系の方が有利なのは言うまでもありません。
就職をしようと思ったとき、ほとんどの学生は大学の3年次から4年次にかけて就活をします。
一般的にはどうやってやるかと言うと、公募されている企業に応募してテストや面接を経て採用可否を決めます。
これは文系も理系も関係なく応募できるので、もし大学に入ってから理系で一生生きていくのがつらいなと感じたら、文系就職は可能です。
ただし、学歴をもろに見られるためGMARCH以上に通っていない場合、大企業への就職は困難です。
3年前ぐらいまではGMARCHでも大企業は難しかったんですが、今はかなり就職できているようですね。
早稲田ぐらいに通えると、かなり大企業の内定がとれる時代です。
しかし、そうはいっても確実ではないので不安はつきまといます。
それに対して、理系就職の場合、推薦での就職というものがあります。
大企業に理系就職しようとすると、むしろ公募枠ではなくこの推薦枠でしか応募できない企業も多くあります。
ただし、ほとんどの場合大学院生が先に枠を抑えるので、4年次に大企業の推薦を取れるかは賭けになります。
大学院まで行ってしまえばほとんど就活をしなくても内定を取れたりします。
東京工業大学が6年制になったように、ほとんどの理系学部は大学院までいくことが前提になっています。
学部の卒業論文と院の修士論文はとても大変ですが、経験としては何物にも代えがたいものになるのでオススメです。
就職の確率で言うと、理系の方が大企業にいける可能性は高いと思います。
4年次に就活をして、納得いかなければ大学院まで行くという学生もいるので、二回チャンスがあるのも強みです。
文系の場合は大学院に行っていると否定的に捉えられることもあるので、大学院に進学するのは考え物です。
やりたいことがある場合は全然いいと思うんですけどね。
B君への回答
上記の観点をB君には伝えましたが、話を聞いていてB君自身は文転したくて、その後押しをしてほしいのかなと感じました。
ただ梅村的には、大学には勉強をしに行ってほしいので、文系が楽そうだから文転という発想にはなってほしくないんですね。
周りを見たときに、楽をしたいというモチベーションで働いている人で尊敬できる人はいません。
もちろん出世もしません。
会社のお荷物になっている人が多いです。
高校生の皆には将来そんな風になってほしくないです。
だから今回の場合はあえて文転を勧めることはしませんでした。
結局受験でよい大学に受かろうが落ちようが、幸せかどうかは個人の気持ち次第です。
受験の結果云々よりも、どれだけ頑張ったかの方が実は自信につながったりするものです。
文系を選んでも、理系を選んでも、自分がやり切れたら後悔はしないと思います。
梅村的にはどっちを選んだかよりも、B君がどれだけ頑張れたかの方が興味があります。
受験後には是非報告しにきてほしいですね(>_<)
そんな回答をしました。
以上です!
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