【2023年度】政経が使えなくなる!?早稲田教育学部の入試改革
皆さんこんにちは。
武田塾中野校の一色です。
突然ですが、2023年度入試から早稲田大学教育学部の入試改革が行われることを知っていますか?
早稲田大学では、創立150周年を迎える2032年を見据えてグローバル社会のリーダーとなって活躍できる人材を育成すべく、教育研究の改革を進めています。
その一環として、2023年度から教育学部の入試が変更されるのです。
新方式が追加されたり、いくつかの科目が使えなくなったりと大きなな変更点が沢山あります。
入試対策に直結する内容です。
ぜひ最後までお読みください!!
入試改革の概要
新方式の追加
2023年度以降、現行の2方式(文化系-A方式、理科系-B方式)に加えて、共通テスト+⼀般(C ⽅式)」および「共通テスト+⼀般(D ⽅式)」が新設されます。
C方式とD方式の詳細はそれぞれ以下のようになります。
C方式
・⼤学⼊学共通テスト 5 教科 7~8 科⽬と、学科ごと(理学科は専修ごと)の個別試験を組み合わせたもの
・⼤学⼊学共通テストの得点による第⼀段階選抜を⾏い、その合格者のみが個別試験を受験できる
D方式
・⼤学⼊学共通テスト 3 教科 5 科⽬と個別試験を組み合わせたもの
・一部専修で新設
・大学共通テストの成績による二段階選抜は行わない
政経が使えない!?既存の入試方式の変更点
今までA方式・B方式で選択することのできた、「政治・経済」「生物基礎、生物」「地学基礎、地学」が廃止となります。
ですので、例えば法学部と商学部の併願で「政治・経済」の選択を考えている受験生は注意が必要です。
従来の方式では政経、生物、地学が使えなくなりましたが、これらの科目の知識は、新方式(C方式、D方式)における共通テストや個別試験に活かすことができます。
その他の変更点
・教育学科初等教育学専攻において B ⽅式の募集を停⽌し、A ⽅式および C ⽅式で募集
・理学科⽣物学専修において B ⽅式の募集を停⽌し、C ⽅式および D ⽅式で募集
試験内容
A方式
教科 | 科目等 |
外国語 |
①英語 ②ドイツ語 ③フランス語 から1科目 ・英語文学科志願者は必ず①を選択 ・②~③は共通テストの得点を利用 |
地理歴史 |
①世界史B ②日本史B ③地理 から1科目 |
国語 |
国語総合、現代文、古典B |
B方式
教科 | 科目等 |
外国語 |
①英語 ②ドイツ語 ③フランス語 から1科目 ・英語英文学科志願者は必ず①を選択 ・②~③は共テの得点を利用 |
理科 |
①物理基礎、物理 ②化学基礎、化学 から1科目 |
数学 |
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く) |
C方式
大学入試共通テスト
教科 | 科目等 |
外国語 |
「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」から1科目 |
国語 |
「国語」 |
数学 |
「数学Ⅰ・数学A」、「数学Ⅱ・数学B」 |
地歴公民 |
「世界史B」「日本史B」「地理B」「倫理、政治・経済」 |
理科 |
①「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」 ②「物理」「化学」「生物」「地学」 |
<備考>
・志願者が募集人員の約8.0倍に達した場合、共通テストの成績による第一段階選抜を行い、第一段階選抜合格者に対して個別試験を実施
・5教科7~8科目、900点満点を90点換算
・英語英文学科志願者は必ず英語を選択
【教育学科、国語国文学科、英語英文学科、社会科】
→地歴公民から2科目に加え理科から1科目(理科で①を選択した場合、2科目で1科目として扱う)
【理学科、数学科】
→地歴公民から1科目に加え理科から2科目(理科は②から選択)
【複合文化学科】
→地歴公民から2科目に加え理科から1科目 or 地歴公民から1科目に加え理科から2科目(理科で①を選択した場合、2科目で1科目として扱う)
個別試験
学科 | 試験内容 |
教育学科 |
【総合問題】 |
国語国文学科 |
【国語(現代文・古文・漢文)】 |
英語英文学科 |
【英語】 |
社会科 |
【総合問題】 |
理学科 |
【理科】 <生物学専修>特定の科目の細かい知識を持たずに解答できる問題。問題によっては理系数学の基礎的な概念を把握していることが必要な場合も。 <地球科学専修>科目にとらわれない自然科学的思考力を問う問題 |
数学科 |
【数学】 |
複合文化学科 |
【総合問題】 |
D方式
大学入試共通テスト
教科 | 科目等 |
外国語 |
「英語」「ドイツ語」「フランス語」から1科目 |
数学 |
「数学Ⅰ・数学A」、「数学Ⅱ・数学B」 |
理科 |
「物理」「化学」「生物」「地学」から2科目 |
個別試験
教科 | 科目等 |
理科 |
C方式の生物学専修個別試験と同一問題 |
それぞれの方式に向いている人
A方式・B方式
現行のA方式、B方式は、外国語/地理歴史/国語/理科/数学に関する専門性が重視される方式です。
私立大学をメインで受験する人におすすめです。
C方式
5教科の幅広い知識と、教育学部各学科専攻専修への興味・関心・思考力・判断力・表現力が重視される方式です。
国立大学との併願を考えている人におすすめです。
教育学部 変更まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、早稲田大学教育学部の入試改革について説明しました。
今回紹介した主な変更点は以下の2つです。
①現行のA方式・B方式に加えて、新たにC方式・D方式が追加
②「政治・経済」「生物基礎、生物」「地学基礎、地学」がA方式・B方式で廃止
変更点に注意して自分の実力が最も発揮できる試験方式を選んで受験に臨んでください!
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