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大学での学びは将来役に立つのか!? ~ 大学と専門学校の違いを比較 ~

みなさんこんにちは。

大学受験予備校、武田塾中山校の梅村です。

 

本日は大学と専門学校でなにが違うのかを書いてみます!

 

まずはこちら、立教大学の中原教授の記事が面白かったので紹介しておきますね。

 

大学で学んだことは「仕事の世界」で本当に「役に立たない」のか?

 

引用:立教大学 経営学部 中原淳研究室

 

大学とはそもそも何をするところなのか?

今回はそこに踏み込んで話をしてみます!

 

 

大学での学びとは?

 

大学とは何をしに行くところなのか?

 

 

 

そもそものこの疑問を考えてみたことはあるでしょうか?

大学受験の予備校をしている身なので、「学歴をとるため」とよく耳に入ってくる環境にいます。

個人的にはそれには半分賛成で半分反対です。

賛成サイドでいうと、日本社会が学歴社会であることは紛れもない事実です。

この事実を踏まえて対策をするのは至極まっとうなことだと思うんですね。

そういったニーズがあるから自分のような職も成り立っているわけですし。

一方反対サイドの話をすると、その学歴社会自体を自分は肯定していません。

大本をたどると、教育システム自体も肯定していません。

だって相当歪な構造じゃないですか。。。

日本のやっている教育から輩出される人材と、企業が求める人材って違うし。。。

 

人間は何かしらのジレンマを抱えつつ生きているものです笑

 

 

さて、冒頭の問いに関して、どう思われますか?

 

「学歴という資格を取りに行くところだ」という声の他にも、「遊びに行くところだ」という声もあるかもしれません。

体感として、「勉強をしに行くところだ」と言っている人、またその中でも実際に勉強をしている人は30%ぐらいな気がします。

本来は勉強をしに行くところのはずなんですが、そういう発想で選んでいる人が実はそんなにいないという事実があります。

なんとなく大学に行くという人がほとんどでしょう。

 

ではなぜ、専門学校ではなく大学なのか?

 

こちらに明確に答えられる人もどれだけいるでしょうか?

 

学歴として弱いから、大学に行きますという人も多いはずです。

逆に専門学校に行く人は、大学に意味が見出せない人であったり、学歴にこだわりのない人ですかね。

 

本章ではこれについて差別化しておきます。

 

まずは結論。

 

大学:実学を学ぶ所

専門学校:実務を学ぶ所

 

正確には少し語弊があると思いますが、大枠ではこんな感じではないでしょうか?

 

大学では実学を学びます。

実学とは、実務をするにおいて必要な知識や理屈を学ぶことです。

高校までの知識はそのベースとなるものが多く、それだけだと何をしているのか分かりにくいです。

ベクトルとか、実生活の中で何に使えばいいかわかります?笑

でもその知識がないと大学での勉強についていけません。

大学で学ぶ内容は理屈によるところが多く、それを知っているだけでは実務は難しいですが、知っていなければ発展もさせられません。

例外としては、大学で行う企業との共同研究や、卒業研究などが実務に被るところではあります。

ただ、それらを経験しなくても卒業できてしまう大学も多く、主目的になっていない場合が多いのが現状です。

つまり、大学の学びのゴールは理解することです。

 

他方、専門学校は実務を学びます。

世の中には理屈などわかっていなくてもできることは多くあります。

やり方、方法を学ぶことが専門学校でやることです。

こちらのゴールは理解ではなく、できることがゴールです。

 

 

わかりにくいと思うので、例を出しますね。

この例もわかりにくい疑惑ですけど一応笑

 

ギターって知ってますか?

6本ある弦をはじくことによって音を出します。

フレットと呼ばれる枠(?)があって、そこを指で押すことで、振動する弦の長さを調節し、音の高低を弾き分けます。

その弦なんですが、ちょうど弦長の真ん中に12フレット目がくるようになっています。

1フレット上がると半音上がるんですが、それが12個上がるとちょうど1オクターブ上がるんです。

これ実は小学校のとき音楽でやったことです。

だからチューニングしたりするとき、12フレット目を使ったりします。

 

 

 

どうでしょうか?

ギターを弾く人ならこう言うでしょう。

「そんな理屈を知らなくてもギターは弾ける!」

なんならその仕組みを知らなくても、作ることすらもできそうですよね。

じゃあ逆に、理解していたら作ることができるかというと、それはそれで難しそうですね。

これが理解するとできるの違いです。

 

例えば、音の仕組みを突き詰めてやっていくと、色々な可能性が見えてきます。

落合陽一さんをご存知でしょうか?

現代の魔法使いと呼ばれているインフルエンサーです。

彼の立ち上げた会社の作っているスピーカーは物を浮かせたり、ものが喋ったり、同時に同じ場所にいる人に違う音を聞かせたりできるらしいです。

世の中にはすごい人がいるもんです笑

さすがに理屈を知らずにこんな発明は無理ですよね?

理解できていないと達成できないものの一例でした。

 

ところで、中原教授のブログでも出てきたホワイトカラーという言葉ですが、知っていますでしょうか?

