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受験勉強をいま始めるべき5つの理由

受験勉強をいま始めるべき5つの理由

 

こんにちは。武蔵小杉校の川井です。

 

今年は残暑が厳しい夏でしたが、10月に入って涼しくなり始めてから、高校二年生の方から受験相談の依頼をいただいております。そろそろ受験を始めないと、でもどこからやればいいの? と悩ましい時期ですよね。

勉強の仕方やペースなど、細かいお話は志望校や状況により変わりますので、無料の受験相談にて承っておりますが、そもそもいつ頃始めたらいいのか、といったお悩みもちらほら聞きます。

 

結論からいえば、早ければ早いほど良い。言うまでもないですね。

思い立ったが吉日と言いますが、当然理由はあります。

勉強時間が多く取れるのはもちろんですが、それ以外にも、いま始めたい理由があります。

今回は主に5つの理由を紹介します。

 

  1. 試行錯誤できる
  2. 習慣づけられる
  3. ライバルに差をつけられない
  4. 選択肢が増える
  5. 学習時間を確保できる

 

 

ⅰ試行錯誤できる

 

 高校内容から各科目の専門性が出てきますので、内容を覚えるだけでなく、理解をすることが必要になります。そして、物事を理解をするためには、一定の労力が必要になります。物事が聞いて覚えるだけで理解できるとすれば、そもそも「理解」なんて概念が成立していないはずです。それを理解するために、試行錯誤、つまり使ってみたり間違えたところを吟味してみたりが必要になります。

 

高校で習う勉強は、専門的なレベルから比較すると各学問の基礎レベルに過ぎませんが、それでも「高等学校」であり、義務教育の範囲は超えているわけですから、専門性がないわけではありません。

 このレベルになってくると、「教えられたまま覚えて、その通りにやれば点数は取れる」という中学までなら通用する方法も、高校では通用しなくなってきます

 それでも学校の定期テストで点数を取るためなら効果はありますが、入試問題はそのような表面的な理解では届かないように作られています。大学側としても、作業的に勉強してきた人よりも、理解を積み重ねて進めてきた人を選びたいのは当然ですよね。

 

 受験勉強に充てられる時間が少ない場合、どうしても最低限押さえなければならない箇所だけを暗記しきって、理解を後回しにせざるを得ません。しかし、それでなんとかなるのはせいぜい日東駒専レベル。この偏差値帯の大学も最近難しくなってきているので、「ちゃちゃっとやればなんとかなるだろう」と思っていると、大東亜帝国レベルにすら届かないかもしれません。

 

 また、受験で使う科目は各分野の基礎とはすでに書きましたが、これは言い換えれば、高校内容をキッチリ押さえておけば、その分野について一定の理解ができるということでもあります。

 例えば、社会学は主に現代を扱っていても、その現代とは過去から続く流れの最後の部分に当たります。歴史を無視して現在を語ることはできません。これは理系学問でも同様で、微積分が発明された過程や、重力の発見に至る試行錯誤を知らずに最先端だけしか見ないのはとても滑稽です。

 歴史を網羅的に覚える必要はありませんが、文系であればモンテスキューやルソーなど、理系ならニュートンやライプニッツなど、現在の学問体系の基礎に関わった人物を知っていることは、教養と呼ぶべきことです。受験中はそこまで深く勉強する時間はありませんが、受験生のうちにこうした基礎をしっかり作っておければ、大学以降の勉強にも役立ちます。

 

 

Ⅱ習慣付けられる

 

勉強は習慣として行うことが肝心です。

このペースを作るために、受験年度になる前からコツコツやっておけば、それを調整するだけで済みます。ところが、部活を引退してから、なんて考えていると、そのタイミングで生活習慣からすべて切り替えなければなりません。これに失敗して、夏前に部活引退したのに秋になっても勉強が手につかない、なんて話はよく聞くところです。

 

毎日コツコツ決まったペースで勉強する人と、10時間勉強する日もあれば全然やらない日もある、という人ではどちらが伸びやすいでしょうか。

例えばですが、週に合計では25時間勉強している人と、13時間キッチリ勉強している人であれば、おそらく習慣的に勉強している後者のほうが伸びます

なぜかといえば、合計で25時間勉強していても、無駄が多いはずだからです。復習のペースなど雑になりがちだったり、とにかく進めようとして理解が追い付いていなかったり。もちろん時間が一定なら良いということでもないのですが、習慣づけられているということは、それだけ自律ができており、計画性もあるということ。元の計画がしっかりしているならば、軌道修正もしやすいですが、がむしゃらな勉強は後戻りする手間を増大させていることもあります。

 

ダイエットをしようとしているのに、思い立ったときだけランニングして、面倒な日は明日はやろう明日はやろう、と思っていても、体重は落ちません。

11時間でもいいので、まずは続けていくことが大切です。無理なくペースを作っていくためには、いまからの習慣化を心掛けましょう。

 

 

ⅲライバルに差をつけられない

 

 普通、塾や予備校ではライバルと差をつけるために、と言います。

 でも、そのライバルって誰でしょう? 学校内のクラスメイト? 知り合い?

