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推薦入試のコツ! 一般入試に比べて有利?不利? 書類選考と面接試験の対策を伝授

推薦入試のコツ! 一般入試に比べて有利?不利? 書類選考と面接試験の対策を伝授

 

多くの高校二年生の方はそろそろ受験勉強を考えないと……と考える時期ですが、受験をするという実感はなかなか湧かない状況かもしれません。

さらにいえば、学校の成績はそこそこ取っているので、指定校推薦が狙えるかも、AOなら上の大学に行けそうかも、といった考えもあるかもしれません。

 

そこで、今回のテーマは推薦入試とその対策について。

 

実は武蔵小杉校では、今年公募推薦で法政大学に合格者が出ておりますので、そちらの時期もぜひご覧ください。

【合格体験記】法政大学グローバル体験公募で合格!

 

 

・指定校推薦

・公募推薦、AO入試

・志望動機

・書類選考

・二次面接

 

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指定校推薦

 

指定校推薦とは大学が特定の高校に対して、推薦枠を用意するタイプの入試です。まず高校の成績などをふまえて学内選抜があり、これを通過すると応募が可能になります。高校側が「この生徒はこれだけ成績を維持しており、まじめである」と保証して送り出すので、この仕組みで落ちることはあまりありません。

採点基準が受験の偏差値ではなく学内の成績なので、一年生のうちからコツコツ勉強を続け、部活などの活動実績も求められることがあります。一般入試をしないから楽、とも言い切れない試験です。中堅の高校からMARCHレベルへの推薦を取るならば、評定平均が4.8くらいは基準になるでしょう。もし指定校で早慶まで狙う場合には、評定平均5が当たり前の人たちの中から選抜される必要があるので、一般入試に切り替えてしまったほうがいっそ簡単かもしれません。

ちなみに、指定校推薦は落ちることがあまりない、とは書きましたが、面接などで態度がよくなかったり、高校側は推薦しても大学側が求める基準に学力が達していないと判断された場合などは、落ちることもあります。指定校だからと油断せず、最後まで面接練習や、落ちた場合の一般入試対策は平行しましょう。

 

公募推薦・AO入試

 

公募推薦は指定校推薦と同様に学校からの推薦が必要になりますが、学内での選抜はなく、公募推薦を実施している大学側の出願要件を満たせば原則誰でも応募ができます。

これに対してAOAdmissions Office)は通常、高校の推薦すら要らない入試の形式を指します。

どちらも入試問題でどれだけ点数が取れるかという単純な学力よりも、志望動機や学生の人間性・ポテンシャルが大学に相応しいかどうかで判断するための制度です。もちろん、そうはいっても基礎的な学力は求められることが多く、学科試験を課されることもあります。特に理系学部のAO入試では、学科試験はあると前提したほうがいいでしょう。数学なしで理系の専門は対応できません。

 

公募やAOは募集人数がそれほど多くないので、一定レベル以上の大学ならやはり一般入試のほうがハードルが低いのが現状です。そのため、一般入試の対策をしながら、受かったらラッキーくらいの感覚で進めるのが普通です。

AO専願といった進め方は落ちた際のリスクが大きすぎるので、勉強は苦手だけど熱意はあるからなんとかなるだろう、なんて気軽に考えてはいけません。

 

 

ここから、公募・AOの対策について触れていきます。

 

志望動機を整理する

 

公募・AOは基礎学力があることは前提として、大学のアドミッションポリシーに適うか否かが採点基準になります。その中心になるのが志望動機です。

書類選考で書くためであることももちろん、どこを受けるかを決めるためにも大切です。

とはいえ、公募やAOの志望動機って、「そんなの特にないよ」って方も少なくないでしょう。ハッキリと理由が決まっているに越したことはありませんが、そうでない場合には、考え方を変えてみましょう。

 

志望動機とは、自分の動機を膨らませたもののことです。

 

例えば、全身全霊で社会学を勉強したいと思っていなければ社会学部に応募してはならない、ということはありません。また、本当は青山学院に行きたいのに立教に応募してはならない、ということもありません。