乱暴にまとめてしまえば、一般的にはホワイトカラーは頭脳労働を指し、ブルーカラーは肉体労働を指します。

オフィスなどでPCに向かってする仕事や、営業のように他社に出向いたりするような、屋内型の仕事の人は白いシャツを着ていることが多いです。

また、工場での仕事はなんとなく青い服でやっているイメージがありませんか?

実際に工場の制服は青色のことが多いです。

そんな経緯から、ホワイトカラーは頭脳労働、ブルーカラーは肉体労働という概念が定着しました。

ちなみに英語では White collar と書きます。

白い襟という意味です。

色の color ではないのでご注意を。

 

 

実際理論を発展させたり、新しいテクノロジーを開発することができるのは、落合陽一さんのような現象を理解している人材です。

だから、大学を経た人材の方がホワイトカラーに就きやすいのが現実です。

 

ということでまとめます。

 

「大学は実学を学ぶところ」です。

高校生の皆さんは、その違いを理解した上で大学・専門学校を選べるといいですね!

 

 

学びを役立たせられる人と役立たせられない人

 

中原教授の記事の中で、大学での学びを応用できれば企業でもその学びを活かせると書かれています。

例えば、

 「企業:市場調査」=「大学:フィールドワーク・統計仮設検定」

 「企業:営業戦略」=「大学:論理思考・批判的思考・プレゼンスキル」

 「企業:商品企画」=「大学:研究」

イコールでくくったものは同様のスキルが必要だよね?という話です。

 

梅村的にもこれは納得性の高いもので、全く同じものでなくとも、実は同じことをやっているなということは多々あります。

どのような知識であっても、もっていて損になるものなんてありません。

さらには、それらの知識が有機的につながっていけば、より応用できるようになります。

 

例えば、先ほどのギターの弦の話もそうです。

物理の「 f = v / λ 」という式を見て、

「波長(λ)が半分になったら周波数(f)は二倍になるから音程の高さ(周波数に比例する)も二倍になるのは当たり前!」

と思えると知識がつながっていますね!

「数学の等差数列はただの一次関数だ!」

「物理の最初に習う「 v = v0 + a t 」という式もただの一次関数だ!」

こんな感想も出てくるとグッドですね!

 

一見関わりのなさそうなものでも、実は繋がりのあるものは星の数ほどあります。

そのつながりを梅村は類似性と呼んでいます。

この類似性を見出せる枠が広い人ほど応用力のある人です。

経験したことがそのまま別のことにも活かせるようになるのでとても強いですね。

こういう人は、大学での学びを、ちゃんと社会に出てからも活かすことができます。

役立たせられる人です。

 

逆に、類似性を見出せない人は苦労します。

一つ一つの経験が分離してしまっているので、成長が鈍くなりがちです。

そんな人が言ってしまうのが、「大学の勉強なんて社会では役に立たない!」という言葉です。

役立たせられない人の典型例ですね。

せっかく大学で学費を払って学んだことなのに、将来の役に立たせられないのはもったいないですね(>_<)

 

 

では、この類似性をどうすれば見出せるようになるのでしょうか?

これはもう、常に Why を考えてくれとしか言えません。

 

 

例えば、定期テストで数学の勉強をするときに辿ってほしいのが以下のルートです。

 

 ⓵その単元を習う意味を考える

   Why do you need to study the theme?

 ②単元で出てくる言葉の定義を考える=なぜその定義が導入されたのかを考える

  Why was the definition introduced?

 ③公式(定理)がどうやって導出されたか考える

  How was the formula derived?

 ④(公式の導出が面倒なら)公式を覚える

 

これが理想パターンです。

この Why と How すべてに答えを見つけられたら数学(理系科目)に困ることは一切ないはずです。

でも⓵と②は大学に行ってから知ることも多いので、わからないときは遠慮なく校舎の講師に質問してみてくださいね笑

③からのスタートでも、大学受験はなんとかなる場合が多いです。

ただし、その分応用力もつかないので、やはり⓵②を考えること自体は重要だと思います。

 

結局公式の暗記は導出過程のショートカットにすぎないです。

導出過程を辿れない人がショートカットを覚えたとしても、目の前の問題を解けるようにしかなりません。

もちろん類似性など見出せません。

それこそ前章で述べたように、理解ができていない状態で、ただできるようになっているにすぎません。

学びを色んなところに活かしていくためには Why をとことん追求した方が良いと思いますよ(^-^)

 

 

最後に

 

今回は大学での勉強について話しましたが、大学の受験勉強で培ったものでも、意外と社会に出てからも役に立つものは多くあります。

梅村の場合は、

 

 ・生徒の名前、顔、高校を覚える(暗記法)

 ・ミスの低減(見直しの仕方)

 ・校舎の管理(勉強のスケジューリング)

 

のような感じで、ダイレクトに役立っている部分も多いです。

今やっていることはなんらかの形で必ず役に立ちます。立たせられます。

そんなところまで伝えていきたいと思っております(^-^)

 

 

本日は以上です。

 


 

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