 受験でのライバルとは、同じ大学の同じ学科を志望する学生です。

 例えば、難関国公立を志望するのであれば、開成や灘を始めとする高校の学生がライバルです。

 難関高校の実績がどのくらいかというと、例えば開成。

東大の合格実績も目を引きますが、注目したいのは私立トップ。

 

慶応現役合格実績 91名 進学実績 19

早稲田現役合格実績 100名 進学実績 12

 

合格者の内、実際に進学するのは1-2割程度。つまり、受験の上位層からすると、私立トップの早慶すら滑り止め扱いということです。

ちなみに、上智理科大MARCHあたりはまだ受験者がいますが、それ以下になるとほとんど受けてすらいない、という状況のようです。

https://kaiseigakuen.jp/career/result-univ/

 

MARCHあたりが志望校の場合、ライバルに開成レベルの人たちと競う必要はありませんが、神奈川でいえば横浜翠嵐の学生は結構MARCHを受けています。30年度、明治大学の合格実績は124名。この合格者のうち、多くはそれ早慶や国公立を狙っているはずなので、中堅レベルの高校から早慶MARCHを狙うなら、トップレベルの高校の学生に食らいついていく必要があります

 

難関私立高校は、高校2年生までに受験科目の勉強は一通り終えています。学校のカリキュラムが三年かけて三年分終わるように想定されているのならば、これ以上は差をつけられるわけにはいかないのです。

 

 

ⅳ選択肢が増える。

 

 早いうちから文系理系をハッキリ決めているのであれば、それに越したことはないのですが、受験勉強を進めていくうちに迷いが出てくることもあります。

 やりたいことを考えなおしたら文転理転が必要になる、という場合もありますし、受験科目まで変更はなくとも、早めに受験を始めておけば志望大学や学部学科を検討する余裕も残ります

 普通は大学で勉強するのは人生で一度きりなので、どうせなら悔いのない選択をしたいですよね。

 やりたいことが決まらないから受験勉強に身が入らない、というのは言い訳です。受験勉強を始めないことには、一年後二年後の自分は具体化してきません。将来設計なんて悩みながら手探りで決めていくもの。決まってからもっと早く受験勉強しておけばよかった! なんて後悔ないように、いまのうちから動き出すのが大切です。

 

 また、高校2年の夏くらいから受験を始めれば、文系なら英国、理系なら英数を順調に進めていると、2年の終わり頃には入試レベルで通用するようになります。その場合、元々はMARCHを想定していたけれども、早慶や国公立に挑戦するという選択肢も出てきます。

「法政行こうと思ってたら早稲田行っちゃった」

 なんて言ってみたくないですか?

 

ⅴ学習時間を確保できる

 

 いうまでもないことですが、やっぱりこれがいちばん重要。

早く始めればそれだけ時間が確保できます。

 受験勉強は長距離走ですが、タイムは争いません。直前一か月にどれだけ詰め込んだかではなく、高校3年の2月までにどれだけ走り切ったかが問われます。

 もし本当に足の速い人がいれば、他の人が折り返し地点に到達したところで走り始めても間に合うかもしれません。でも、勉強に関する足の速さって、実際にはどうなのかわかりづらいものです。学校の成績だってあてになりません。なぜなら、多くの人が知っているように、学校のテストはその学期で扱った範囲の丸暗記で対応できてしまうからです。

 学校で上位をキープしているから、ちょっと頑張ればMARCHくらい行けるはず、なんて思っていると、足元をすくわれます。

 2年生の秋から受験勉強を始めている人が少なくない中で、3年生の夏から始めるとすると、みんなが20km地点を走っているのに、これから42kmを走り始めようとするようなもの。

 そういう無茶を押し通せる人もいないわけではありませんが、確実性はなく、なによりコツコツやるほうが遥に楽です。

 

 まとめ

 結論としては、当然のことながら、受験は早く始めるほうが志望校への合格に繋がることは間違いありません。単に時間の問題だけではありません。目標に対して単に時間をかければどうにかなるわけではありませんので、いかに効率的に到達するかを考えて進めていきましょう。

 

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