優先度としては経済学部だが、社会学部にも興味があり、公募で出願する際には社会学のほうが都合が良かった、という場合でも問題はありません。

なぜなら、第一が経済でも、社会学への興味がないわけではないからです。

逆に興味が全くなければ、そもそも公募やAOで出願しようとも思わないですよね。

興味がそれほど大きくないとしても、それに焦点を絞って話すのは嘘ではありません。

就職活動の志望動機もそんなもんです。

 

 

書類選考

 

公募やAOは通常、書類審査が一次選考、面接試験が二次選考になることが多いです。

まず書類の準備から始めることになりますが、最も多いパターンは、

・志望動機書

・小論文

の提出を求められるもの。

志望動機書はそのままずばり、なぜその大学、学部学科を志望するかです。

 

自分の中にある程度一貫したものがあるならそれでOKですが、何を書いたらいいだろう、と迷っている場合に試してみて欲しいのが「ブレインストーミング」。

ブレインストーミングとは、とにかく頭の中にあるものを書き出して整理するための方法です。

具体的には、あるテーマを中心に、それに紐づく言葉を書き出してみるだけ。

これは創作活動をしている人がアイディア作りに使ったり、企画立案の会議で数人で行ったりと、実際に使われている手法です。

 

例えば、志望動機書で「自己PR」が求められている場合、紙を用意して真ん中に「自己PR」と書きます。

次に、できたら時間制限を決めて、その言葉に紐づく言葉を思いつく限り書いてみます。

このとき、自己PRに関係するか? といった考えはせず、とにかく思いついたらなんでも書いていきます。

自己PR-部活-演劇-部長-裏方-音響-脚本

    -食べるのが好き-好奇心-旅行-台湾

    -バイト-マック-スマイル-笑顔-接客

といった感じで、繋がるかどうかあまり気にせず、思いついたら書いてみる。そうすると、自分の経験が可視化されてきます。例えば、高校在学中にアルバイトをしてお金をためて、一人で旅行に行きました! なんて経験があれば、積極性のアピールになります。

自己PRというのは、必ずしも人と比べて優れている必要はありません。むしろ判に押したように「部活で副部長でした。みんなが協力できるように頑張っていました」と言われるよりも、その人にしかない経験を語ってくれるほうが好印象を持たれます。

例えば、「(人と関わるのが苦手で本ばっかり読んでいたので、)高校生一年生のときに『失われた時を求めて(※)』を読破しました!」といったエピソードも、十分にPRできる経験になります。(※400字詰め原稿用紙換算で10000枚に及ぶ大長編小説。普通の文庫本は1冊で原稿用紙300500程度)

 

さて、自己PRは基本的には自分を伝えることなので、そこである程度完結しますが、志望動機は大学や学科と関連付ける必要があります。

なんとなくこの分野が面白そうだけど、それで何をしたいのかは明確ではない、という方は多いはず。

志望動機は、基本的には自身の「展望」と繋げるのが定石です。

例えば、以下のように。

・将来企業したい。だから経営を学びたい。

・将来海外で仕事をしたい。だから国際文化を学びたい。

ただ、この専攻だからこれ、と短絡的に判断する必要はありません。

・将来起業したい。なぜなら、このようなベンチャーを立ち上げて、仕事として持続可能な形で社会問題を解決したいと考えているからです。そのために、大学では社会福祉の勉強をしていきたい。

といった形であれば、起業という目的と社会福祉を専攻する動機が結びつきます。

また、海外で活躍するためには国際文学、と考えがちですが、これも海外で何をしたいかによります。

貿易関係の仕事ならば経済学も役に立ちますし、日本語教師になりたいならば国文学や史学や音声学、ビジネスパーソンとして教養を磨きたいならリベラルアーツや哲学も視野に入ります。

自分の興味と将来の展望は、どちらも自分の目指す対象なので、何らかの結びつきはあるはず。一見結びつかなそうでも、掘り下げて考えてみると案外繋がりが存在することは珍しくありません。

それこそが自身の本音のはずなので、それを整理して文章に起こすことが大切です。

 

 

二次面接

 

書類が通過となれば、残るは面接試験です。

大学や入試によりますが、普通は志望する学科の教授が面接官を務めるはずです。ただ、大学職員の方が同席することもあるかもしれません。

このとき、判断されているのは主に次の三点でしょう。

 

・人柄

・大学の志望動機

・学科の志望動機

 

まず「人柄」ですが、大学側としてはやはり良い人を受け入れたいのが本音のはず。

・挨拶ができない

・ぼそぼそ喋る

・目が合わない

といった雰囲気の人を取りたくないのは当然のこと。

在籍する学生が事件を起こすと大学名が公表されるご時世なので、そのあたりのリスクも当然つきまとっています。

教授が自分の大学で勉強して欲しい、と思ってもらうためには、まず「明るく元気」にふるまうことが大切です。

 

「大学の志望動機」は、重要かそうでないかは場合によるかもしれません。

というのも、私が卒業した大学の教授に実際に話を聞いてみたのですが、評価基準は「本当にその分野を勉強したいと思っているか」とのことでした。大学教授というのはその分野に人生を捧げているタイプの人なので、「大学」よりも「専門分野」に比重が置かれるのは当然といえば当然かもしれません。

他方で、大学職員の視点では、なぜこの大学なのかという点は軽視はされないはずです。書類ではどちらの動機も述べるのが普通ですが、面接では試験官のようすをみて判断するのが賢明かもしれません。

 

「学科の志望動機」は、公募やAOでは絶対に欠かせないものです。

ただ、内容そのものは書類ですでに伝えているため、大事なのは書類との整合性です。志望動機書と面接で内容が矛盾してたり、文書にはなっているが口頭で聞いてみるとしどろもどろ、という状況では、本当に自分が思っていることなのかと疑われてしまいます。

面接で大切な心得は次の三点です。

 

暗記しない

想定される質問はありますが、その返答を文として暗記してしまうと、答えが読み上げるような感じになり嘘っぽく見えてしまう可能性があります。高校生なら面接慣れしないなくて当然なので、多少言葉に詰まったりするのはさほど印象を落としません。ただし、どんな内容を答えるかは決めておかないと話がまとまらなくなるので、返答の中心は決めておいて、それを自分の言葉として出力するように練習しましょう。

 

最少の単語で答える

面接でありがちなのは、問いに答えていなかったり、関係ないことを答えてしまったりという失敗。

これをなくすために大事なのは、問いに対しての答えを真っ先に返すこと。

「なぜこの学科を志望するのか?」と聞かれたら、「将来〇〇をしたいからです」とまず端的に答える。その上で、補足が必要ならそれを付け加える。

こう考えてみると難しくなさそうに思えますが、実は日本語は最後に結論を持ってくることが多いので、練習をしないと上手く言えません。

志望動機を聞かれて、直接的な理由に繋がる経験から答え始める、ということはありがちなミスです。

「なぜ国際文化学科を志望するのですか?」

と聞かれて、

「以前留学生のホストファミリーになったことがあり、そのときに英語で上手くコミュニケーションが取れなかったため、それがきっかけで英語を一所懸命勉強するようになりました。そうしているうちに、言語だけでなく〇〇語圏の文化にも興味を持つようになり、勉強しているうちに将来外国で働きたいと思ったからです」

と、答えるのは悪い例です。聞いている側からすると、志望動機をいつ教えてくれるのだろう、という気持ちでずっと待つはめになります。

こういう場合、

「国際文化科を志望しております理由は、将来海外で働きたいからです。そのために、異文化、特に〇〇語圏の文化について理解を深めていきたいと考えて、国際文化学科を志望いたしました」

という答え方のほうが、聞いている人に伝わりやすくなります。

付随して伝えたいことはあるかもしれませんが、面接官からすれば、聞いてないことまで答えられても蛇足にしか感じませんし、面接官にとって重要な事柄であれば追加の質問がされるはず。例えば、上記の会話からは、「将来海外で働きたいとのことですが、具体的にどういった仕事を想定していますか?」という質問が追加されるかもしれません。これは聞かれたら答えればよいわけです。

 

 

まとめ

 

一般入試は学力さえ身に着けば合格できるのに対して、AOや公募は人柄や志望動機にウェイトが置かれます。明確な動機が必要になり、また募集人数も多くないので、ハードル自体はむしろ上がるのが現実です。

志望動機がはっきりしており、これまでの経験などを活かせそうであれば、こうした入試を利用するを考えてみる価値は十分にありますが、一般入試の準備は疎かにしないようにしましょう。

 

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